携帯電話

つい先日まで、秋田では夕方「東京ラブストーリー」が再放送されていた。
「カーンチ♪」
という呼ぶ、鈴木保奈美の声は、余りにも有名過ぎる。しかし、この懐かしいドラマも、久々に見た人間にとっては、お寒いドラマらしい。友達は「なんだか、見てて背筋がぞぞぉ〜っとなったよ」と言っていた。そして、更に私の弟。彼は、「カーンチ☆」という声が聞こえると「カンチじゃねぇっつーの!」とかツッコミを入れていたりする。

さて、私はというと…。「あのドラマにもし携帯電話があったら、全然ストーリーも違ってたかもしれないなぁ」なんてことを思っていた。たとえば、こんなシーン。カンチがリカに内緒で初恋の人に会ってるとき、連絡が取れなくてリカは一人、家で待っていたりする。カンチのことを信じて…。で、結局はカンチが嘘をついたことがばれて、リカは部屋から走り去ることになる(何度もこういうシーンあり)。

だけど、もしこれが携帯電話があったら…。
「もしもし、カンチ?今どこ?早く帰っておいでよ☆」
「もしもし、カンチ?今どこ?これから会いに行くよ☆」
「もしもし、カンチ?待ち合わせの時間過ぎてるよ☆」

なんて、簡単に連絡が取れるから、もやもや・やきもき…!!ってシーンはなくなってしまったかもしれない。

リカが一人でカンチを待っていたって、カンチが待ち合わせに遅れたって、簡単に連絡が取れれば安心だ。もしかしたら、そのおかげで彼らは別れなかったかもしれない。でも簡単に連絡が取れすぎちゃうと、カンチがリカにもっともっと振り回されちゃって、もっと早くダウンするかもしれないなぁ。後は、電源切っちゃうとか…。あ、それじゃ、携帯電話があることで、更に話がややこしくなってしまうじゃないか。ああ、だめだ。逆もありってことなのね…。この仮説は抹消された!!

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そう言えば、この間美容院で「遠距離恋愛」の話になった。その美容師さんも、私と同様に遠距離をしてた事があったらしい。「当時は、メールも携帯もなかったから(いつだろう?)、手紙と電話しかなくて…」だって。それに比べたら、、私の今の遠距離恋愛って、ラクチンなんだろうか?気持ちを伝える手段が沢山あるし、連絡はいつでも取れる…。メールも、パソコンだけではなく、携帯同士でも出せるから、情報が伝わる速度は高速だ。そういう点では、おしゃべりで、なんでも話さないと私には合っているツールだと思う。

でも、やっぱり双方がそういうツールを使い、なおかつマメじゃないとダメだろうなぁ。連絡が面倒だとか、縛られてるみたい…なんて思った瞬間から、携帯電話の意味はなくなるように思う。結論:携帯電話って、持ってるだけじゃだめなんだ。携帯は、物理的な距離は縮めないけど、心の距離を近くしたり、遠くしたりするものなのかも知れない…。