TOP10 HITS OF LAST CENTURY
Presented by meantime

■ 1980 Radio & Records All-Time Charts: CHR/Pop

01. Call Me - Blondie (Chrysalis)
02. It's Still Rock and Roll to Me - Billy Joel (Columbia)
03. Sailing - Christopher Cross (Warner Bros.)
04. Woman in Love - Barbra Streisand (Columbia)
05. Another Brick in the Wall - Pink Floyd (Columbia)
06. Biggest Part of Me - Ambrosia (Warner Bros.)
07. Magic - Olivia Newton-John (MCA)
08. Crazy Little Thing Called Love - Queen (Elektra)
09. Longer - Dan Fogelberg (Full Moon/Epic)
10. Ride Like the Wind - Christopher Cross (Warner Bros.)

1.コール・ミー/ブロンディ
 1975年ニューヨークで結成されたブロンディは、ボーカルのデビー・ハリーを中心とした“ニューウェーブ”セクステット。イギリスでスージー・クアトロを成功させていたプロデューサー、マイク・チャップマンを起用したサード・アルバム「Parallel Lines(79年)」で商業的にブレイク。カットされた「ハート・オブ・グラス」はナンバー1を記録し、ハリーは新時代のセックス・シンボルとなった。「コール・ミー」はリチャード・ギア主演の映画「アメリカン・ジゴロ」主題歌のためにジョルジオ・モロダーが制作したもので、モロダーお得意のディスコとロック・サウンドを融合したインパクトの強い仕上がりになっており、この時期驚異的な勢いでヒットを連発していた彼らに最大の成功をもたらした。
2.ロックン・ロールが最高さ/ビリー・ジョエル
 1977年のアルバム「ストレンジャー」の大ヒットによりTOP40の常連的存在となったビリー・ジョエルは、続いて78年に「ニューヨーク52番街」を成功させ、更にこの年にはロックンローラーとしての彼の資質に焦点を当てたアルバム「グラス・ハウス」を発表。ハードにロックする「You May Be Right(『ガラスのニューヨーク』米7位)」に続いてリリースされたのがアルバムのテーマともいえる「It's Still Rock and Roll to Me」。彼に初の全米ナンバー1の栄光をもたらしたこの曲はタイトルに反して派手な盛り上がりのあまりないミドル・ナンバーだが、不思議な魅力があり、近年でも彼のライブでもっとも大きな盛り上がりを見せる曲の一つである。
3.セイリング/クリストファー・クロス
 1980年の洋楽チャートのトピックを挙げたら、その最初の幾つ目かに間違いなく登場するのが“クリストファー・クロスの大ブレイク”。78年にワーナー・ブラザーズのオーディションを受けて合格、西海岸ロックの主要アーティストが挙って参加して制作された彼のファースト・アルバムは、レコード会社側のマーケティング上の問題から80年に入るまでリリースが見合わされていたのだが、その“問題”とは彼のルックスだった。そういう面にはまだ比較的寛容だったように思われるこの時代にあっても、彼の作品のジャケットには分身(?)であるフラミンゴのイラストがあしらわれ、顔写真は極力使用されないという処置が為された。「セイリング」はアルバム「南から来た男」のセカンドシングルで、ハイトーンなボーカルで歌い上げるこのバラードにより、彼のアーティスト・イメージは確立されたといっていいだろう。
4.ウーマン・イン・ラブ/バーブラ・ストライサンド
 現在も米芸能界では別格中の別格的存在であるバーブラ・ストライサンドの活躍の最盛期を指し示すとすれば、70年代半ばから80年代前半ということができるだろうか。スクリーン上での活躍に加えヒットチャートに5曲のナンバー1ヒットを送り込んだ彼女は、この年プロデューサー活動のピーク期にあったビージーズのバリー・ギブをパートナーに迎えてアルバム「ギルティ」を発表、高品質なアダルト・ポップスをラジオの電波に次々とのせていった。アルバムから最初のシングル「ウーマン・イン・ラブ」は少々クドめのメロディを持ったラブソングで、バリー・ギブのコーラスを効果的にフィーチャー。彼女は続いてギブとのデュエット曲(アルバムタイトル曲(米3位)と「What A Kind Of Fool(『別離』米10位)」)をリリース、いずれも好評を博した。
