| 7 | PINK FLOYD |
| 8 | JOE COCKER |

| プログレッシブ・ロックの雄「ピンク・フロイド」の歴史的大傑作。'73年にリリースされた本作は、キャロル・キングの「タペストリー」の302週を抜いて、全米チャートに、なんと750週(15年!!!)もランク・インしていたという、モンスター・アルバムでもある。もちろんギネス・ブック公認記録保持作品だ。 何が、そんなに良いのか?もう全てがスゴイ!としかいいようがない。初期のピンク・フロイドは多分に感覚先行型であり、やたら長い曲が目立ち、アルバム全体を聞くと、退屈する部分も多々あった。後期にはロジャー・ウォーターズによるコンセプトがアルバム全体を占めるようになる。本作はその中間に位置する作品で、ポップ性と前衛性、音楽とノイズ、そして人間性などが絶妙なバランスを保っていて、ある意味で、ピンク・フロイドの完成形ともいえる。 ここに紹介するのは、SACDマルチ・チャンネル盤。スゴイ!の一言!!Cでの冒頭では、時計の音に取り囲まれる。Eでは「ガチャン〜ジャラジャラ」がスピーカーのあっちこっちから聞こえてくる。アナログ盤のアラン・パーソンズのエンジニアリングも素晴らしかったが、今回、SACD化にあたって、リミックスとリマスターを担当したジェームス・ガスリーも素晴らしい仕事をしている。高く高く高く評価したい。 |


| イギリスが生んだソウルフルなロック・シャウター、ジョー・コッカーのアルバムを2枚、ご紹介しよう。ハスキーいや、そんな生ぬるい言い方では、形容し難いほどの”しわがれ声”で我々に強烈な印象を与え、また、「ウッドストック」では脱水症状かと思われるほどの熱唱でファンを沸かせてくれたジョーは、1944年5月20日、イギリスの工業都市”シェフィールドで生まれた。本名を”ジョン・ロバート・コッカー”という。当時のイギリスの音楽ムーヴメントを背景に彼もスキッフルがまず好きになり、その後リズム&ブルースにのめり込むようになる。とりわけレイ・チャールズには大きな影響を受ける。16歳で学校を卒業し、ガス工夫として、2年働いたが、音楽への道を諦め切れず、’63年「ヴァンス・アーノルド&ジーアヴェンジャーズ」を結成。英デッカよりシングルA面にビートルズの「アイム・クライ・インステッド」B面にレイ・チャールズの「ジョージア・オン・マイ・マインド」をフューチャーするが、全くヒットしなかった。3年後、古くからの友人、クリス・ステイトンとデモ・テープを作り、当時プロコム・ハルムのプロデューサーであったデニー・コーデルに送りつけた。一瞬にしてジョーの才能を認めたコーデルは、ジョーをロンドンに呼びつけ、「マージョリーヌ」をレコーディングさせた。これがスマッシュ・ヒットとなる。そして、いよいよセカンド・シングル「ウィズ・ア・リトル・・・」のリリースとなる。このセカンドが見事UKチャートのNo1となった。 そして、この曲をタイトルとする、彼の記念すべきファースト・アルバムが上記の「With・A・Little・・・」である。オリジナルは3曲。残り7曲はロック・ファンなら、誰でもが知っている名曲のカバーである。デイヴ・メイソンの@、ボブ・ディランのDIアニマルズで知られるGなど、普通なら、こんなに有名な曲は避けたいところだが、そこはジョー・コッカー!見事に歌いこなしている。さらに、驚くべき事は、彼を擁護するバック・ミュージシャンの豪華さ!トップから順を追って挙げていくと、@ではバック・コーラスにR・ストーンズなどで知られるメリー・クレイトン、Aではジミー・ペイジにトニー・ヴィスコンティ、Bはスプーキー・トュースのドラマーだったマイク・ケリー、ギターはヘンリー・マックロー(グリース・バンドからウィングス)Cアルバート・リーとジミー・ペイジ、Dオルガンにマシュー・フィッシャー、ドラムにB.Jウィルソンのプロコム・ハルムの二人、Eではスティーヴィー・ウィンウッドと豪華この上ない!!しかし、デヴュー作にして、こんな豪華なサポート・メンバーに囲まれながらもジョーは決して臆することなく、堂々と渡り合っている。このアルバムは'60年代後半に黄金時代を築き上げたブリティッシュ・ロックを代表する1枚と言っても過言ではない。 「Mad Dogs & Englishmen」は’70年にリリースされたライヴ・アルバム(「With JOE COCKER」という映画にサントラ)。USチャート2位を記録。レコーディングは’70年3月27日ニューヨークのフィルモア・イースト。プロデューサーはレオン・ラッセルとデニー・コーデル。バックを盛り上げる参加ミュージシャンはバンド・リーダーのレオン・ラッセルをはじめクリス・ステイトン、ジム・プライス、ボビー・キーズ、ジム・ケルトナー、カール・レイドル、ドン・プレストン、リタ・クーリッジとすごい面々ばかりである。おなじみのヒット曲を凄まじい”しわがれ声”で聞かせてくれる。ジョーの強力なパフォーマンスや会場の盛り上がりが随所に伝わってくるが、はっきり言って2時間弱ジョーの声を聞いていると、相当疲れる!そんな中、一服の清涼飲料水のように聞こえてくるのが、リタ・クーリッジの歌うDISC1のG、レオン・ラッセル/ボニー・ブラムレット作のこの曲は日本ではカーペンターズでよく知られているが、リタの歌は決して上手ではないが、このアルバムの中では非常に重要な意味を持っているように思われる。それにしても疲れる・・・!(^^)! |