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2001年6月30日(土) ■大阪旅行1日目■
さぁ、クマ家の旅行のスタート。

しかし、目覚めると外は雨。やはり梅雨の時期に旅行するのは厳しかったかな?と思わせる天気だが、前日から用意しておいたお菓子などもカバンに詰めてしゅっぱ〜つ!!ワクワクし過ぎて前の晩に眠れなかった私なのだけれど、電車に乗っても目がさえて眠れない!!新幹線に乗り、お弁当を食べ終わってもワクワク。修学旅行以上に興奮していたかもしれない。
今回の旅行の日程は、あんまりギュウギュウ詰めにはしないことにしている。私の体調次第…という所かな。せっかくの旅行なのだから、たくさん見て回りたいけれど、妊婦である自覚は持ちつづけてないとね…。(と、クマプーに言われた)
ということで、1日目の予定は、「新幹線移動と野球観戦」に決定。ホテルでしばし休憩の後、甲子園球場へ向かうことにする。
何を隠そう、クマプーは阪神タイガースのファンなのだ。旅行前から、甲子園球場での野球観戦については行き方、チケットの買い方などのアドバイスを事前に頂戴していたお陰で(あ〜やさん、感謝です☆)、観戦前にデパートでお弁当を買い、ワクワク出発。私は中学から女子校だったので、野球には全く縁がない人生だったため、今回が生まれて初めての野球観戦となった。

ホントは、外野席がオススメだよ〜♪と言われていたのだが、応援団の皆さんに恐れをなして、今回は1塁側の内野で観戦した。初野球場となった私は、球場の座席の狭さにビックリ。これじゃ、途中でトイレに立つのに、周囲の人達全員に立ち上がってもらわないと移動できやしない。しかも、私の隣のおじさんは、試合に夢中になるのつれて足をドカっと広げて座り始める上に、タバコを吸い始めた。ぎゅうぎゅう詰めの観客席で、煙草の煙から逃れることも出来ない。試合中に空を見上げると、白いケムリが帯状に風に乗って流れていくのが見えるくらいだったから、相当な数の人が煙草を吸っていたことになる。これは、ちょっとショックだった。
ま、ともあれ…野球には全然詳しくないんだけれど、生で見たら面白かったし、外野の阪神ファンの人達の盛りあがりも、見ていてとても気持ち良かった。ピッチャー交替の時に、相手チームに向かって「ホタルの光」を歌って見送ったり、応援団の人が音頭を取って一体化して応援したり…。例え負けていても、その盛りあがりは変わることナシである。そして7回には阪神ファン全員で風船を飛ばすんだけど…すっかり私も阪神ファン気取りで風船を飛ばさせていただいた。阪神は負けちゃったけど、9回の攻撃の時は、ついつい私も興奮し、ペットボトルをゴンゴンと膝に打ちつけて応援してしまったくらい面白かった。
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そうそう、不思議なことが一つ。大阪に来る前は、
「生の関西弁に圧倒されるんだろうなぁ」
と思っていたんだけれど、そんなことはなかった。それよりも、全然聞き取れないのだ。電車の中の人、駅ですれ違う人の会話が耳に入って来ることがなく「ザワザワ、ガヤガヤ」にしか聞こえてこないのだ。まるで外国に居るかのような感覚(行ったことはないけどね)。全神経を会話に集中していないと聞き取れていない…馴染みがないってことは、こういうことなのかと実感。
球場からの帰り道に、かろうじて
「なんでやねん」
と言っているのが耳に入った時は感動してしまった。クマプーに
「ねぇねぇ、なんでやねん!!って、ホントに言ってる!!!」
なんて報告してしまった(笑)
ともかく、初日からクマプーも私も大満足…♪明日は何をしようかなぁ?大阪初日の夜は、私達の期待の高まりと共にふけていくのであった。
2001年7月1日(日) ■大阪旅行2日目■
旅行2日目。今日も暑くなりそうな予感。お天気に恵まれると言うのは、とても良いことだと思うが、暑さに負けないように気をつけなくては…。帽子をかぶってハンカチを握り締めて出発。さて、今日は、何をしよう?まずは腹ごしらえ?殆ど日程を相談せずにホテルを出る。
