初孫パワー


私の祖父は、現在71歳。
この年齢にして、まだ職場づとめをしており、現役です。祖父がまだ43歳という若さの時、私は生まれました。

初孫であるということで、弟が生まれるまでの4年間、私は両親・親戚・祖父母の愛情を独り占めにしてきたのだと思います。弟や、他のイトコには内緒でお小遣いをくれたり(教育に悪いと今になっては思います)、仕事をはじめてからも何年かはお年玉まで貰っていました。

そして私は、家を8年近く離れ、大学・就職をしていたのですが、その間、弟は実家に残り、祖父の家の田植えや稲刈りの手伝いを毎年していました。一方私は…というと、盆正月にしか戻らず、ろくに顔を出しもせずに、自由気ままに暮らしていました。だから私は、ちょっぴり弟を尊敬していました。

しかし、ある時弟に、「結局、オレがどんなに手伝っても、側に居ても、初孫にはかなわない」と言われてしまいました。私は、なんとなく申し訳ないというか、情けないというか…。とにかくどうしようもない気持ちになりました。何一つ役に立つことをしていないのに、存在自体で勝利するってのは、どういうことなんでしょうか?祖父の家には、父の弟夫婦が住んでおり、そこにも2人の娘が居ますが、それでもやっぱり、初孫パワーはすごいんでしょうかね?

さて、話は逸れましたが、先日も祖父の家に遊びに行く機会がありました。お祭りの日ということもあり、祖父は午前中からお酒を飲んでご機嫌だったようですが、隣家へお酒を飲みに行ったきり、なかなか戻ってきませんでした。祖母が何度か迎えに行ったのですが、戻りません。そこで、私は弟に、迎えに行ってみたら?とすすめたのですが、弟はあっさり、「おれが行くよりも、自分が行った方が効果があるよ」と、役目をかわしたのでした。

祖父はいつもならすぐに酔って寝てしまうのですが、今回はなかなかの饒舌で、昔私と東京へ旅行へ行ったこと(小さ過ぎて私は覚えていない)、まだ自分は現役で仕事をしているから、結婚する時には何を私に買ったらイイだろうか?などと、次から次へと話が出てきました。そして、とうとう、「オレは、たくさん孫が居るが、やはりこの子が一番可愛くて、心配だ」と発言してしまったのでした。その場には私の弟もおり、非常に周囲は気まずい雰囲気になったと記憶しているのですが、やはり酔っ払いに罪はないということで、なんとなく話題は違うほうへすすみました。

しかし、ここまでして初孫というのはかわいいものなのでしょうか?私の友達の義父も、初孫と他の孫の扱いがぜんぜん違うそうです。私は、その話を友達からずっと聞かされていたのに、一度も自分がそれと同じ状況にあるってことに気づいていなかったです…。「それって、絶対に教育に良くないってば!!」なんて熱く語っていたのですが、ということは、私も教育に失敗されてるのかな?この謎は、私を客観的に見てくれている人々に、これから先教えてもらうしかないですね…。