モニターの画面が、出演者4組の名前から大きな「谷口崇」というものに変わった。キーボードとドラム、ベースというシンプルな編成ではあるが、迫力に満ちた歌声がオーディエンスを魅きつけるのとは対照的な博多(?)弁でのMCに、思わず頬を緩めてしまう。メンバー紹介の時に「ここが一番盛り上がるところなんですよ」だなんて笑わせつつも、「最後なんですけど」の言葉にえーっという声があがると「誰観に来たと?みんな誰観に来たと?ま、この後もたくさん人出ますんで。ところで、谷口崇初めて観たっていう人、拍手して・・・(たくさんのなかなか止まない拍手)長いから」なんて言ったりして、4曲という短いライブではあったけど人々が関心を寄せるには充分だった。
続く演者は、堂島孝平。舞台の上にはたったの3人という、やはりシンプルな編成で登場するが一曲終えて開口一番、「すっげー人。後ろの方とかアリみたい」。しかも、よっぽど驚いてたのか、表現が気に入ったのか3回も繰り返していた。メンバー紹介しながら、「谷口君同様、ここが一番盛り上がるとこなんですけど。・・・・俺ダメだしね。この後、石川さんとかゴスペラーズさんとか出ますし。俺、前座。谷口君とダブル前座。前振り、前説・・・・前説らしく拍手の練習とかやっとく?」と言って、ホントに拍手の練習を始める。「えー、それじゃ、石川よしひろさんです!」(拍手)「よし。でねぇ、ゴスペラーズさんなんだけど、ワーっじゃなくてヌーっでいってみよう。多分、今これ観てないから、いきなりヌーって言われたら驚くと思うんだ。じゃ、ゴスペラーズです!」みんながヌーって言うと、「いや、楽屋で顔合わせづらくなんの俺だし」。こんなに、面白い人だったんだって新発見してしまった。その後も、リハの後ゲーセンに行ったら怪しい男の人にずっとゲームしてるところを見られてた話とかして、MC多めのライブになっていたけど、彼の歌声は心に響く甘いものだった。
3人めは石川よしひろ。一人(&ギター)で出てきて、座わると全然見えなくなってしまう。「見えなぁ〜い」っていう声に「勘弁してくれよ〜」(←懐かしぃ〜。私はオールナイトリスナーだったものですから)。唄い出しでこけてしまい、ファンにブーイングされたり、「ガンバレ!」という声援に「頑張るよー、頑張るに決まってるさー・・・ちょっと待って。俺、今年の目標チューニングしながらMCやること。」などと、妙にアットホームな雰囲気。「楽しいことは小出しにしろ!」とか「イベントでね、エーっていうのは心苦しくなるから止めなさい。その後出てくる人の身にもなりなさい。割り切って来なさい」などと、終始楽しい空気だった(ここに限らず、イベント全般楽しかった)。嬉しかったのは、オールナイトニッポンパーソナリティーズの『いま僕たちにできること』をやってくれたこと。多分他ではやらないって言ってたので貴重な体験だった。個人的には『ANGEL』って曲を演ってた時、隣りの人が涙をこらえてたのが印象的だった。
さて、トリを務めますのは我らがゴスペラーズ。もう、石川さんがステージを去った瞬間ものすごい勢いで押される、押される。前の方から「押さないでください!」って悲鳴があがってたくらいだから、ステージに近いかわりに相当苦しかったんだろうな。周りのみんなは堂島君の言葉を受けて「ヌーだよ、ヌー」とか囁きあってたのに、照明が落ちてステージに登場するより先に『終わらない世界』の「な〜にかもと〜めて〜」が聴こえて来てしまったから、みんな「ヌー」どころじゃなくなってしまう。しかも、酒井さんがソロ部分以外ずーっとヒューマンパーカッション。出し抜いてやろうと待ち構えてた私たちをさらに出し抜くなんて、いい意味で裏切られたとはいうものの、ずっと登場を待ってたオーディエンス達としては、スーツ(黒沢&安岡・白系/酒井&北山・グレー/村上・茶系)に身を包んだ彼らの姿がステージ上に現れた途端に、嬌声をあげるは飛び跳ねるはでもう大変。5人だけで登場し、なおかつスーツ姿なものだから年末アカペラライブを彷彿してしまう。周りと一緒に飛び跳ねながら、北山さんの髪型が変わったのに気づく。そういえば、ラジオにゲストで出演した時リーダーに「北山ね、なんか髪薄くなったかなって、思わせるような髪型ですけど」って言われてたな、なんてことまで思い出してしまう。
唄い終えて、安岡さんが「みんな、すごい元気だねぇ」ってヤングらしからぬ発言。確かにものすごいパワーを感じたけど。98年、東京では初めてのライブ&パワステは11ヶ月ぶりということで、メンバーにも力が入ってるように感じられる。もちろん、客側も力は入りまくりでものすごい熱気。「今聴いてもらったのは『終わらない世界』という曲なんですけど、いつもと違って酒井のヒューマンパーカッションを取り入れたバージョンでね」とリーダーが言えば、すかさずヒューマンビートを奏でる。「じゃあ、ゴスペラーズのベースといったら?」リーダーの言葉が終わるか終わらないかのうちにみんなが口々に「北山さぁ〜ん」とか「よーいちさーん」っていうもんだから、「あ〜、うるせ。なんっつってるか全然わかんねぇ」なんて言われてしまう。それでも、「それじゃ、あの曲!」で、『虹』が始まる。昨日、今日ってすっきりしない天気だったから聴きたいなって密かに思っていたので、なんだかとても嬉しくなってしまう。もうみんな揃って「♪雨上がり、雨上がり」って、大合唱。黒沢さんは「そうきたか」のところで「最近飲み歩いてるらしいねぇ」ときて、安岡さんは「大学も卒業したことですしね」と返す。そして、「♪大丈夫」の繰り返しでやっぱりきた安岡さんのセリフ「大丈夫、大丈夫ってホントに大丈夫なのかよ」。メンバーもオーディエンスもニヤニヤ笑っちゃうのだけど、なんでも安岡さんには好きな子がいて(ここでリーダーが「なんだよ、おまえまたオンナのはなしかよ」とツッコミを入れる)、ゴールデンウィークに仲間たちと秋川に (ウチのめっちゃ近所だ!) キャンプに行くことになったんだけど、キャンプファイヤーでアカペラやることになって「もちろん安岡君はベースヴォーカルよね」って言われたから、思わず「もちろん」って低い声で答えちゃったらしい。「あ〜できるようになるかなぁ?」という心配げな安岡さんに北山さんは「大丈夫。いつものことだけど、僕が教えるから」と頼もしい低音で告げると、『Mr.Bassman』へと移る。・・・にしても、昨年末のアカペラツアーの時にベースヴォーカルはマスターしたんじゃなかったっけ?なんて心の中でツッコミを入れてしまう。この時点で、安岡さんは既に汗びっしょり。