ネットで調べた「おいしそうなお店」を探して汗だくで梅田駅周辺をさまよったのだが、到着した場所は廃墟のようなビルだった。汗ダラダラになりながら、呆然とする私とクマプー。ネットの情報は古かったのであった。
「この時間なら、混雑の前にお昼が食べられるね」
なんて思いもむなしく、二人とも体力を搾り取られただけ。更にショックだったのは、本当は「地下街」がずっと続いていて、涼しい冷房の効いた場所を通って来られる場所だったのに、ずっと私達は炎天下を歩き回っていたという事実だった。「るるぶ」を見たら、ちゃんと地下街の地図が載っていた。どうりで、地上は人が歩いていないはず…大阪は思ったよりも人が居ないのねぇ、なんて思った自分は恥ずかしい。体力消耗&思考能力低下の私達は、新たに店を見つける気力もなく、地下街をさまようのであった(笑)
結局、予定よりも1時間遅れで適当なパスタのお店を見つけ(←結局適当)、店先に並んで順番待ちをして昼食を食べた。並んで食べるなんて、普段はやらないんだけれど、やはり並ぶだけのことはあっておいしかった。ただ、「渋谷スペイン坂」にもお店があるらしく、わざわざ大阪まで来て、東京に本店がある店に入ってしまったことは、ちょっとマヌケかもね。
食後は気を取り直して、「HEP FIVE」の観覧車に乗る。1周約15分…大阪中がぐるりと見渡せるビルの上にある真っ赤な観覧車は、冷房も効いているし眺めも良いし最高!!クマプーと二人で「てっぺんまでもうすぐ」(by槇原敬之)を歌いながら、景色をぐるぐる見まわしたり写真を撮ったり、ワイワイ楽しんだ。
その後、(さっきご飯を食べたばかりのくせに)同じビル内にあるお店でフローズンヨーグルトを楽しむことにする。しかし!!私達が頼んだメニューは、一向に出てくる気配がない。私達の後に来たカップルが、おいしそうにケーキやジュースを楽しむ中、私達には水オンリー。しかも私のコップの水は強烈に生臭くて、吐きそうなくらいだった。クマプーの水はそんなことないのに…何かのいやがらせ?って感じだった。
「頼んだものが来ない」
とお店の人に言ってみて、初めて品物が出てきたけれど「謝罪の言葉」はナシ。とってもおいしかったのに、その点が非常に残念だったよ、トホホ。

さて、気を取りなおして今度は「水上バス」に乗船。淀屋橋から大阪城までの40分のコースを選んでみたのだが、私はあちこちを見てキョロキョロ…一方クマプーは適度な振動が心地よかったのか居眠り(-_-)zzz。この船旅は私にとっては観光だったが、クマプーにとってはかっこうのお昼寝タイムだった。興味津々で見ていた景色の端には、必ず「路上で生活中の皆様のお住まい」があるので、それが非常に残念。写真を撮ろうとすると、必ずビニールシートで作られた住居がフレームイン。それさえなければ、もっとステキな街に違いないのになぁ!!
そうこうしていると、大阪城港に到着。生まれて初めて見た大阪城の感想は「なんてサバイバルな場所なの!!」である。とにかく敷地が広く、上り坂が急であった。妊婦には、ちと険しく、
「帰り道は転げて降りたほうが早そう」
などと思ったくらいだ。今の私は「大阪城を攻め落とす前に討ち死にする体力」である。おまけに、やっと城へ到達した時には天守閣は閉館間近。結局、これ以上高いところに昇るのはゴメンだわ…と、外から見るにとどめた。結局、私とクマプーは無謀にも炎天下に大阪城に攻め入り、天守閣を目前にしながら討ち死にしたのだった。

大阪城を下から眺めながら、お茶と氷あずきをいただきつつ、休憩(←また食べてる)。すると、遠くから「ウォー」とか「トリャー」という叫び声が聞こえる。見ると、サンダルを履いたオヤジがうなりながらやってくる。
「おのれぇ、信長〜〜!!」
とか言っていて、明らかに怪しい。私達も周りの人も目がテンである。クマプーと二人で小さな声で「大阪城は秀吉だよねぇ。どうせ叫ぶならおのれ、家康の方がしっくりくるよね」なんて囁いていた。そのオヤジは、大阪城で働いている人に忠告を受けたのか急に静かになり、
「大阪城はいいところです。
ここに居る人は、みんな良い人ばかりです」