5.アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール/ピンク・フロイド
 イギリスが生んだ最高のプログレッシブ・ロックバンドの一つ、ピンク・フロイドは、73年に発表した「狂気」が約12年にわたってチャートに居座り続けるなど数々の輝かしい業績をアルバム・チャートに残しているが、シングル・チャートに関しては「狂気」からカットされた「マネー(73年米13位)」を除いてまったく無縁な存在だった。例外的に大ヒットとなったのが「〜ウォール」で、ダンス・ミュージックとしても聴けそうなグルーブ感と、24チャンネル別々に歌わせたものをミックスしたという子供達のコーラス(あと「勉強なんかしたくない!」という歌詞も?)がラジオで支持されたのか、ヒットチャートのナンバー1まで登り詰めるという思わぬ結果を生んだ。
6.ビゲスト・パート・オブ・ミー/アンブロージア
 70年代後半から80年代前半にかけてはソフトなサウンドのAORグループやソロ・アーティストが多数ヒットチャートに登場しており、アンブロージアはヒット曲数こそ少ないものの当時の印象的なバンドの一つ。当初はプログレ・バンドだったというロサンゼルス出身の彼らは、作を重ねる毎にコマーシャルなサウンドに傾倒し78年に「How Much I Feel(米3位)」が大ヒット。「Biggest 〜」はそれと並ぶ彼らの代表作で、グループの中心的存在であるボーカルのデヴィッド・パックがソングライティングも担当。パックのハイトーン・ボーカルとメロウな西海岸サウンドが“100点満点”のAORを醸し出している。
7.マジック/オリヴィア・ニュートン・ジョン
 1978年に公開され、記録的なヒットとなったミュージカル映画「グリース」に続いてオリヴィアが出演した映画が「ザナドゥ」。映画自体は酷評を受けたが、彼女とELOのジェフ・リンが制作したサントラからはこの曲や映画のタイトル曲(ELOとの共演)など次々とヒットが生まれたばかりでなく、彼女の将来の亭主であるマット・ラッタンジーとの出逢いの場ともなった(その後95年に離婚)。「マジック」は不思議なメロディとコード進行の曲で、こんな曲がこれだけのヒットになったのは、この時期の彼女の人気がどれほど高かったのかを物語っているのかも。ここまでの数年、そして翌年の「フィジカル(米1位)」あたりまで、彼女は女性アーティストとしては文句なく人気ナンバー1の地位にあった。
8.愛という名の欲望/クイーン
 キャッチーながらひと捻りあるサウンドでブリティッシュ・ロック派を唸らせていたクイーンがグッとコマーシャルなサウンドを打ち出し、初の全米ナンバー1を獲得したのがアルバム「ザ・ゲーム」。そこからカットされ、シングルチャートでも初の全米ナンバー1となったのがこの曲で、ここではボーカルのフレディ・マーキュリーもサイドギターで加わった“ネオロカ・サウンド”が披露された。彼らはその後リリースした「Another One Bites The Dust(『地獄へ道連れ』同年米1位)」ではシックの「Good Times(79年米1位)」のリズム・パターンを臆面もなく引用するなど幅広いリスナーを獲得すべくアプローチが続き、それらは見事成功を収めたが、それまでのファンを熱狂させていたクイーン・サウンドとはかなりの様変わりを見せていた。
9.ロンガー/ダン・フォーゲルバーグ
 ディスコ・ブームの喧噪が一段落し、ニューウェーブの波が押し寄せるにはまだ幾許かの時間を要したこの年の音楽シーンにはどことなくメロウな雰囲気が漂っていたが、そのムードをよく反映しているのがダン・フォーゲルバーグのこの曲。どんな自然現象よりも長く愛を貫き通す、という歌詞は彼がバケーションで訪れたマウイ島で、ハンモックに揺られて星空を眺めていたら浮かんできたものだそうで、アコースティック・ギターとストリングスが中心となったサウンドが曲の雰囲気を盛り上げている。余談になるがこの曲の演奏時間は3分そこそこで、彼が残した他のヒット曲はすべて「Longer」よりも長い(Longer)という、駄洒落のようなエピソードが残されている。
10.風立ちぬ/クリストファー・クロス
 テキサス出身のシンガーソングライター、クリストファー・クロスが最初にヒットチャートに登場したのは、このロックナンバーによってだった。ここではマイケル・マクドナルドのコーラスが印象的にフィーチャーされており、歌詞の「自由を取り戻すため、風のように走るのさ」というフレーズは、ハイウェイをぶっ飛ばすBGMには最適で、そこがラジオで人気を集めた要因ではないかと思われる。続くシングル「セイリング」の大ヒットによりバラード専門というイメージがついてしまい、以降このタイプのヒット曲が生まれることはなかったが、実はロック路線も結構イケたクロスの一面を知ることのできる一曲である。


(2004.10.26)

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