カワサキ・キッド Kawasaki Kid

 

僕は、シーフードの好きな少年

シーフードとは関係ないような、

灰色の煙で覆われている工場町に住んでいる

今日の天気と、僕の彼女のことを考えてるんだ

黄色電車に乗りながら

 

彼女と席に座って、マッチ箱の数を数える

でもって、煙り吐くバットを数に加える

それらは、乾いた風の中さ

チッタでの最新映画は良いよ

何か、音の芸術を捜しながら

今日はあしどりも軽い

この煙たい、埃っぽい工場町ではね

今日も快調

自分のリズムに乗せて、ここでこの曲唄うのさ

 

スタヂアムのまわりでは、多くの年配連中が

耳に鉛筆ひっかけ、新聞片手に歩いてる

今日のレースの結果とともに

何人かは酒に酔い、何人かは笑ってる

僕は興味ないけどね

 

汚い古いビルが大きい新しいものと混ざりあう

かつての工業町には、新しい時代の流れがあるんだね

だから、アンバランスさ

けど、僕はこのバランスが好きなのさ

そう、僕はここで生き、ここの空気を吸う少年

そして、みんなは僕のことを「川崎っ子」って呼ぶんだ

今日も快調、

自分のリズムに乗せて、ここでこの曲唄うのさ

 

季節は、その変化に気づかぬうちに、足早に走り去る

ここに立ち、ここで曲を書く

僕にとってここは中心なのさ

誰も真実は語らない

彼女以外はね

僕の心は若く、決して壊れやしないさ

 

6年間のうちに、多くのものをここにたくわえた

多くの記念品にオリオンズ、そして僕の音楽なんかをね...

僕はそれらをこの本拠地に埋めるんだ

それは、「終わり」ではなく、「始まり」なんだ

みんなに多くは語らない

静かな夢見る少年になりたい

でも、その川は、僕と僕が隠した場所をいつも見ている

 

家に帰る前に、古いカフェに立ち寄ろう

僕はジャズ・マンじゃないけど

僕の愛するコーヒーの香りにのってスィングしよう

けど、僕はただただ転がる少年

ジェリー・リーを愛する少年さ

ルイスがシーフードを好きかどうかは知らないけどね

 

僕は、ドーナッツ好きの少年

この工場町に住んでいる

まだ何か、答えを探している

「レディ・サマンサ」を聞きながら

この町のアンバランスが好きなんだ

そう、また始めよう

今日もあしどりは軽い

この煙たい、ほこりっぽい工場町ではね

今日も快調

僕は、自分のリズムを持ってる少年

気持ち良いさ

ここが好きさ

そして、みんなは僕のことを「川崎っ子」って呼ぶのさ

 

Hiroyuki Kusama/Junji Mitsuzuka
©1992 C-Flat Music Limited