などと語り始めた。私は「フッ…↑おまえ以外はな」などとツッコミを入れたくて仕方なかった。大阪城の周りも、やっぱり「路上にお住まいの人々」がたくさん。みなさん、夕涼みに外に出てきていて、ちょっとだけ恐かった。観光地なのになぁ…もったいない。
すっかり大阪城登山(笑)で疲れがピークに達した私達。クマプーはホテルに戻ってから、また寝ていた。私は夕食をどこで食べようか考え中。本当は、ちょっと遠出をすればお店もたくさんありそうだったのだが、1度ホテルに入ってしまうと、改めて外出するのはイヤになるもの。結局、「近場ですまそう」と近くのお好み焼き屋をチョイス。値段はお手軽だったが、店の雰囲気は「…」という感じ。そして、またしても店員にオーダーを忘れられる私達。
観光客は、ある意味「食べ物」が楽しみだっていうのに、今日は、「店員がハズレ」の日だったようだ。
2001年7月2日(月) ■大阪旅行3日目■
旅行3日目。そろそろ大阪の街にも慣れてきた。電車の乗り換えも、東京に比べたら分かりやすいので、スイスイである。それに、今日は平日ということもあり、私達がホテルを出た時間には、もう通勤ラッシュは終わっており、のんびりした空気が駅に漂っていた。
本日の予定は、「海遊館」という水族館に行くこと。昔から、水族館大好きの私達は、ここで長時間を過ごすことになると予感していた。だから、とりあえず腹ごしらえ。ぐるぐると迷子になりつつも、お目当てのお店を見つけると、そこでハンバーグとエビフライに舌鼓を打ち、満足する私達。
さぁ、気合を入れなおして水族館へ突入だ!!月曜日ということもあり、海遊館は空いていたので、ゆっくりと見ることが出来たと思う。時折、ベビーカーの群れや観光オジサマ&オバサマの群れに遭遇することがあったが、その時は脇のベンチに座って水槽前を譲り集団をやり過ごしつつ歩いた。だから、よりノンビリペースで水槽を見ていたのだと思う。
今回の見所と考えていたのは、巨大な水槽に居るジンベイザメとナポレオンフィッシュ。
 
彼らを見るために、私とクマプーは巨大な水槽にへばりつき、おおはしゃぎ。ジンベイザメの大きさと、ナポレオンフィッシュのとぼけた顔に、もう大満足である。水槽に入り、中の掃除をしている係りの人にすら歓声をあげるアホな私達夫婦だったが、それだけずーっと見ていても飽きない水槽だった。ちなみに、ナポレオンフィッシュは、下に一本だけ歯が生えていてちょっとマヌケな感じで可愛かった。
その他には、マンボウの表情を自分の顔でマネするのに熱中していたり(バカです)、カニがエサを食べる瞬間を見たり、クラゲがプランクトンを触手で体内に取り込もうとしているのに感心したり…と、かなりマニアックな楽しみ方もしてきたような気がする。気づいたら、3時間以上を水族館の中で過ごしていた。海遊館の通路には「あと●●●m」と、残りの距離が記されているんだけれど、その距離以上に楽しめた思う。海遊館の外には海の風が吹き、対岸にはユニバーサルスタジオ・ジャパンが見えた。妊娠中でなければ、USJにも行ったんだけどなぁ…。
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さて、後ろ髪ひかれる思いで海遊館を後にし、本日のホテルへチェックイン。前日までは「中津」という所のホテルだったのだが、今回は「なんば」という所にホテルをとる。そこは、道頓堀などにも近く、まさに「観光客です」という歩きをするのにピッタリかなぁと思ったのだ。繁華街にあるわりにはとても静か…しかも、フロントの対応も非常に良かったので、クマプーと満足した顔で部屋に入ることが出来た。どうも、大阪に来てから、ホテル以外の場所では対人運(特に店員など)に恵まれていないような気がしていたので、ちょっと一安心である。
道頓堀を目指すため、ホテルでしばし休憩。私達はお互いに足をマッサージし合って、これからどうしようかぁ?と相談した。予定は、あくまでも行き当たりバッタリなのだ(笑)。
しかし、ここで一つ問題が起きる。私の左膝が、どうにもこうにも痛いのだ。海遊館のそばで昼食を取った時、右折してきたバスに早く道をあけようと、横断舗道で小走りをした時に、「ピキ」と足が痛んだのだが、それがますます痛み始めたのだ。多分、疲労がたまってきて足に無理な力が入ってしまったんだろうなぁとは思う。
 