曲が終わると、リーダーの「ベースヴォーカル、北山陽一!」「ブランニューヤングベースヴォーカル、安岡優!」紹介をうけて安岡さんが前に出てきての「くさいですねぇ」「いつからやってんだっていう」「できたのは去年なんですけどね」「たとえが今風じゃないんだよな」「そう!全然若者らしくないわけ」というリーダーとの会話の後、「さっきは酒井がドラムやって、今はヤスが北山にベースの教えを請うて。コックさん?なんか、寂しくないですか?日本人(?)の歌、聴きたいなぁ」という言葉から『カーテンコール』へ。のびやかな声の黒沢節を堪能した後は、酒井さんの登場。「いまのカーテンコールっていうのは舞台のね、演目が全て終わってアンコールも済んで、それでも鳴り止まない拍手に対して、出演者一同が挨拶をするってやつなんだけど。その人が舞台から降りて、家に帰って眠る前にどうしても言いたい、声が聞きたいっていう、そういう歌です。」と言って『今日が終わる前に』。次は安岡さんが出てきて、「今の歌は、電話で声が聞きたいって歌だったんですけど、次の歌は手紙で気持ちを伝える、手紙でなくちゃ言えないこととかを遠く離れた人に伝えるという歌です、『All My Loving』」の言葉の後に切々とと歌い上げる。私は安岡さんバージョンは初めて聴いたのだけど、胸にジーンと熱いものが込み上げてくる。気が付くと、胸の前でぎゅっと手を握り締めていた。ソロ&バラードシリーズの最後を飾るのはやはりこの人、村上てつや。イスからたった瞬間に、あの曲だっていう緊張感が走る。「てっちゃん」「てつやさん」などと四方八方からかかる声の中にため息まじりの囁くような、でも響く「てつやさまぁ〜」という声が聞こえて、私は場違いだとはわかっていながらも吹き出してしまった。しかし、それを打ち崩すようにして『参宮橋』が始まる。ライブバージョンはCDにあるテイクよりも長く、さらにせつなさが増して胸の中に沁み込んでいく。繊細なファルセットの連続にみんなが息を凝らしているのが、空気を通して伝わってくる。一曲がこんなに長く感じることは滅多にないだろう。曲が終わると同時に、深いため息をついてしまった。この曲を生で聞くと、いつも体の力が抜けるというか、私自身が唄っていたかのような疲労感に襲われる。
「この曲やると、いつも唄い切ったって感じがするんですけど。今度はの曲は元気な曲なんで。せっかくね、ライブでみんないるし、みんなにも一緒に唄ってもらおうかなって」というリーダーの言葉に楽しめるからか、緊張感から開放されるからか、一斉にわっという声が上がる。けど、一筋縄じゃいかない。音合わせしながら「♪まっかに」って言葉が聞こえてきて、あれ?って思った瞬間に「ウ〜ウ〜イウ〜イッイッ」って『JOIN 2 JOYS』が奏でられる。「やっぱ、なんかやるとは思ったんだけど」っていう声が側で聞こえて来るのが、妙に微笑ましくなってしまう。カッコつけてばかりだったり、予想通りの展開なんて、ゴスペラーズらしくない。嫌な言い方だけど、裏切ってくれてこそ彼ららしい。もちろん、裏には面白さとか優しさ(?)みたいなものが入り交じってなくっちゃイヤだけど。「さあ、東京、今年最初のなりきりゴスペラーズだっ!」の言葉で、なりきりゴスペラーズが始まった・・・んだけど、メンバーも驚くほどきちんと音がとれてるし、声量もすごかったため、「よし、完璧。次、この柱からこっち」と舞台に向かって右側をさくさく安岡パートへと進めてしまう。ちなみに、私はここだったんだけど、やっぱり早い。みんな完璧過ぎだよぅ。リーダーはすぐさま「聴いてみよう・・・OK。ハイ、次こっち。ふてくされてヒューマンビートとかやらないように(できませんって)」と左側を酒井パートへと誘導して、なりきりゴスペラーズは完成。その上に彼らの声が重なって、最高のグルーヴになる。みんなが伸ばした手を左右に揺らしながら唄ってる姿を見て「あ〜もう、うるせ〜」などと言いつつも、メンバーは(特にリーダー)嬉しそう。その勢いをそのまま持っていって始まった『soul man』で文句無しに盛り上がる。曲の最後はいつもの如くリーダーの即興に合わせて「oh yeah」のコールアンドレスポンス。「今年でパワステ10歳だってね」「oh yeah」「おいらも一昨日……」嬌声とおめでとうの声が一斉にあちこちから聞こえてきて、リーダーの言葉は続けられなくなってしまう。リーダーは嬉しそうなんだけど、途中で言葉を取り上げられちゃって複雑そうな表情を浮かべながら客席を見ている。『Happy Birthday』の歌が一段落したとこで、「ハタチ。ウソ、27!」という言葉でひとつ歳を重ねたことを報告。「いやぁね、一昨年(?)は、まさに誕生日の日にライブやってたんだけど、メンバー誰もそのことに触れてくれなかったから」なんてリーダーが言えば「だから今年は自ら報告してるんですよね」と安岡さんが笑わせにかかる。
盛り上がったままの会場では音取りが出来ない。そこで、北山さんが唇に指を当てるジェスチャーで観客を静める。そこで始まったのが押しも押されぬ名曲『Promise』。嫌でも会場は静まりかえり、そしてこの楽しかったライブが終焉を迎えようとしていることに気づかざるを得なくなる。今日の『Promise』は、力強く心の中に響くように感じたのは私だけではないだろう。今まで、愛の歌だと認識していたけれど違うのかもしれない。生きていくことに対しての『Promise』というのがこの歌の正しい解釈なのかもしれない。毎度のことだけど、聴きながら涙を堪えずにはいられなくなる。
絶対にこれで最後だと思っていたのに『星空の5人』のイントロが奏でられ始めて、客席に再び歓声が沸き起こる。前の方に位置していた人々が完璧にフリを覚えていて、再現している。指に付けられた花が音に合わせて揺れるのを見つめながら、私は飛び跳ねながら歌い続けていた。「♪狙ってスターの座を狙って」で曲は終わった・・・が、ここからが始まりといっても過言ではない。唄い出しのギターリフに戻ったのだ。しかし、リードギターを務めるのは村上てつや。酒井さんはすっかりドラムになっている。しばらく5人で演奏を続けていたが、サイドギターの安岡さんが一番に挨拶をして舞台から去り、続いて黒沢さんが姿を消す。ステージ上に残された技巧派三人が、力を緩めるどころかかえって水を得た魚のようにスイングしまくる。元のフレーズとは全然違う、リーダーのギターを中心にJazzyなリズムをこれでもか、これでもかと刻んでいく。先の二人とは比べ物にならないくらい暴れたいだけ暴れて、満足げな表情を残してリーダーはステージを降りていった。さて、残るは二人・酒井雄二&北山陽一。ドラムとベースという、普段はシンプルなリズムを奏でることが多い二つの楽器が互いにソロをとっていく。互いを殺すことなく、でも主張しつつビートを刻んでいく彼らはいつになくカッコよくて、なんだかこっちが気恥ずかしくなってしまう。「ヴォイスパーカッション、酒井雄二!」最後にそう叫んで、北山さんはステージを後にした。たった一人舞台に残された酒井さんは、それでもビートを刻み続ける。あまりに長くて「もういいよ。酒井さんの口が壊れちゃう」という気持ちにさえなってしまう。だけど、やめて欲しくない。このまま、永遠に時間が止まってしまえばいいのに・・・そう思ったとき、たくさんの声に送られて酒井さんが舞台の袖へと消えていった。
