ミッドナイト・ボーイ Midnight Boy
ある汚い町に、ひとりの少年がいる
彼は、自分の心の中に絵を描く人達に知られている
夜のカーテンを隠すものは何も無い
ビルの谷間から吹く冷たい風を感じている
ジーンズをはき、野性の目を開いて
左手は、ポケットの中
そして、微笑む
たぶん彼は、時間を金で買えない理由を待っているたんだろう
彼は、みんなと同じように、たくさんの金が好きで
女だって、車だって、ナイト・ゲームを観たりするのだって好き
でも、雨の中では泣きたくないんだろう
夜は彼のために、立ち止まってはくれないから
社会の穴、時代遅れのボス達、
それらからの嘘は、若い心を撃つ
時々、銃が旗に一撃をくらわす
煙りの匂いを出して
彼は、夜空を見上げるミッドナイト・ボーイ
全然特別な男じゃない
たぶん、誰かが彼を傷つけたんだろう
その傷はかなり悪い
彼は、良い少年になるだろうが
昼間には、現れないだろう
「レモン・ロード」沿いには、壁があり
彼は、耐え、世間に方角はないと思い続けてきた
みんなが、青い情景を追いかけている間に
その壁を破ろうとしたんだろう
助けなんてないことぐらい知ってるさ
彼が信じるのは、小さな十字架だけ
優しい言葉もなく、壊れた破片を握るんだ
地球の底まで深く、深く...
正しいか間違いかなんて、彼にとって問題外
左に曲がれば、橋が見える
流れの源を探すんだろう
川沿いの小さく揺れるカーテンが、赤いボートを止めているのか
ヘッドライトを消して
おりて、川沿いで眠るのさ
Hiroyuki Kusama/Junji Mitsuzuka
©1992 C-Flat Music Limited