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■ Billboard HOT100 June 28, 1997
01 I'll Be Missing You - Puff Daddy & Faith Evans (feat. 112) (Bad Boy)
02 MMMBop - Hanson (Mercury)
03 Return Of The Mack - Mark Morrison (Atlantic)
04 Bitch - Meredith Brooks (Capitol)
05 Look Into My Eyes - Bone thugs-n-harmony (Ruthless)
06 Say You'll Be There - Spice Girls (Virgin)
07 I Belong To You - Rome (RCA)
08 It's Your Love - Tim McGraw with Faith Hill (Curb)
09 G.H.E.T.T.O.U.T. - Changing Faces (Big Beat)
10 The Freshmen - The Verve Pipe (RCA)
平成9年7月第4週、ビルボード誌HOT100のナンバー1はパフ・ダディと一党の
「I'll Be Missing You」でした。
1996年から翌97年にかけて、ヒットチャートに嫌な雰囲気を漂わせていたの
が、西の「デス・ロウ」東の「バッド・ボーイ」という2つのヒップ・ホップレ
ーベル間の諍い。実際に仲が悪かったり、単なる話題作りだったりとあの世界で
は常に“ビーフ”合戦というものが存在しますが、これがシャレにならなかった
のが、実際に命を落とす者、しかもシーンでトップクラスの人気を誇ったラッパ
ー2人が殺害された点でした。
ソロデビュー早々トラブル・メーカーとして名を
馳せ、いつの間にか「デス・ロウ」入りしていた“チンピラ・アイドル”2パッ
クと、麻薬の売人から「バッド・ボーイ」に拾われトップアーティストに上り詰
めたノートリアスBIG。この二人が半年のうちに相次いで射殺されたのを受け、
ビギーのボス、パフィが追悼歌として発表したのがこの「I'll Be Missing
You」。ビギーの未亡人で、騒動の渦中にも巻き込まれたフェイス・エヴァンス
をフィーチャーし、ポリスの「見つめていたい」というメジャーな曲をサンプル
に使用したこの曲は、当時“大ネタ大明神”の異名をとったパフィの芸風全開
な、ちょっと不謹慎に思えるほどコマーシャルな仕上がりになっていて「これは
ちょっと。。」と思った覚えがありますが、そんなことアメリカ人は気にするこ
ともなく、この曲はHOT100のトップに約3ヶ月間居座るメガヒットとなりまし
た。
続いて2位は出ました、お子様バンドのハンソン。アイザック、テイラー、ザ
ックの3兄弟が歌ったこの「キラメキ☆MMMBop」はジャクソン5とモンキーズを合
わせたようなキャッチーな魅力に溢れた曲で、彼らはたちまちスターになりまし
たが、この年代の難しさで、この曲が大ヒットし始めた頃にはリードボーカルの
テイラー君は既に声変わりが始まっており、プロモーションで来日した際にはも
うこの曲をオリジナルのキーで歌うことは不可能な状態に。あっという間に魔法
がとけてしまったような、そんな物悲しい気持ちにさせられたものでした。才能
あるいいバンドだったのですが。お子様ものは難しい。。
3位、4位はこの時代の印象深い一発屋。「Return Of The Mack」のマーク・モ
リソンはイギリスから輸入される形でアメリカのヒットチャートに登場したR&B
シンガー。イギリスで5曲のTOP10ヒットを放つ成功を収めたシンガーでしたが、
音楽的にはともかく、とにかく素行の悪いことが有名で、当時ほぼ毎週のように
どこかでトラブルを起こしては逮捕され、シャバに戻ってきては(「Return Of
The Mack」はこのための歌?)またトラブルを起こし・・の連続。創刊間もない
(97年暮れにスタート)「ミーンタイム・メルマガ」でも、随分彼のニュースが
紹介されていた記憶があります。
4位はキャリアはこっちのほうが全然長いのですが、この曲に関しては非常に
“商業アラニス”臭の強かったメレディス・ブルックスの「Bitch」。元ゴー・
ゴーズのシャーロット・キャフィが結成した3人組“グレイセズ”のメンバーと
して「Lay Down Your Arms(89年56位)」のヒットを持っていた彼女はソロデビ
ューし、この印象的なタイトルの曲で「私はビッチ/私は恋人/私は子供/私は
母/私は罪人/私は聖者」と女性の多面性を歌いました。私は当時ミーンタイム
のシングルレビュー(そんな頃からあるんです)でこの曲をアメリカ版「How
Manyいい顔」と紹介した覚えが。。
5位は前回に続いて登場、ボンサグの「Look Into My Eyes」。6位はこの当時
アメリカで大旋風を巻き起こしていたスパイス・ガールズ。当時アイドルに対し
て非常に頑になっていたアメリカ市場の扉をこじ開けた彼女たち、そしてハンソ
ン、更にスウェーデンのロビン、ここら辺の屍(?)の上にブリトニーやアギレ
ラ、バックスやイン・シンクの現世アメリカ「アイドル王国」は建っているんで
すね。スパイス・ガールスといえば某有名スポーツ選手夫人となってから飛躍的
に知名度を上げた「元メンバー」と呼ばれる女性が、先日も日本に来ていました
ね。グループはまだ解散していないはずなんですが。
後の4曲は簡単に。7位のロームは正統派R&Bシンガー。何故か男性ソロシンガ
ーが育たなかったRCAレコードでは、サム・クック以来のTOP40ヒットということ
で話題になりました。8位はチャート改変前はなかなかHOT100の上位に登場する
ことのなかったカントリー・ミュージックで、ほぼ唯一例外的にヒットを何曲も
放っていたティム・マッグロウが、当時はまだ一般的な知名度がなかった奥方、
フェイス・ヒルを伴った「It's Your Love」。この2人が数年後TOP40の常連的存
在になるとは、まだ想像もつかない時期でした。
9位はニューヨークの女性2人組、チェンジング・フェイセズ。94年にR.ケリー
のプロデュースで発表した「Stroke You Up(最高3位)」の大ヒットが話題にな
った、というか、当時エロ路線をばく進中だったR.ケリーの新たな慰みもの
(?)という印象が強かった彼女たちが3年ぶりに放ったTOP10ヒットは、やはり
またR.ケリーのプロデュース。どうしても彼とはイメージ上切り離せない感じ。
最後10位はヴァーヴならぬヴァーヴ・パイプの「The Freshmen」。HOT100上では
見事な一発ヒットでした。
(2003.6.24)Flashback Homecopyright (c) 2000-2003 by meantime, all rights reserved. |