割れんばかりの歓声とアンコールを求める拍手の波。CDのトラックには劣るかもしれないけれど、観客の気持ちは負けていなかった。アンコールの声に応えて再び5人がステージ上に姿を見せるまでに、それほど時間はかからなかった。だけど、出てくるときの酒井さんはヒューマンビートボックスのやり過ぎで口がおかしくなってるのか、口元をホガホガさせていた。「万が一,万が一アンコールの声がかかったらやろうって言ってたんですけど。4/22に発売になったシングル、『夕焼けシャッフル』です」というリーダーの言葉の後にシャッフルのビートがスピーカーを通して聞こえてきた(・・・めちゃめちゃアンコールするつもりあったんじゃん)。初めて目の前で聴く『夕焼けシャッフル』は、リードヴォーカルにまけじとみんなが力強く唄ってるのが印象的だった。北山さんが笑ってるみたいになっちゃうんだよっていう話をどこかで聞いてた(読んでた?)気がしたけど、ほんとにそんな風にみえた。何より驚いたのは、大部分の人がほぼ完璧に曲をマスターしていたこと。その確率は並みじゃないなって逆に感心してしまう。一体このイベント参加者のうち何割がゴスペラーズファンなのだろう。しかも、ずいぶん遠いところから足を運んで来ている人もいたようだった。すごいんじゃん、ゴスペラーズ。「ありがとう!」というセリフを残して彼らは舞台から立ち去っていった。もう一度アンコールを試みてみたけれど、客電がついた会場に彼らが姿を現すことはなかった。
会場を出てからも、なかなか余韻は消えなかった。何人もの人が会場の近くで興奮を確かめ合っていたし、なかなか立ち去ることが出来ない様子の人もたくさんいた。私は真っ直ぐに家路を急いでいたのだけど、電車の中で唄いだしたくなる気持ちや思い出し笑いを堪えるのに必死だった。もちろん、電車を降りた後は下手なヒューマンビートに挑戦してしまった。家に着いた時にちょうどやっていた音楽番組で、ある女性アーティストが『真っ赤な太陽』を唄っていたけど、私にはなんていってるのかわかんないコーラスがないのがとても物足りなかった。身も心もどっぷりゴスペラーズに浸かっていくのが嬉しくも恐ろしい。だけど、充実したひとときをくれたのは彼らであり、その人たちに共感できた自分で良かったと心から思えるのだった。
そして始まったTRICERATOPS。サポートのメンバーは誰もいない。ステージにいるのは3人だけだが、しっかりしたサウンドを組み立てている。さすが、スリーピースバンド。デビューして1年足らずだけれど、骨太の音がとても心地いい。シングル3曲も交え、苦手そうにちょこちょこっと喋っては「喋ることないんで、曲やります」とすぐに歌に移ってしまう。あっという間に演奏を終えて「BLITZ来てねぇ〜」と言い残して彼らは舞台を去ってしまった。
続くはC.C.C.。ライブ慣れしてるなぁという印象を受けるのは、前者があまりにもシンプルなライブを見せたからかもしれない。メンバー紹介も、そこの絡んでくるMCにもファンがどのようなものを求めているかがわかっていて、こなしている感が強い。私個人としてはPVで観て知っていた印象とは違ったのが新しく感じた。ちょっと、勉強不足でノリにはまれなかったのは残念だったが、なかなか楽しいライブだった。
次はCURIO。ここが今日のイベントの中で2番目(一番はあとで触れます)に私を驚かせた。というのも、シングルのイメージがあまりにも強くて、こんなに骨太バンドだとは思っていなかったから。それだけに、ファンの熱狂ぶりも今までで一番。兜をかぶって出てきた彼と一緒に後ろの方まで一丸となって拳を突き上げるわ、飛び跳ねるわ。これじゃ、前の人はどうなってんのかなんて他人事ながら心配してしまう。そんな熱いライブを見せるCURIOはMCも辛口めなんだけど、どこか笑わせるツボを心得ていて楽しい。「今更なんですけど、CURIO・粉雪T-シャツができました。中途半端な奴嫌いなんで、ホントに欲しい人だけ買って下さい」。そんな言葉を織り交ぜつつもSaxを吹きまくる姿はかっこいいし、もちろんメンバーの奏でる音もかっこいい。
私はふと、不安になる。「こんなに盛り上がっちゃって、トリのゴスペラーズは大丈夫なの?」CURIOがステージから去った後の1Fは明らかに人数が減っている。しかし、取り越し苦労だった。ゴスペラーズが出てくる頃には人々はちゃんと戻ってきたし、彼らのステージの盛り上がりっぷりといったら、CURIOと同等かそれ以上だったのである。
まずは、バンドメンバーが姿をあらわす。おなじみのメンバーなのでファンから声援が飛ぶ。それほど間を置かずしてメンバーが姿を見せる。おっ、今日もスーツだ。中に合せてるシャツの色は違えども、パワステのときの衣装とほぼ同じ、村上→茶色、黒沢・安岡→白(ベージュ?)、酒井・北山→グレーのスーツ。そして、バンドメンバーを従えつつも一曲めは「カーテンコール」で、ビシっとアカペラを披露。しかし、一転して次の曲は発売したばかりの新曲、「夕焼けシャッフル」。リーダーが歌うのはもちろんなんだけど、メンバーのコーラスもリードに負けじと大声だし、客側も歌うから大合唱状態。しかも「♪キミとキミと〜」のところでは客席に向かって指差すものだからもう、大変。全員がゴスペラーズファンなわけじゃないのに、なんでこんなに盛り上がってるの?という疑問が頭を過ぎるもののすぐにま、いっか!と思い直して踊りの輪の中に私も加わってしまう。続けて「Vol.」でやっぱりまたもやダンス大会(ホントにそんな感じだった)。これはテレビでも放送されていただけあって、観客側は完璧に踊っている。メンバーが踊らない所までも、踊る踊る。しかも、すごく難しいものではないから(そしたら本人たちも踊れないかもしれない?)、その場で初めて見た人も踊れてしまう。最後に「キメッ」のポーズがあったものの、多分メンバーも驚く程の観客の踊りっぷりだったろう。
