TOP10 HITS OF LAST CENTURY
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■ 日本レコード協会洋楽シングルチャート 1998年12月度

01 マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン〜タイタニック・愛のテーマ〜/セリーヌ・ディオン(Sony)
02 TO LOVE YOU MORE/セリーヌ・ディオン with クライズラー&カンパニー(Sony)
03 チェンジ・ザ・ワールド/エリック・クラプトン(Warner Japan)
04 ティアーズ・イン・ヘヴン/エリック・クラプトン(Warner Japan)
05 ラスト・クリスマス/ワム!(Sony)
06 ザ・ドープ・ショー/マリリン・マンソン(Universal Victor)
07 ランチボックス/マリリン・マンソン(Universal Victor)
08 ゲット・ユア・ガン/マリリン・マンソン(Universal Victor)
09 ラヴ/ジョン・レノン(Toshiba EMI)
10 恋人たちのクリスマス/マライア・キャリー(Sony)

 洋楽チャートではGLAYの「BE WITH YOU」がナンバー1を記録していた平成10年12月、洋楽チャートの1位はセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On (Love Theme From 'Titanic')(米1位/英1位)」でした。

 ま、セリーヌはともかくとして。この10曲を見て殆どの方が「何?このチャート。」と思うでしょう。もうこの頃になると"洋楽シングル・マーケット"なるものは影も形もなくなり、ヒットチャートはその月"たまたま数百枚だか数千枚だか売れたシングル盤のリスト"に成り下がってしまうんですね。時代背景も何も殆ど関係なし。今回は適当に流してやらさせていただきます。

 1位はもう既に多くの人が「懐かしー!」という感慨を抱いてしまうんでしょう、ジェームス・キャメロンが一山当てた、というか徳川埋蔵金を掘り当ててしまったような映画「タイタニック」主題歌。とにかくこの映画及び主題歌の流行り方は凄まじくて、例によって発売元がソニー・レコードですからこの曲のシングル盤は切らず「曲聴きたかったらアルバム買えー」戦略でサントラ盤は特大ヒット。ラジオのエアプレイも凄くて、当時ビルボードのコラムで「現在発売されているどのシングル盤のセールス&エアプレイポイントも、この曲のエアプレイのみのポイントにかなわない。」と書かれるくらいの"かけられまくり"状態になりました。

 当時はまだビルボードのHOT100にはシングル盤が発売されていない曲は登場できませんでしたから、日々生活していて「もうこの曲聴きたくない。。」と思うくらいラジオで流れている曲が、ヒットチャートのどこにもランクされていない。という不思議な感覚があったのでしょう。ソニーも流石にこの状態はマズいと思ったのか、この曲のシングルを“限定35万枚”で発売し、見事HOT100でも1位を記録したのでした(そのシングル盤は2週間ほどで売り尽くされてしまったようです)。

 この頃の「タイタニック」及び主演のレオナルド・デカプリオの人気ぶりは尋常でなく、HOT100にまでその影響が見られました。まずはエイミー・グラントがこの前年に発表した「Takes A Little Time」という曲、これにはたまたま「タイタニックを引き上げる」という歌詞があったためにこの年再ヒットを記録しましたし(エアプレイチャート21位)、翌99年にはデカプリオの名前が一箇所だけ登場するブレシッド・ユニオン・オブ・ソウルズの「Hey Loenardo (she likes me for me)(99年米33位:このタイトルは明らかに誇大表示です)」がTOP40入りを果たしたりと、便乗ヒットが相次ぎました。"本家"「My Heart 〜」の方も映画の台詞が折り込まれた“ラジオ・バージョン”が登場し、映画を観た者の涙腺を刺激した上に、この曲が収録されたサントラ盤第2集も好セールスを記録するなど、一大現象としてこの映画はあらゆるシーンを席巻しました。

 今回のチャートは1位の曲を紹介すれば、もう仕事は終わったも同然。2位は同じくセリーヌの「TO LOVE YOU MORE」。日本独自企画のこの曲だけ何故英文字表記なのでしょうか?これは何週間か前に取り上げ済ですので詳細は触れませんが、「タイタニック」ブームが盛り上がっていたこの年にアメリカではラジオ局にサンプル盤が配られ、ラジオエアプレイチャートで“最高11位(←この部分)”を記録したことだけ書き忘れてしまっていたので、追加でご報告。

 3位〜5位は、書くだけメルマガ容量の無駄ですね(バックナンバーを御参照下さい)。省略した分今回のアルバムチャートコーナーはたっぷり楽しめる内容になっていることでしょう。で、6位から8位にかけて登場しているのが、マリリン・マンソン。

 ・・あのね。このメルマガをお読みの方のどなたか、この時期「そういえば日本でもマリマン盛り上がってたなー。」なんて実感のある方いらっしゃいます?勿論我が国でも彼の知名度は高いですが、一般的な浸透度となると。。これはたまたまこの時期に国内シングル盤がまとめて出て、それを多くのファンが3枚とも買って(しかもその総数は数百人程度)、このチャートになったということなんでしょう。

 彼はいってみれば新しいタイプの洋楽アイドルで、ま、新しいと言っても系統的にはアリス・クーパーとかオジー・オズボーンの流れの中なのですが、日本でいえば“過激なGackt”もしくは“滅茶苦茶強気な鉄拳(凄く伝わりにくい例え!)”みたいなヘンな感じがウケたんでしょうね。彼についての詳細は「IN ROCK」誌でもチェックしてみて下さい。

 残る9位と10位も日本の洋楽スタンダード。先週ジョージ・ハリスンの追悼企画をやったと思ったら、この何日か前はジョン・レノンの命日だったし。“2001年”の年間アルバムチャート1位は何故かビートルズの「1」だしと、この12月は何かと彼らのことを思い出させられる季節でした。個人的には先週末ジョージ追悼と称して「これだけいっぱい歌うのは、今度リンゴが死ぬ時だから。」なんてくらいビートルズをカラオケで歌ったりもしましたが。。などと関係ない話でお茶を濁しつつ、1998年の回もとりあえずおしまい。次回は“大団円”1999年です。

(2001.12.11)

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