「21ヶ月
〜シンガーソングライター槇原敬之の時間が止まった時

〜「生きてることを奇跡だと思う瞬間がある」 槇原敬之  
空白の21ヶ月を自ら語る〜
私の記憶のみで申し訳ないけれど、少しでもラジオの雰囲気が伝われば幸いです。

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番組中、槇原敬之の曲は流れなかった。唯一流れたのは、坂本龍一さんのコンサートで歌った「イマジン」(by ジョン・レノン)だけ。後は、アルバム「太陽」の中から何曲かの歌詞が抜粋され、坂上みきさんによって朗読されるという形をとっていた。

PLEASURE
SIMPLIFY
Ordinary Days
太陽

これらの曲の中で、もっとも彼の心の中の核心をつくような個所が抜粋されていたと思う。淡々と、でも力強く朗読される歌詞は、メロディの乗せて聞くよりも、もっともっと真っ直ぐに聞く人の耳に届くような言葉となっているようだった。


今、「売れること」と「精神的なこと」がかけ離れている曲が多いけれど、自分の書いた曲が、たった一人の人にでも役に立てればそれでいいのだ…と彼は話す。実際、上京して音楽活動をはじめようとした時には、彼は「音楽で誰かの役に立ちたい」と思っていたという。それを、いつのまにか忘れてしまっていた槇原敬之が、事件を通じて昔の自分に立ち戻ったということかもしれない。

判決を受けた時も、
「これはプレゼントなんだ」
と思って、じっくり自分と向き合う時間をもらったと考えたと話していた。こんな時だから、自分に正直にならなくてはいけない、こんな時だからこそ音楽を続けていきたい…。こんなにみんなが救いの手を差し伸べてくれていると言うのに、それを拒否してしまい音楽を辞めることは、僕にとっては自殺することと同じだから…と思ったと言う。

「どんな理由があるにせよ、自殺するってことは負け犬だってことなんだよ。だから、ボクは自殺する人に対しては優しいことは言わないよ」

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