今日は元気にやるらしい。リーダーとヤング安岡の二人が前に出てきてMC。とはいえ、他の3人はマイクを立てたりしている。東京でバンドありでライブをするのは去年の夏の渋公以来だということ、そしてMUSICDAYというイベントの趣旨を二人は語る…のだが、ちょっと客席側が騒がしいと、リーダーは檄を飛ばすので中断されてしまう。「コラッ、いまイベントの趣旨っていう大事なこと話してんだよっ。静かにしろっ」なんて口は悪いのだけどを叱ってるときのリーダーって楽しそうにみえるのは私だけかな?二人(+客席)の会話はもちろん楽しいんだけれど、私は後ろの右側に4本並んで立ってるマイクが気になって仕方ない。だって、あの配置は、私が初めて生で聴くあの曲じゃ……。
「元気な曲いきます、GOD BLESS YOU」やっぱそうだったぁ〜!ということは踊るのね?なんてニヤニヤしつつ、歌が始まるとやっぱりみんな踊ってた。あのコミカルな振りを4人が大真面目にやってるのが面白い(←失礼なのは承知です、ゴメンナサイ)。こうして改めて見ていると、やっぱり北山さんの動きにはキレがある。細身だからとかいう問題ではなくて、運動を好んでやる人だからかもしれない。この曲は安岡さんメインなのに、どうしても横の4人に目がいってしまう。そして、その盛り上がりを引き継いで「MO'BEAT」へ。CDバージョンとは微妙に違うリーダーと黒沢さんの掛け合いが凄い。ラストの方で黒沢さんが振り絞るようにして出す声に胸が締め付けらる。こんな風に「♪その胸掴んで離さない〜」状態にしときつつも「はれぶたのイベントに行ってきたんですよ。はれぶたの晴れ舞台っていうんですけど。そこでねぇ、ゴスペラーズのCDの話とかしてんですけど、俺真ん前にいるんだよね。写真とおんなじ髪型なのに気づかれない」とかいう天然ぶりを発揮するからな。リーダーも「NY行ったときもお前ヘアメークとかと間違われてたよな。ヘアメークがこんな髪型してるかよ」とかツッコんでいじめるし(いじめじゃないのかもしれないけど)。でも、そういうギャップがいいのかな?ちなみに翌日北山さんがはれぶたのイベントに行ったときには、ゴスペラーズのことには触れなかったそうです。
場内の空気は最高潮。満を持して行われたのが「なりきりゴスペラーズ」。しかも本日の選曲は、話題の郷ひろみことダディの「二億四千万の瞳」。もちろん、リードはヤング。これは、はまり過ぎだよぅ。もう、めちゃめちゃ笑顔を振りまいて歌うんだから。この歌を歌ってヒロミ・ゴーと肩を並べられるのはアナタしかいません。「まさか、この曲でなりきりやらせるとは思ってなかっただろう?」というリーダーの言葉からなりきり指導が始まる。「言葉は簡単、ゴーゴーゴー。英語でG、Oって書いてGoね」といつもの如くリーダーが仕切る。今日の私の位置は酒井さん側の最後方。今日こそ酒井パートを歌おう!と気合いを入れていたのだけど、「酒井、こっち!この音、よく聴いて」とリーダーはいつもと逆の、ステージ向かって右側に酒井さんを連れていってしまった。気合いが空振りに終わって、明らかにやる気を削がれた私だったが、その後の「北山!」と呼ぶ声で途端に元気になってしまう(ゲンキンなやつですね、私)。「ちょっと高めの声も なかなかいいでしょう?」などとツッコまれつつも、北山さんの音に合わせて「Go、Go、Go〜」とコーラスしてゆく。三つの音が完成された所でメンバーは歌へと戻る。しかし、なんで約束も何もないのに示し合わせたようにみんな「ジャパァ〜ン」のところでジャンプすんのかな?って私も飛んでましたけども。ホントにいつもやってるかのごとく、みんながみんな拳を突き上げてジャンプする。この揃いっぷりは恐ろしい…(ここが本日私が最も驚いた所でした、ゴスでここまで盛り上がったのにも…ね)。
「今日イベントだから、次で最後なんだよ」というリーダーの言葉に一同「えぇ〜っ!」という声を上げる。それもそのはず。踊り過ぎのせいか、あっという間に時間が過ぎていて、今までに6曲も聴いたという実感が湧かない。そして、締めの曲が「NO MORE TEARS」というバラード。生で聴くのは初めてだったけど、心に染み込んでゆくような5人の声で異様なまでに高ぶっていた感情が静められたような気持ちになる。そして、演奏が終わりきらないうちにメンバーはステージから去っていってしまった。バンドメンバーも演奏を終えるとさっさと姿を消してしまった。なんとも、あっけない幕切れ。ちょっと、いや、かなり物足りない…けど、よかった。楽しかった。
「今日はMUSICDAY、というイベントのなんですけど、最初の回にこうしてステージに立てて嬉しい」とか「今日が特別なんじゃないからね」というセリフ(たしか、by安岡さん)がかなり頭に残っている。メンバーも楽しそうに唄っていたから、私も楽しかった(遠かったけど)。来年も出演者でいられたらいいね、なんて考えながら私は家路についた。
私が新宿へ出向く時は雨が多い。そして、遅刻も多い。今日もそうだった。慌ただしく準備し新宿へ向かったが、目的地に辿り着いた時には、もう整理番号が役に立たないくらいの人が既に会場入りしていた。
ステージ前は埋め尽くされ、そして後方は落ち着いて観ようとしている人でいっぱい。私は真ん中の中途半端な場所に陣取る以外に手はなかった。それでも、開演時間が近づくたびに心臓がドキドキしてくる。私が舞台に立つわけでもないのに、鼓動が高鳴ってくるのがわかった。思わず、隣りの人に話しかけたりして気を紛らせようとしたが、やはりドキドキは止まらなかった。
だって、未知との遭遇なんだ。三部構成で、しかも第一部・ミュージカル『アカペラ学園 極普通科』なんて書いてある紙を渡されてしまったら、誰だって動揺するだろう。どうしてミュージカル?何故、14歳?疑問を沢山抱えつつ、ついに開演時間を迎えた。
・第一部 ミュージカル『アカペラ学園 極普通科』
定刻通りのスタート。第一部・ミュージカル『アカペラ学園 極普通科』が幕を開けた。内容に入る前に配布された紙にあった配役に触れておこう。
主人公は、八度目の転校ということでやや、いやかなりブルーな転校生・ユタカ。演じるはもちろん、ゴスペラーズの看板役者・安岡優。(←いつから?)