でも、せっかくだから歩く!!と、私も気合を入れてみた。ホテルから出て、ゆっくりゆっくりと歩く私達。初心者観光客としては、大たこでハフハフとたこ焼きを食べ、「かに道楽」や「グリコの看板」、「くいだおれ人形」を激写する、という王道を行くことにした。本当は、グリコの看板の前でマネをしている写真もあるんだけれど、あんまりにもオバカなので、ここでは公開しないことにする。
「なんば駅から心斎橋駅まで一駅だから」と歩いてみたのだが、結構距離があった。足は相変わらず痛かったけれど、でも楽しい気持ちの方が上回り、やっぱり歩いちゃう私。途中で休み休み歩いているので、クマプーには非常に気を使わせてしまったかな?とも思うんだけど、その辺は夫婦なのでご勘弁を…という感じ。もしクマプーの足が痛くなったら、私も優しくしてあげなくては…。
そんな感じに歩いていて、気づいたことがある。東京みたいな強烈な女の子をみかけない、ってこと。勿論、言葉遣いは関西弁なわけだから「今流行り」の言葉遣いも殆ど耳には入ってこないし、渋谷をうろうろしてるような変に露出の高い服を着た人もいない。なんとなく、落ち着く〜。(歩いてる時間帯にもよるのかしら?)ともかく、そんなことを話ながら、クマプーと二人で夕食を取る場所を探す。
今夜のディナーは焼肉である。
「もう、食べられないよ〜」
というくらい二人で食べる。本当は、ここで生ビールをカーーーッといけたらおいしいんだろうなぁ…と思うと、非常に残念なんだけれど、ここは一つガマンである。おいしそうにビールを飲むクマプーを見て、
「いまに私も…」
と、密かに誓う、のんべえ妊婦なのであった。
焼肉を食べ、ホテルに戻る途中、私の足は限界になり、とうとう左足を引きずるようにしか歩けなくなった。ホテルの玄関までクマプーと歩き、そこから一人で部屋に戻る。クマプーは私のためにシップを買いに行ってくれた。ホテル内でも、じゅうたんを敷いてある場所を歩く時は膝に衝撃がないので大丈夫だけれど、ちょっとでも硬い床になると痛む。
こんな状況で、明日の最終日を乗り切ることが出来るんだろうか…心配。
2001年7月3日(火) ■大阪旅行最終日■
心配していた膝の痛みも、少しだけ治まった気がして目覚めた私。大阪最終日の今日、予定は「通天閣」に行くこと。またしても歩く日程を組んでしまったような気もしたのだが、せっかく来たんだから…と予定通りにすすめることにした。
駅を出ると、まずクマプーは会社の同僚へ仕事の電話を一本。週のはじめから2日も休みを取ってるということで、やはり仕事も合間に挟まねばならないようだ。ちょっと残念…だけど、出社していきなりトラブルがあるよりは、きちんと打ち合わせはしておいたほうが良いのだと思う。ジャンジャン横丁という小さなアーケード街を、私はチラリとのぞき見をして電話が終わるのを待つ。入り口に、いきなり雀荘があり、なんだかけだるい感じだったので、そこは通らなかった。
電話の後、駅からどうやって通天閣へ行くのか、道を調べていなかったことと、コインロッカーを探せなかったことで、ちょっと出足からつまづき気味。フェスティバルゲートでロッカーを見つけたのだが、そこの警備員のおじさんの対応の悪さと、案内図の分かりにくさに私達はご立腹。プンプン怒って罵詈雑言を吐きながら通天閣へ。

東京に暮らして8ヶ月余り…実は私、東京タワーを間近で見たことも、昇ってみたこともない。だから、通天閣の3倍の高さといわれても、全然想像もつかない…。通天閣周辺(新世界というのか?)は、なんとも「下町情緒」の溢れる場所。真昼間から、一杯飲んじゃってるオジサン達、古びた食堂、演歌が流れる串カツのお店が並んでいた。ちょっと、観光客には入りこめない空間って感じがした。観光マップなどに、絶対に乗っている場所なのに、イマイチあかぬけない感じだった。
