クリスマス・ボックス レポレポレポ
あらすじ(第2幕)
そして次の秋、メアリーアンは可愛らしい女の子を出産。アンドリアと名づけられたその子のお披露目パーティーが始まる。
集まった上流社会の人々は結婚式からたった5カ月で出産したメアリーアンのことをよく思っていない。しかも彼女がディヴィッドの秘書であったと聞きつけ、ますます不満を募らせる。さらに「幸せになるように」と銀のスプーンをアンドリアに手渡すという趣向、そして黒人のローレンスが招待されていることなども全く気に染まず、控え室は噂の嵐が飛び交うのだった。
そこへ現れたのは老婦人モード・キャノン(南風洋子)。彼女は噂話に花を咲かせる人々をなじり、ディヴィッドとメアリーアンの結婚を祝福し、さらにローレンスと懇意にしていると言って彼を自分の方へ呼ぶのだった。
ローレンスが部屋に入ってきたことで逆に人々は出て行ってしまう。ローレンスはキャノン未亡人のために『人前で自分と話すのはよくない』と諭すが、彼女は意に介さない。そして人払いができたと自分の遺言状のことを打ち明けるのだった。
彼女の遺産を狙う甥のイヴリン・ハットのところに遺産が行かないように慈善事業に寄付する旨を告げ、それとは別に思い出に品を親しい人に渡したい、ついてはローレンスにも夫の形見の金時計をもらって欲しいと。固辞するローレンスだったが、キャノン未亡人の意志は固かった。
数年後、アンドリアは両親の愛を一身に受けてすくすくと成長し、一家の幸せは永遠に続くかのように見えた。
その頃キャノン未亡人は亡くなり、遺言状の通り財産は慈善事業に寄付され、金時計はローレンスの元へ届けられたのだが、そのことを根に持つイヴリンは知り合いをローレンスのところへやって、金時計を脅し取ろうとたくらむ。ところが揉みあううちに誤ってローレンスはその男を殺してしまうのだった。
そこへ駆けつけたディヴィッドは黒人のローレンスが不利と見て、自分が殺したと主張し、銃がイヴリンの物であったことから正当防衛が認められる。
ところがそれを恨んだイヴリンと、今は彼の仲間となったジャッドはクリスマスの直前、ディヴィッドの屋敷に火をつけ、それが元でアンドリアは焼死、助けに入ったローレンスも重傷を負ってしまう。ディヴィッドは自分のふがいなさを責めて酒びたりの日々を過ごすのだった。
クリスマス・イヴの夜、キャスリーンは重態のローレンスを見舞いに行き、留守を預かるもうひとりの家政婦スージーは事故以来一緒に食事を摂ることもなくなった主人夫婦を心配する。メアリーアンは一緒に食事をすると言うが、やはりディヴィッドは自分を責め続け、二人の心は寄り添うことができないでいた。
部屋にひとりたたずみ、アンドリアの写真を見るメアリーアン。そこへ貧しい少女が現れ食べ物を請うのだった。
少女を哀れに思って部屋に招き入れるメアリーアンだが、アンドリアの写真に気づいた少女から『あとで遊んでもいい?』と聞かれて涙する。少女の身の上話を聞くうちに、彼女がイヴリンの娘であることがわかり、動揺するメアリーアン。
だが、怯えながらも『おばさんがとても悲しそうに見えたから、私と同じぐらい悲しいんだったら、私に何か食べさせてくれるかもしれないと思った』と言われ、その言葉に救いを見出すのだった。いつまでも恨み、憎んでいては人は救われないと気づいたメアリーアンは、少女を神様が自分を救うためによこした天使だと感謝する。
ところがそれに気づいたディヴィッドは少女を許そうとはせず、屋敷から叩き出そうとする。しかし、メアリーアンは毅然とそれを止め、少女に『ここではあなたは愛されているのよ』といって送り出す。
少女が帰ったあと、また言い争いになるふたり。ディヴィッドはメアリーアンを『自分が救われたいだけなんだ』となじり、『僕はアンドリアの事を忘れないためにも、絶対許したりしない』と言う。メアリーアンは『人は許さなくてはいけない』と諭すが、彼にその言葉は届かなかった。
そこへキャスリーンが帰宅する。そして…ローレンスが亡くなったことを告げるのだった。
呆然とする夫婦の下にローレンスの歌声が聞こえる。そして今は亡きローレンスが現れ、『今ふたりに一番必要なものが入っている』とクリスマス・ボックスを置いて消える。ふたりはそっとクリスマス・ボックスを開け、やがてお互いをいたわるように手をつないで部屋に戻るのだった。
日記から全ての謎を解いたリチャードは、朝から部屋にいないメアリーアンの身を案じるケリーとジェナ、そしてバリーに『メアリーアンは天使に会いに行っているんだ』と教え、探しに行く。
メアリーアンは墓地にいた。そこにはアンドリアの姿を映した天使の像が立っていた。
像の前に額づき祈るメアリーアンに、リチャードは全てを知ったことを告白する。勝手にクリスマス・ボックスを開けて、日記を読んだことを。しかしメアリーアンは『あなたにはオルゴールの音が聴こえたのだから』と彼を許し、そして自分たちのことを知って欲しかったと言う。
メアリーアンに『親が子どもに最初に贈るプレゼントは《愛》よ』と教えられたリチャードは、ジェナと手をつなぎ、ジェナはまたケリーと手をつないで一家はこれからの幸せを心に誓うのだった。メアリーアンの元には天使となったアンドリアが訪れ、全ての善良な人々に見守られながら、物語は終わる。
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