そんな転校生・ユタカを迎えるのは、学園一の秀才だが体育と恋愛だけは苦手なユージ、クラスを沸かせるお調子者のテツヤ、ドーナッツ大好きカッコマン・カオル、そして大人の香り漂う14歳(どんなだよ…)のキタヤマくん。
真っ暗な舞台上に五人がいる気配が感じられる。そして、ユタカのナレーションが場内に響き始める。今回で八度目の転校…いつもいつも先生の後について教室に入る時に40人分もの好奇の目に晒されることに嫌気が差していた。その上、三年ぶり(!・場内爆笑)の日本……という内容を、いつもの如く感情たっぷり安岡風味に味付けし、語り聞かせる。そして、五人から奏でられたのは『深呼吸』。
私は生で初めて聴く『深呼吸』。なのだけど、メンバーの衣装に驚いて耳に神経が行き届かない。だって、だって…五人の学生服姿!!!!!しかも、似合い過ぎ。違和感が感じられない。こういう高校生、居そうだもん。いいのぉ?だって14歳の設定って、サバを読むとかいう次元を超えてるよ?27歳なのに、似合っちゃう人がメンバー中に二人もいるなんて。でも、こんな中学生・高校生だったんだろうな(まさか、自前の衣装?)って思わされる。
チャイムが鳴っても、ユタカの後ろで大声で騒いでいるテツヤとカオル。「クゥー、もう少しだったんだよ、あと少し」「それで、それで?続きはどうなんだよ?」カオルにせかされて、テツヤは続ける。「もう少しってとこであいつ、なんていったと思う?」「何だよ?教えろよ!」「『村上君の顔、面白いのね』だって。」まだ、悔しがるテツヤと納得顔で頷くカオル。「あと少しだったのに。あと3センチ、あと2.5センチ……してみてーよ!してみてーよ、キスを」
ジェスチャーも交えつつテツヤは悔しがっていたが、ふと前にいるユタカに気付き声をかける。「安岡くぅん、っていったっけぇ?」(なんかいたよね、こーゆー言い方する奴)「な、なに?」嫌そうに、そして脅えた表情で振返るユタカ。「やっぱさぁ、向こうではキスとかって挨拶代わりなわけ?」露骨な問いかけをしたテツヤに、ユタカはやや優位な表情を見せて「まぁね」と答える。意気込んでカオルは「す、好きな女子とも?!」(「女子」っていう言葉がなんとも懐かしい…私はごく最近聞きましたが)とたたみかけるが、ユタカは鼻で笑い「好きな子とのキスは、また別だけどね」と軽くかわす。「なぁ、なんて言ってキスすんだよ?」「そんなの簡単だよ。相手の目を見つめて…」そしておなじみの『All My Loving』を歌い上げる。
歌い終えると、すかさず「俺、村上テツヤ。ムラテツって呼んでくれよ」と握手を求めるテツヤ。握手しながら「俺さ、お前が英語で自己紹介した時、絶対にコイツとは仲良くできないって思ったんだよ」「僕も。教室に入ってきた時、ユニークな顔の奴がいるなって思ったんだ」(それを聞いてしきりに同意するカオル)
その時、教室で音がした。「なんだ、酒井。まだ残ってたのかよ?」「なんだよ。残ってちゃ悪いかよ?」(なんかすねた感じで応対するんだけど「いたよ!クラスに!」って感じなの。酒井さんたらかわいい…)そんなやりとりの中、ユタカはテツヤに「誰?」と尋ねる。「酒井。学園一の秀才なんだ。体育以外は全部学年トップなんだ。あ、今日から英語だけはお前がトップだけどな」とテツヤは囁いてから、ユージの方へと向き直り「今日は塾じゃないのかよ。あ、どーせ、吹奏楽部(ゴメンナサイ、あやふやです)の練習でも覗いてたんだろ?」(すごくムキになって)「ちがうよっ!」とユージ。不思議そうな顔のユタカに「藤崎ちひろがいるんだよ」と付け加える。「カンケーねぇよっ!」とユージは言い張るが、残りの二人は「ホラ、お前の席の…」と藤崎さんの席を教える。ようやく思い当たったユタカだが、同時に「そういえば…」とポケットを探り「こんなの…」と手紙を取り出す。「なんだよ、藤崎からのラブレターかよっ!」と飛び掛かってきたテツヤから逃れようとするが、その甲斐もむなしく奪い去られる。「やめてくれよぉ」というユタカの抵抗にもかかわらず、テツヤは読み上げる。
「Dear Yutaka…(女性の声に変わる)全部英語で書こうと思ったのですが、無理なのでやめます」から始まって、いつかアメリカ(NYだったかな?)に行きたいと思っていること、アメリカのことを詳しく教えて欲しいこと、成績がいいだけの人(おそらくユージのこと)はいるけれどそうでなく会話なども教えて欲しいから、仲良くしてね、ということが手紙には綴られていた。(手紙が読み上げられている間、四人はストップモーション・これが面白い)
最後まで聞いてから、ショックを露わにしていたユージはどこかへと走り去っていってしまった。「あっ、酒井くん!」ユタカは呼び止めたがユージは既に姿が見えなくなっていた。「いいんだよ、アイツどうせ卒業したって告白なんてできねぇんだから」とテツヤ。ユージが消えていった先を、何か言いたげにユタカは見つめていた。
走り去ったユージは屋上に来ていた。誰もいないと思っていた屋上には、意外にもキタヤマくんが先客として来ていた(先生、やっと登場です!) 。「酒井くん」「キタヤマくん…よくココ来るの?」「ああ」「……どうしてこんなとこに居るのか、聞かないのか?」「だって、屋上に来たかったか、たまたま来たか、そうでなければここ以外のどこにも居たくなかったかしかないだろ?」その言葉を聞き、なにか言いたげに立っていたユージだったが、時計に目をやり「もうこんな時間だ」と呟くと「じゃ、キタヤマくん」と立ち去ろうとする。すると、それまで黙っていたキタヤマくんが「せっかく来たんだ、もう少しゆっくりしていかないか?あと少しすると、空が一番美しく見えるんだ。(ここで空の色の変化について話すんだけど…記憶が飛んでます)」彼の誘いの言葉にユージは少し考えてから、腕時計を外し、遠くに投げてしまった。(!!!!!すごぉ〜く欲しかった…けど、到底届かない場所でした)と、同時に『t.4.2』を歌いはじめる。
曲間に、ユタカ、テツヤ、カオルの三人のシーンが挿入される。「なんか、上手く言えないけど、伝えられないままなんて悲しすぎるよ。言葉じゃなくても、なんか伝える方法があるかも知れない」というユタカの言葉に二人は深く頷くと「そうだよ、そうだよな。よし、酒井を探しに行こう!」と言って、教室から駆け出していった。(このシーンでは、いかにも青春ドラマで使われそうな話し方・走り方を思い浮かべて下さい)
再び、屋上。舞台上には北山さんと酒井さんしかいない為、二人『t.4.2』。通常は酒井さん&黒沢さんの掛け合いだが、今日の黒沢パートは北山さんのベースヴォーカル。低い声とハモる「♪胸にひとつ〜」も新鮮でとてもいい。
一方、三人はようやくユージを探して屋上まで辿り着いた。三人の姿を見つけると、途端に帰ろうとするユージ。テツヤが「あのさ、酒井。コイツが(と言ってユタカを前に押し出す)お前に言いたいことがあるんだって」と引きとめ、ユタカを促す。「あのさ、酒井くん。あのぉ〜…だめだ、言えないよ」「しょーがねぇなぁ、俺が代わりに言ってやるよ…だめだ」言えないテツヤを押しのけて、カオルが「俺が言ってやるよ。え…と、う〜」なんか煮え切らない三人を冷めた顔で見ていたユージは思い出したように「じゃ、塾があるから…」と立ち去ろうとするが、三人がユージを囲むようにしている。「えと、なんていうかさ、言葉じゃなくっても伝える方法っていうか…なんていうか」という三人が押しつけあっているやりとりからから、『Join 2 Joys』が始まる。
