ブルー・グローブ Blue Glove

 

君が藍色の帽子を頭に乗せ、

青いグローブをはめていたのを憶えている

君が白球を追っている時

君の後ろで、僕の瞳は輝いていたんだ

少年時代から、僕は君と同じぐらい背が低かった

長い間、君に憧れていたんだよ

 

左手で白球をつかみ

右手でそれをホームへ投げる

1974年は、君の最初の舞台だった

そのとき僕はテレビで君を見ていた

そして僕は夏の夜、一つの星を知った

君は、でっかい夢をくれる僕のアイドルだった

僕も君と同じ青いグローブを持って、プレーしてたんだよ

 

君は、僕の心の中の外野にいるオリオン

僕等のチームの得点のチャンスでは、君が頼りさ

みんな、君はホームランというよりはチャンスメーカーだと言うけど

なんとかして「グッド!」「ナイス・プレー!」

と僕等に言わせてくれる君が自分より体の大きい者に勝つのが嬉しいんだ

 

土佐出身で、オリオンズのメンバーになる前は、銀行員だった

体が小さく、常にベスト・コンディションを維持するのは

とても大変だったと思う

でも、僕に闘争心を見せていた

常にベストを尽くしていたと思うよ

 

甲子園で最後の舞台があった

高校時代に戻ったように

しばらくの間、西に家族を残し

東で独り戦った

ジャイアンツを倒したシーンは、僕の幼い脳裏に強く残る

それは、決して消えることはない

なぜなら君は、僕の永遠のアイドルだから

 

君は虎で、偉大な二番打者

直球、変化球、それはだいじょうぶ

センターへ打ち返す

ファースト、セカンド、そしてサードをより早く走る

縦縞の帽子が振り落ち

ホームへ滑りこみ

彼の動作は、僕の野心をかきたてる

 

君は、外野で勇敢に青いグローブを持つ

君の活躍を見に、僕等の球場へ行くよ

僕は、夢の中のスタジアムで、青いグローブを持つ

いつも君をみているんだ

虎の背に乗るオリオンさ

君の燻し銀の流儀は、僕の鏡なんだ

 

 

Hiroyuki Kusama/Junji Mitsuzuka
©1992 C-Flat Music Limited