3月7日、六本木クラブ・クワイルにて。
ライヴ当日3月7日と言うのは愛理さんの誕生日の1日前であった・・・。
そのためか、花束を持ってきているファンの方もいた。
今回のライヴはチャリティーライヴであり、チケット代金は全て
神戸の震災で親を亡くしてしまった子供達の施設に義援金として寄付される
というものであった。そして、チケットは一般発売されたものではなく、
愛理さんのファン、そしてその友達オンリーのものになった。
愛理さんのライヴは2年半ぶりということで僕を含め、ファン一同、
かなり楽しみにしたものだっただろう・・・。
この日はあいにく、雨が降っていて、気温も前日等と比べると寒かったので
ライヴに行きたい!!という気持ちが無ければめんどうくさくなって
しまいそうな日であった。整理番号も237ということでかなり後ろの方
になってしまったが前方は女性が多かったので愛理さんの顔がよく見られて
非常に良かった。なお、今回行われた会場、クラブ・クワイルというのは
ビルの10階にあるため、10人ずつ整理番号順にエレベーターで上に
のぼっていくわけだが、その時も、係員の人の声が小さく、聞こえにくかった
ため、ファンの人が協力し、声を出しているのを見て、心が温かくなった。
まさしくファンクラブの名前「Heart Full Moon」のようであった。
ライヴは予定時間の17:00より10分くらい遅れて始まった。
1曲目は僕も大好きな「あなたに出会えて良かった」であった。
おそらくこれを最初に持ってきたのはファンのみんなに会いたかった
という愛理さんの気持ちからだろうと勝手に想像してしまっていた。
この曲もそうだったのだが、全体を通して、ホールで行うライヴよりも
愛理さんのキーボード弾き語りが多かった。そして、関西人ならではの
おもしろいトークもいつも以上に多く、笑わせてもらった。
一番、印象的だったのが、これまた大好きな「思い出の坂道」という
曲でのエピソード。これも弾き語りだったのだが、歌い出して少しも
たたないうちに、「もう1回お願いします!!」と言いながら、
おかしい!!と思っている愛理さん・・・。キーボードのキーが高いらしい。
ファンの方からも「高いんとちゃう?」との声がとんでいた。
愛理さん自身も直しているのだが、キーは直らず、裏方さんまで出てきて
しまった・・・。(笑)3回目あたりでちゃんと直り、ノスタルジックな
気持ちにさせてもらえた。しかし、「こんなことファンオンリーのライヴ
でしかできないなぁ!!」と苦笑しながら言う愛理さんは新鮮な感じが
しておもしろかった。
愛理さんが言うには、このライヴは愛理さん含め、バンドメンバー
もみんなノーギャラでやってくれているので、リハーサルも2回しか
やっておらず、ぶっつけ本番に近いらしいのである。(笑)
練習もどこかの公民館でやったそうで、とにかくお金のかからないように
して組んだライヴなのである・・・。キーボードを借りに言ったのも
愛理さん本人らしく、1人で行ったので、持ちかえりなどがかなり
辛かったと笑いながら話していた。
歌の方はと言うと、聞こえ方がホールの時とはやはり違った。
なぜかホールの時より低く感じた。しかし、僕はホールよりも
ライヴハウスの方が近く感じられるので嬉しい。そして、歌い方も
以前の愛理さんよりも上手くなっていると言うか、いつも以上に心が
こもっていたような気がする・・・。「南町から」という自分の故郷に
対しての歌(神戸の春夏秋冬を歌った1曲で8分以上あるので自分の
ラジオ番組でしか、かけてもらえないという名曲)で、僕が一番好きな
フレーズ「捨てるはずの無かった 果たすはずの思いが 天国で雪になる・・・」
というところが普通は盛り上がって行くところなのだが、そこを
あえて、(アカペラに近い)語り口調で歌う事によって、僕の胸を
いつも以上に打った・・・。体の内側から涙が出てくると言うような
感覚を覚えた・・・。
このライヴでは愛理さんの他にもう1人の女性が歌を歌った。
それは愛理さんが初プロデュースをすることになった99年クラリオンガール
の塔堂なつさんである。僕としてはプロデュースの仕事をせずに、
歌の仕事だけしていて欲しいと言う意見なのだが、愛理さんが決めた事
であるし、愛理さんがやる事なのでああだこうだ言う事では無いだろう。
クラリオンガールというと若い女性ばかりが集まって競うみたいに
思われがちだが、違うらしく、今回のはクラリオンガールになった人の
夢が叶えられるという企画で行われたものらしい。よって、下は4歳から
上は42歳までと幅広い年齢層の女性たちが参加し、約7000人の中から
選ばれたのが彼女らしいのである。そして彼女の夢は歌手になる事なので
そこに審査員として出席していた愛理さんがプロデュースするという話に
なったのだろう・・・。なつさんの歌の方は、やはり緊張のせいか、
あまり声が出ていないような感じだったが、元気良く歌ってくれていた。
アンコールでは会場のファン全員と愛理さんと一緒になって
「美し都(うましみやこ)We Love Kobe がんばろや」を
歌った。ホールライヴでもみんなと歌ったりする事もあるのだが
規模が小さいゆえにみんなとの一体感もいつも以上に感じることが
できて、とても暖かな気持ちになれた。
全曲を歌い終えて、もう帰りと言う時、出口で愛理さんが立っていて、
順番に握手&プレゼント(直筆サイン入りの生写真)の手渡しを
行うという時、僕は緊張のあまり、頭が真っ白になっていた。(爆)
いざ、僕の番という時、自分の心の中で一言でも何かを言わねば!!
という気持ちが働き、「頑張ってください!!」と言ってしまった。
しかし、小心者なため、小さい声しか出せず、きっと愛理さんには
聞こえていなかったのだろう・・・しかし、愛理さんは微笑みながら
僕にプレゼントをくれて、握手をしてくれた。予想以上に柔らかい手で
この手でキーボードを弾いたりしているのだなぁ等と帰ってきてから
考えたものである・・・。
愛理さんは既に初一音(はいね)ちゃんの母親であるが、このライヴを
通して感じたのは、何か「みんなの母」的な包み込むような優しさに
溢れた人だなぁということである。この感覚は握手をすることにより、
実感に変わった。ライヴを見て、聞いて、体感して、握手をしてから
今まで、心の中にほんわかとした暖かいものを感じていられる・・・。
このほんのりとした感動がとても大切なものなのであろうと思えた
そんな今回のライヴであった・・・。