ユージを励ますというミュージカルの流れからいくと当然ではあるけれど、「♪次ぃはおーまーえぇーの番さぁー照れぇーないーでぇー歌えよぉー」の後からメインヴォーカルはユージにバトンタッチ。最後には観客まで巻き込んでの大合唱。ファンクラブに入ってる人が集まってるんだから当然なんだけど、練習なしで即歌えるあたり(さすがにパートまでは分かれてなかったと思うけど)…スゴイなってしみじみ思う。
ラストを締めるのはユタカのナレーション。「ここで僕は仲間を見つけた気がする」なんてくさいまでに芝居がかっている……んだけど、一度見るとまた見たくなってしまうんだよなぁ、これが(多分、私は半分ビョーキ)。しかも、他の四人もなかなか演技が上手いこと(そして、楽しげ)まで発見してしまった。だから、今後『アカペラ学園』の続編が上演されることを期待することにしましょう。
<第一部・完>
6:00を少しまわった頃、フロアにあるモニターに「ヒックスヴィル」の名が浮かび上がる。それにしても、人が多い。前回来たときはフロアにもう少し余裕があったけれど、同じソールドアウトで何故これほど人の入りが違うのかわからない。ちなみに今日の私の位置は、B2でステージ向かって左側の最後方。しかもイス着席という、かなりお年寄りモード入った状態。絶好の場所…とはいえないまでも、多少の無理(のおかげで翌日はひどい筋肉痛に悩まされた)をすれば、ステージ全体を望むことができる。やがて、歓声とともにベースとドラムのメンバーを従えて三人は登場した。
申し訳ない話なのだが、私はタイトルが判るほどまでに「ヒックスヴィル」を知らない。何度か、テレビで歌ってるところとラジオから流れてくる曲に耳を傾けたことがあるという程度でしか彼女たちに触れたことがない。それでも、自然に体を揺らしたくなるような心地の良いメロディーと圧倒的なパワーが感じられる真城さんのヴォーカルには心が引き寄せられる。ありきたりに言うとソウルフル。でも、そんな言葉じゃ片づけられない気がしてしまう。男性の声が重なってきても決して負けない声量と、それを十二分に生かした安定した旋律。「歌姫」という言葉を思い出す。そう呼ばれてる人はあまたいるけれど、彼女も仲間に加えるべきだと私は思う。
何よりも楽しそうに歌うのが、そして喋るのが魅力的に映る。「今日、ワールドカップありますけど、この人(小暮氏)は代表に曲作ったって歌いだしたら”たーなーかー”ですよ。中田のことなんですけど。そのくらい何も知らないんです。もう、ゴスペラーズに怒られますよ。しかも飽きっぽい。私も飽きっぽいんですけどね。続かないんです、もう10年位ダイエット続けてますからね。」と立て板に水の如く喋る。そこで、隣りから「真城はさ、どんなダイエットをしてるわけ?」と振られると「えっ、もうリンゴからタマゴから…ありとあらゆる、だいたい金かかんないのですよ。でも、最近ディカプリオ効果でちょっとスリムに…。私ね、なんとか彼と関係もちたいのよ!会って握手とかだけじゃイヤなの!なんとかハリウッドに…英語できないんで共演とか、その道は断たれたんですけど。私がディカプリオの話をすればするほど男二人が引くんですよ。」と真城姉さん絶好調のしゃべり。それでもまだ「彼ったら身長が183センチもあるの」と続ける真城さんに、小暮さん中森さんは苦笑している。今日(6/20)発売のコンパクトベストの話に移ると、「欲しい人!」と挙手させてみたり、客席に話し掛けてみたりと、終始あったかい空気でライブは進む。
ただ、圧倒的にゴスペラーズファンが多かったのだと思う。気を遣わせてしまう一面も見られた。ラストの曲前で「この後はゴスペラーズが登場します」と言った時に、騒ぎすぎちゃった人もいて「逆らわんとこー」など言われてしまった。素敵なステージを見せてくれたのに、何だか申し訳ない気がしてしまう。そんな中でも素敵な歌声をフルに聴かせて、ヒックスヴィルは手を振りながらステージを後にした。
さて、次はゴスペラーズなのだけど。なんなんだろう、このSEは?岩崎宏美、は判るけど。私なんかでもかすかに記憶があるっていう程度なんだから、周りの子達が判っているかはかなり疑問。ステージ準備中に3曲、これでもかっていうくらいナツメロ。 私は(勝手に)疑問を抱いたままで、ゴスペラーズのステージ登場を迎えることとなる。最近、ステージ上ではスーツって決めてるのか、今日もグレーのスーツでのご登場。シャツは酒井さんがベージュ、黒沢さんがピンク、リーダーがグリーン、安岡さんがオレンジ、北山さんが濃紫。ステージに上がってすぐは、いつも黒沢さんの髪型に目が行きがちだったのだけど、今日に限ってはリーダー村上てつやに釘付け。矢沢永吉かの如く首からJAPANマフラーをかけての登場。だけじゃなくって、カットした髪もなんかいつもと違って…なんか、ものすごい違和感。
そんな私の心中を察することなく(当たり前だっちゅーの)、『終わらない世界』を歌いはじめる。いつにも増して黒沢さんったらロングトーン(「♪世界へ〜」のとこです)で、なんだか気合いが入ってるのかしら?最近お決まりの酒井雄二ボイスパーカッションバージョン。聴きなれてしまったから、普通のじゃ物足りなくなってしまうかも知れない。私の耳は贅沢だ。「こんばんは、今日はクロアチア戦ですね。一曲目の『終わらない世界』は日本代表イレブンに捧げる気持ちで歌いました!」と言い切ってしまうリーダー。確かに、フロアには代表のレプリカ着てる人もちらほらいる。
そんな様子も見つつ、次に続いたリーダーの言葉は「それでは日本を代表するミュージシャンを紹介しましょう!」そして、『終わらない世界』の「♪もういいかい〜 ま〜だだよ 言葉は」のメロディーで「♪DJバリ〜k〜んだよ もじゃもじゃ」。もちろん観客は大爆笑。そして、拍手と歓声で迎えられた彼に、ゴスペラーズのドラム担当・酒井さんがターンテーブルを回してるかのような口真似をしてみせると、バリK〜んは本物のブレイクビーツを出して応戦する。そんな夢のような二人の掛け合いから『MO'BEAT』が始まる。しかし、この曲の間にハプニングが発生。どうも黒沢さんのマイクの調子が悪いらしく、雑音が入ったり音が途切れたりする。本人も顔をしかめたりしつつ歌っていたのだが持ち直していたのもつかの間、最後の盛り上がる所で全然聞こえなくなってしまった。誰からともなく観客が歌いはじめたこともすごいことだけど、離れていたはずの北山さんがすっと黒沢さんに歩み寄り、黒沢マイクを取り上げ自分のマイクを渡して行った。その行動が当たり前のようで不自然さのかけらもなく、そして、すごくすごく優雅だった。私の所からでは確認できなかったけれど、マイクの使えない彼はどうやってあの曲の終わりを迎えたんだろう。北山さんのサポートも得た黒沢さんは曲終わりもきっちり決めた。北山さんは舞台袖に引っ込んでマイクの調子を整えてもらってくると、再び黒沢さんにマイクを渡す。なんか、北山さんってば、お兄ちゃんみたい。(←年上に対して失礼な表現だぁ…)
