君子危うきに近寄らず


私は、昔から「班長体質」と言われています。 なぜかと言うと、どうしても他の人の意見をまとめたくなったり、統率を取りたくなってしまうからです。例えば、大勢で外出したりしても、気づくと先頭に立って引率している状態になったり、間違ったことをしようとしている友達を見つけると、必死に更正させようとしてしまうからです。だから、高校時代の友達に「班長」「師匠」などと呼ばれている始末…。

この性格は、「目上の人」に対しては、かなり高い評価を得ることができます。しかし、どちらかというと、災いを呼ぶことも多く…。いつも、恋人から注意を受けているのです。何故なら、自分に殆ど関係のない人・物事に対してでも、全力でそれに立ち向かってしまうから。どうでもいいような事にでも、放っておけないし、憤りを感じたりすることが多いのです。その結果、一番イヤな思いをして、損したりするのは、自分自身だったりするのですが。

まず、私が憤りを感じやすいのは、「間違い・イタズラ電話」。これも、失礼なのが多すぎます。大抵の人は、かかってきても「間違いだったよ!!」って、切った後に怒るくらいで終るみたいなのですが、私は、その電話をしてきた相手に、一言ものを申さないと気が済まない性格のようなのです。もちろん、普通にうっかり間違えてしまい、丁寧に謝ってる人に対してはそういうことは言いませんけどね。中には居るんですよ、失礼な人。
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それは平和な日曜日の朝のことでした。
男:「あー、もしもし。そちらから洗濯機を買ったものだが…
   ちょっとおかしいんだが」
  (あきらかに、クレームの電話風)
だ:「あの、番号違いますけど…」
男:「なんだぁ!?うそをつくな!じゃ、そこはどこなんだ!!」
だ:「うちは○○○電気ではありません。何番におかけでしょうか?」
男:「違うわけないだろう!?じゃ、○○○電気の番号は何番なんだ!!」
  (間違えてるくせに、なんて失礼な!!なんで私がこんなめに!!)                  プチーーーン
だ:「そったもの、んが自分で調べれでぇ!!」
   (「そんなもの、おまえが自分で調べろ」の意、秋田弁のかなり悪い言葉遣い)                   ガチャリ!!

しばし、怒りに震え、息切れ…。そして、ふと視線に気づくと、当時付き合っていた人の、寂しそうな視線がそこにあったのでした。

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ま、こんなことは私の人生の中の、ほんの一部なのですが、ともかく、何度も間違えてくるような人に対しても、何故、何度も間違うのか詰問してしまうし、イタズラ電話に対しては、容赦なく暴言を吐いていました。もちろん、電話以外の場合でも、間違ったことは許せないし、自分にではなくても、他人に迷惑をかける人は、切り捨てたくなります。もし、私が武士だったら、刀で切られた人がたくさんいたことでしょう。

そんな私をかなり心配している、恋人クマプー。どうでもいいことにも、真剣に抗議し、労力を使い、結局自滅すらしてしまう姿に、あきれつつ、かばいつつ。大変だと思います(笑)。そんなクマプーのためにも、この性格を直すべく、現在、精神修養を続けています(?) まずは、怒りパワーをその場で口に出さず、有効活用のすすめで話したとおり、包丁などを研いで(こわい?)、気持ちを落ちつかせるようにしているのです。 「君子危うきに近寄らず」という言葉がありますが、まさにその通りなんでしょうね。 私が君子になれるのは、いつの日になるんでしょうね?