通天閣は、エレベータが手動だったり、ビリケンさんの像があったり、キーホルダーのお土産があったり…と、良く言えば非常にノスタルジックな感じだった。本当は、行って見たかった「天王寺動物園」も、上から眺めることが出来た。キリンやシマウマを、あんな高い所から見下ろす機会は、今後、そうはないだろう。地上100mから見るキリンは、シカのように小さくて、変な気分だった。
通天閣から降り、荷物を取りにフェスティバルゲートに戻り、ちょっとモスバーガーで休憩。屋内ジェットコースターの音と、キャーッという歓声を聞きつつ、大阪旅行のシメについて思いを巡らせた。後は、新幹線に乗って帰るのみ…そうなると、やっぱり寂しい気持ちになる。のんびり過ごした3泊4日の旅も、振り返るとあっという間なのだ。また、明日からは通常通りの生活なのね…なんて、しんみりしちゃう。でも、私の左足も限界…地下鉄の階段の昇り降りが満足に出来ない。痛みの余り、曲げることが出来なくなってしまったのだ。妊婦であるというハンデのほかに、階段も通路もヨチヨチ歩きのため、人の流れに乗るのはほぼ不可能。もう、こうなったら友達や弟にお土産を買い、昼食を食べ、いよいよ大阪ともお別れだ。

新幹線で、ササっとシップを貼り直し、靴を脱ぎ、シートをたおし、後はすっかり寝る体制に入る。でも、1度も間近で富士山を見たことのない私は、「絶対に静岡で目覚めるのだ」という気持ちでウトウトしていた。ここ数日、ずっと晴天に恵まれていたのだから、帰りは絶対に富士山だ♪と思っていたのだもの。
しかし、窓の外には茶畑が見え始め、そろそろかな…と思い始めた頃、天気が悪くなってきた。くもり…とても薄暗い空模様なのだ。今にも、雨が振り出しそうに、どんよりとした景色、周りの山なんて全然見えないのだ。大阪へ向かう時も天気は悪かったが、まさか帰りまで天気が悪いとは思いもしなかった。残念。私は、今回目標としていた「富士山をみること」だけは、次回へ持ち越しとなった。なのに、富士山ビューポイントを過ぎると、また元通りの晴天に逆戻り!!いったいどういうことなの?ガーン。
「ウェーン、私の富士山は?」
と、嘆く私。
「また今度来ようね」
と、慰めるクマプー。まぁ、旅行中はずっと晴天に恵まれていたことだし、これくらいはガマンしないとダメかもね。
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東京駅に到着。
時刻は夕方5時過ぎで、まだ外は暑い。東京駅の急ぎ足の人たち、空気のムーンとした感じが東京って感じだ。そろそろ仕事帰りの人の姿も見え始めているので、「帰宅ラッシュの前に、早く家に帰らねば…。」という気持ちで山手線のホームへ向かう。膝の痛みに加え、筋肉痛もはじまってしまい、やっぱり歩けない私。悲しい。
…と、その時、
「うっそー、超サイテー」
なんて大きな声が、私の耳に届いた。振りかえると、厚底サンダルにミニスカート姿のオデブちゃんが、のしのしと後ろに居るのが見えた。電車の中でも、連れの女性と夏休みの予定について大声で話まくりだ。
「●●さんってば、超お盆とりそーーー」
どうやら、お盆休みを長く取ろうとしている●●さんという人に、ご立腹という所か…。でも、「超お盆取る」って、どういう日本語?と、顔を見合わせて小さく嘆くクマプーと私。連れの女性が降りると、携帯電話をかけ始めるオデブちゃん。
あぁ…ここは東京なんだなぁ…と、思わされる瞬間であった。そう考えると、大阪ではこういう光景をあんまりみかけなかった(地下鉄で移動していたからかもしれないけど)。道行く人も、やっぱり東京と大阪では雰囲気が違うようにすら思えるのだ。その街独特の空気みたいなものって、やっぱりあるんだなぁ…と、改めて実感させられる。
こうして、私達夫婦の楽しかった大阪旅行は終わり、その余韻もあっという間に「超お盆」という言葉でかき消されていくのであった。もしかしたら、私は東京よりも大阪のほうがスキかもしれない…なんて、単純な私は思ってしまったのだが、どうやらクマプーも、そんなことを思っていたみたい。住むのは難しいかもしれないけれど、子供が生まれて、旅行に行けるようになったらまた今度は、3人で行きたいな。
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