続くは、今日(6/20)発売のニューシングル『BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい〜』!「イェーイェー」のところで揃いも揃って拳を突き上げる。あ、はれぶたちゃんを持ってる子発見!そうなんです、この曲はアニメ「はれときどきぶた」のオープニングテーマとしてお馴染み。初のラップ(ほんとにやってるんだぁ…って感動した。だって、下町兄弟の影響が強くって、なんか信じられなかったの)も取り入れられて、彼らの挑戦が窺えます…なんか営業のお姉さんとかみたいになってきちゃった。けど、挑戦してるのは曲だけじゃなかった。…ダンスも。ややこしくってきちんとは覚えてないが、ややヒップホップ的要素を取り入れた……と言っていいのかなぁ?(誰に聞いてるのでしょう、私は?)間奏のとこで、あの、歩くみたいなステップを見せるんですけど、かなり必死(少なくとも私にはそう見える)。またPV見た時に予想していたものの「アハ〜」担当はやっぱり安岡さんで、てつやさんは「♪僕はベッドでアババ〜」のとこの歌詞忘れちゃうしね。大先生に怒られるってば。でも、文句なしに盛り上がる一曲だった。
ここで、MC。てつやさんの口からさっきのSEの理由が語られる。「あの、この曲は作曲・筒美京平、作詞・阿久悠という大先生によるものなんですけど…」と始まり、彼らがどれだけ沢山の名曲生み出しているかということ、その初期の作品が岩崎宏美の者であること、そこに畏敬の念を表して先程の曲をSEがとして用いられたのだということを話していく。また、リーダーが喋ろうとしてるとこにうっかり「黒沢さん、男前!」という声援を送ってしまったファンに「なんだ、その脈絡のない声援は!」と村上さんは怒ったように反応したかと思うと、他のメンバーも「ね、タイミングってもんがあるでしょ」と続ける。その時「ここはメンバーコールのコーナーじゃないから」といった黒沢さんには「あるの?今日はやるの?」といったメンバーからのツッコミが入った。
続けて、フィラデルフィアミュージックについて。「僕らも一曲、いや二曲カバーやってますね。」といって、リーダーは「If you don't know me by now…」と黒沢さんを見つめて、しかも黒沢さんのパートを歌いだす。「なんで、歌わねぇんだよ」というてつやさんに、カオルさんは「俺にどうしろっていうんだよ。何で俺のパートを歌うんだよ!」と焦ったご様子。「いやぁ、お前のパート歌ってたら何が飛び出してくるかなぁって。ヒューマンビートとか出てきたら面白いなって。そうだ、お前のヒューマンビートで『Soul Man』やろう!」だなんて無茶を言うてつやさん。「え、えっ、ホントに?」と動揺するカオルさんに他のメンバーも笑っていたが、てつやさんは強引にも歌いだしてしまった。すると…律義にやるんですよ!カオルさんは。そこで酒井さんがヒューマンビートのサポートにまわり、北山さんがベースを、そしてコーラスサポートは観客、という簡易的に始まったわりに豪華な『Soul Man』が完成。盛大な拍手をもらったカオルさんは満足そうな笑みを見せていた。
中盤戦はシングル攻撃。『夕焼けシャッフル』『そして僕は恋をする』『Vol.』もう、「みんな踊れ!!」と言わんばかりの選曲。そして言われなくても踊る観客。私はここ一年くらいのファンだからたいしたことは知らないんだけど、こんなに踊る人たちだったんでしょうか?少なくとも左側の二人には…昔から踊っていたなんて言って欲しくない(願望)。ま、ここで特筆すべき点は『Vol.』でやたらと北山さんがターンを連発していたことと、てつやさんが「♪いーつしかー」の後なかなか立ち上がらず、ついにはメンバーの手を借りて立ち上がっていたことでしょうか。それにしても、盛り上がる。
再びMC。ここパワステが今月をもって終了してしまうこと悲しんで「ここには色々な思いでがあるんですけど。やっぱさ、ミュージシャンとしては日清不買運動でもしてさぁ…」というリーダーにメンバーは一斉にツッコむ。「いや、こういうね客と近い小屋がね、無くなるってことはミュージシャンとしては断固抗議すべきだと」というリーダーに、酒井さんが「あのね、おんなじこと清志郎さん言ってたよ。さっきパワステラストのチラシを見ていたら"俺はラ王は食わん。値下がりしても食わない"って。」というと「さすがだなぁ、清志郎さん…」とリーダーは感心しきってしまった。…同じこといってたじゃん。
「そういえばさ、さっきなんでお前コーラス入ってこなかったんだよ、『Soul Man』の時!」と、唐突に怒りの矛先をリーダーから向けられたのは安岡さん。「いやぁ、先輩方の活躍を拝見してました。すごいなって」という絶妙の切り返しを見せ、見事にメンバーの笑いまでも勝ち取っていた(特に北山さんにはツボだったらしい)けど、確かにあの時楽しそうに見てた。「でも、あーゆーのやってたよなぁ」と懐かしげに思い起こしているリーダーに酒井さんが一言。「あんなこと言ってますけどっ!人が足りないからっていう苦肉の策なんですよっ!止むに止まれず、の結果なのにあんなこと言って!」と観客に訴える。「そうだよねぇ。こないだだって俺と酒井二人だけだから、『終わらない世界』ヒューマンビートに歌乗せたんだよなぁ」と黒沢さんが言うと、観客から一斉に「やってぇ〜!!」という声と拍手が飛んでくる。それを聞くなり「待て!お前らなぁ!!一曲目に何聴いてたんだ!?なぁ!?」とキレまくる酒井氏。「まぁまぁ、みんなはそういう普段は見れない姿が見たいんだよ」となだめるリーダー(!)に「だってさぁ、五人でやってるのの方がハーモニーだって厚いしさ、二人でやってるのは何倍も薄いんだよぉ〜。そっちの方がいいにきまってるじゃないかよぉ〜」とため息交じりに酒井さんは続けた。なんか今日の酒井さんかわいいよぉ。(←またしても年上に失礼な私)
なんだか長いMC。次の曲に行きたくなさそうな様子のリーダーが「次さぁ、いやだなぁ。カバーなんですけど。黒沢がおいしいんだよなぁ」というと、「なんだよ、いいじゃん、てっちゃんだっておいしかったじゃん。『Vol.』で"オ、オ〜"とかやってたじゃん。"あっしったも〜"とかやってたじゃん」と黒沢さんが言えば、安岡さんが「ホントに変えそうで怖いんですよ!」という。てつやさんはそんなこと言われてもまだ曲にいきたくなさそうに「今日、北山おとなしいよね」とか話を変えてしまう。すると黒沢さんは「え〜、すっげー回ってたよ。てっちゃんがそっちで"オ、オ〜"ってやってた時に、こうやって…(酒井さんと二人でくるっと回る)」と指摘すると、北山さんは「いや、あの、練習してたんです。あの、決めのとこで失敗しちゃったんで…」と恥ずかしげに言い「あの、床の摩擦係数と靴の摩擦係数が合わなくって…」と続けていると、「もう、いいから。そろそろ黙って!」と安岡さんに遮られてしまった。笑って(?)袖に引っ込んでしまった北山さんに「かわいそー」という声が飛ぶが、メンバーはお構いなしに「だってねぇ、リハーサルでステージに上がるでしょ。まず、北山はターンしてみるんだよね」「そうそう。どんな感じか試してみるんだよ」と続ける。ひととおり盛り上がった所で、とうとう観念した(笑)リーダーは次の曲を紹介した。
