騎士



貴方の仕草
貴方の言葉
貴方の柔らかい髪


全てに私は剣を捧げたのです。


私の命は貴方のもの
私の心は貴方と共に


「ここで待っていて」


貴方は私にそう命じました


私は今も待っています
雨が外套を重くし
風が鎧を軋ませ
雪が体を蝕もうと


貴方はきっと忘れてしまったのでしょう


でも私は夢に描いてしまう


何時か
眩い月の下で
貴方が朽ち果てた私の亡骸を
抱いてくれる日を