うたの教科書です

まえがき


第1章

 まずはじめに、うたとはどういうものかということについて考えてみましょう。  しかし、突然、「うたとはなんでしょうか?」ときかれたところで、「うたとは、これこれこういうものだ!」と胸を張って答えられる人というのは、なかなかいないようにも思います。「うーん、どういうものだろうかなあ?」と考え込んでしまう人もいるかもしれませんし、「僕が思うには、うたとはこういうものではないかな。」と考える人もいるでしょう。なかには、「俺にとって、うたとはこういうものなんだ。」と、自分のなかで、こだわりをもってうたをうたったり聴いたりしている人もいることでしょう。  それぞれの人が、それぞれの思いを胸にしながらうたに接している、それはそれでいいことだとは思うのですが、中にはうたと真剣に向かい合っているうちに、「私はなるべく良いうたを聴き、良いうたをうたいたいと思うのだが、本当に良いうたというのはどういうものなのだろうか?はたしてうたに良いも悪いもあるのだろうか?はて、うたとはそもそも一体どのようなものだったろうか?」という疑問に頭を悩ましてしまうといったこともあるかもしれません。 なので、ここではまず始めに、みなさんのうたに対する考え方を見比べながら、「うたとはこういうものだろうかな。」という、大まかなイメージを創っていきたいと思います。 A君はこう言いました。  「僕が思うに、うたとは声なのではないかと思うよ。だって、楽器なんかを演奏してもうたとは言わないでしょう?それにうたにもいろいろあって、メロディーやリズムにのったうたもあれば、語りかけるようなうたもあるし、ラップなんていうものもあるもの。鳥の鳴き声を、鳥達がうたっているねえなんていうこともあるからね。だからもしかしたら、こうして話している話し声も、ある意味うたかもしれないよ!」  なるほど、A君は、「うた=声」という考え方ですね。 次にBさんの意見はどうでしょう?  「私が思うに、うたとはメロディーのことだと思うの。だって、ただ単におしゃべりをしているる声までもがうただなんていったら、わたしたちは毎日うたばっかりうたっていることになってしまうもの。私は話し声とうたとをわけているのはメロディーだと思うの。話し声なんかにはメロディーは無いと思うし、たとえば舞台でセリフにメロディーをつければ、それはミュージカルになるもの。」  Bさんは、「うた=メロディー」という意見です。  「やっぱりうたはリズムだね。リズムにのるからうたなんだよ。メロディーがあればそこにはリズムがあるし、ラップなんてリズムが命さ!普段からの話し声だって、リズムに乗せて話し出したらそれはもううたになるのさ。」  C君は「うた=リズム」という考えです。  さて、ここでは三人の意見を聞いてみましたが、ここででてきたのは、「声」、「メロディー」、「リズム」という三つです。  
私のホームページへ | MusicStarのページへ | メイン | 今すぐ登録