「えっと、久々にやります。一昨年のアカペラツアーでやったんですけど、山下達郎さんの曲で『ふたり』です。」音を合せて始まったのは、私が初めて聴いた曲だった。カバーしてることは噂で聞いて知っていたし、元歌も知っていたけど、私の想像は簡単に超えてしまうくらいハマっていた。なんだか、聴いていると涙が零れそうになっていく。『侍ゴスペラーズ』で「♪その胸掴んで離さない」と歌っているけど、本当に黒沢さんの歌声、とくにバラードには何度胸を掴まれたかわからない。だけど、いつのまに外したのか、ジャケットのボタンが一人だけ留められてないのが気になってしまった(私だけ…かもしれない)
「次で最後の曲です。『NO MORE TEARS』、聴いて下さい」とリーダー。泣きたくなるようなバラードに、そしてハーモニーに心が震える。あんなに、躍らせて、笑わせて。なのに最後にはしっとりと決めて、泣かせてステージから去っていってしまう。いつものことだけど、術中にはまっている気がする。けど、この緩急織り交ぜた絶妙なステージに私は魅力を感じて通いつめているのだと思う。歌い終え、五人は客席に深々と頭を下げる。いつも思う事なんだけど、この時の北山さんって本当に優雅な仕種を見せるなぁって思う。とても上品なお辞儀で、見習いたい限り。頭を上げると、まだ後奏が終わらない内に五人は手を振りながらステージを去っていく。そして、六人目のゴスペラーズとの呼び声高いDJバリK〜んもステージを後にしていく。
でも、ヒックスヴィルとのジョイントを公約していたから、全然心配することなく待っていると「アンコールありがとう!!」という満面の笑みでゴスペラーズが再び登場する。そして「せっかくのヒックスヴィルの皆さんと一緒なんで、ジョイントをね、やろうと思います。ヒックスヴィルの皆さんで〜す」と呼び込むと小暮さん、中森さんがギターを持って登場する。拍手で迎えられた彼らとトーク大会。少し遅れて真城姉さんがウエイトレスのようにトレイ片手に登場。リーダーが中森さんと「今日のクロアチア戦どうですか?甘いっすよねぇ。マスコミに躍らされてますよね。世界はやっぱ…ねぇ」とサッカー談義に花を咲かせてたかと思うと、「小暮さんと黒沢がかぶってる」という話で盛り上がる。リーダーは髪型の話(「似てるんだけど、黒沢の方が気合いが足りない、ディップとか使えよ」「いや、長さが足りないんだ」)をしていたのに、「いやねぇ、キャラもね、かぶってんのよ」と黒沢氏が問題発言。「えっ!お前いますごいこといったぞ!いいんですか?小暮さんは?」と慌てて言うリーダーに「一緒です」と答える小暮さん。もう、場内大爆笑。認めたっていうことは、天然ボケ宣言してるようなものなんですよ、小暮さん。だってこの場ででも「なんかスプレーで髪を立たせようとしてシューッてやったら、目にかかっちゃって、イテッなって…結構難しいんですよ」とか言ってましたからね。その上、リーダーの「でも小暮さん、メガネが北山とかぶってて」という一言で悪乗りした酒井さんが「北山のメガネを黒沢カオルにかけてみるともっと似るのではないか」と言い出した為に、北山さんはメガネを外し黒沢さんにかけてあげるというサービスまで。そんな二人が並んでみるとまさに兄弟。「うわー、なんか音楽好きの兄貴と理系の弟って感じ」というリーダーに、「なんか、僕音楽なんていいよ、お兄ちゃんに任せるよって感じですよね」と安岡さん。
そんな騒ぐ男性陣に歌詞カードを配る真城姉さん。「わざわざ歌詞カードを用意して下さったんですか?」と聞かれると「どうせみんなろくすっぽ覚えてないんだろうなって」。配り終えると「おい、みんな見せんなよ」とリーダーは注意したけれど、時すでに遅し。客席から「カオル、見えてる!」という声がかかってしまった。またぁ〜という顔のメンバーや「なんか今のいいよね」「歌詞カードのことじゃないかと思った」「俺なんか、また黒沢がチャック開けっ放しなのかと思って冷や冷やしちゃったよ」なんて会話を交わしていて本当に和やかな空気だ。「こんなね、歌詞カードとか配っちゃって、いかにも即興って感じでしょ?結構リハやってんだから」とリーダーが言えば、真城さんが「うちなんて自主練してましたよ」と答える。ゴスペラーズも練習していたらしくなんだか期待してしまう。
「日本の名曲シリーズ」と題されたアンコールの曲目。まず一曲目は『木綿のハンカチーフ』。太田裕美ですな。「みんなも一緒に歌おう!」って…若い子ばかりなのにそりゃ無茶なんでないかい?もちろん、女性口調の所は真城さん。やっぱり、上手い人ばっかりで歌っているから、安心してリズムに体を任せることが出来る。それにしても、小暮さんと中森さんがギターで、北山さんはベース、酒井さんがドラムを担当する『木綿のハンカチーフ』っていうのも金輪際お目にかかることはないでしょうねぇ。三番が終わった所で「こっからが悲しいんだよなぁ」とリーダー。確かにものすごくせつない歌詞、ですよ。 続く二曲目は『夜空ノムコウ』。スマップですよ、スマップ。そして、酒井さんは相変わらずヴォイスパーカッションを続けてる。なんか、けなげだ…。酒井さん応援モードに入りつつある私。でも、私的には誰がキムタクパートを歌うのかということが気になって仕方なかった。まさか、リーダー?結局のところ「♪公園〜」が安岡さん、問題のキムタクパート前半はカオルさんで、後半「♪僕の心のやらかい場所を〜」は北山さんだった。ま、同じ五人ということでなにかと比較対象にされがちな二組だが(嘘です、笑って下さい)、歌に関しては引けを取らないどころか圧勝。
盛りあがる中、「まさにこの場にピッタリ!」といって歌われたのが『グッドナイトベイビー』。ホントにこんなタイトルなのか知らないんですけど…「♪グッナーイグッナーイベイビー涙こらえてぇ〜」っていう日本人なら一度は耳にしたであろうフレーズ。しかも、リードヴォーカル黒沢カオルは、明らかにものまねしている…と思われる。何だかなぁ、最後の締めがこんなのでいいのかい?だって、パワステラストなんだよ?とか思いつつも、おなかを抱えて笑かしてもらった。しかも、続けて歌う村上てつやまでもが真似口調で歌う…。最後には観客も歌わせての大合唱。そういえば、今日のライブでは自己紹介もなければ、「なりきり」もなかったなぁなんて思いながらも、歌う歌う。「ありがとう、ありがとうパワステー!!さよならー!!」とかいいながら、一同退場。しかし、鳴り止まない拍手に再び舞台上にあがるのだが、謎のコール。「ゴスペラーズ!」というヒックスヴィルのコールに客が歓声を上げ、ゴスペラーズの「ヒックスヴィル!」というコールで沸き、「NISSIN POWER STATION!」で大騒ぎ…というのが幾度か繰り返されて、ステージから出演者が去っていった時に客電が点き、二時間ほどのライブはあっという間に終わってしまった。
できることならこのように近い場所でアーティストを見ることが出来る場所は残して欲しい。これほどまでにアーティストに愛されていて、終わりを迎えるにあたって沢山のコメントをもらったり、参加してもらえるライブハウスってないんじゃないかとさえ思う。私なんか何を言っても何も変わらないから、これ以上のことは何も言わないけれど、沢山のアーティストを生み出してきたパワステの舞台を経てきたということで、これからヒックスヴィルとゴスペラーズには活躍していって欲しいと心から思った。