「あ、お帰りなさい」

ようやく帰ってきた部員達に気付くと、入り口のドアを掃除していたまもりは笑顔で

皆を部室に迎え入れた。

皆の狙い通り、留守の間に無事争いは鎮火したようだ。

と言うか、実はセナがいなければ二人の喧嘩はそんなにひどくはならないのだ。

「てめーら、どこほっつき歩いてやがったんだ!!」

皆が部室に入ったとたん、いきなりヒル魔は怒りの手榴弾攻撃をぶちかました。

たちまち部室の入り口付近が煙に巻かれる。

だが、決意に満ちた四人組はそんな煙なんかものともせず、次々に自分の椅子

へと向かった。

「ごめんごめん。すぐに続きやるよ」

「ええ。早く終わらせて、さっさと練習を始めましょう」

「うう……数学苦手だけど、がんばらなくっちゃ」

「気合マーックス!! うっしゃ!!」

最後に部室へ足を踏み入れたモン太が、ずかずかとヒル魔に歩み寄る。

「俺……がんばりますから」

いつになく真剣な表情でモン太はヒル魔にそう宣言すると、自分の席に座り黙々

と宿題を片付け始めた。

「……何だぁ?」

どういうわけか爆撃に動じることのない、それどころか勉強やる気マンマンの部員

達に、さすがのヒル魔もあっけにとられるのだった。
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