とうとうこの日がやってきました。凱旋LIVEです。
ゴスが生まれ、育った地、都の西北・早稲田大学。ここに再び舞い戻り、歌う日が。
ファンはもちろんのことですが、当人達もこの日を待ち望んでいたことでしょう。
この日、私は当日券を求めるという友人に付き合って、PM1:30には早稲田入り。そして、学生を気取って(笑)大隈ガーデンハウスで昼食を取り、当日券売り場へ。時間通りに来た甲斐あって、なんとかゲット。
そして、もう一つ「早く来た甲斐あった」という出来事が! なんと、リーダー・村上てつや氏に遭遇。どうやらアップがてらに便利舎(このLIVEは「早稲田大学・企画集団便利舎」主催のイベントでした)の様子を見に来た模様。便利舎スタッフの方々も突然のことに驚いていたようでした。エンジのジャージ(下は膝丈のハーフパンツ)を着て大学構内を歩く彼は、あまりにも自然で周囲の風景に馴染んでいた為、なかなか自分の目を信じることが出来ませんでした(それはコンタクトを入れ忘れたからともいう)。…今回、初LIVEという友人の袖を掴んで「…違うかもしれないんだけれどね、わかんないんだけど、あの人リーダーに…似てない?」と気弱に言うと、一目見て彼女は「どう見たってそうじゃん」(笑)。
…実際に目の当たりにすると、握手さえも求められなかった私でした……後悔(泣)。でも、彼らがここで時を育んでいたんだという証拠を目の当たりにしたように思います。
その後、構内をフラフラしていたらリハの声が聞こえて来たり、お馴染みの方に出会って挨拶したりしているうちに開場時間。
一生懸命に学生スタッフ達は動き回っているのに、なかなか思うように入場作業が進まない様子。
開演時間は遅れたものの、普通の教室の中にぎっしりと詰められた人を見ていると仕方がないように思えます。予定時間を30分程過ぎて、照明が落ち、ようやくLIVEが始まりました。
まだ、ステージは暗いまま。姿を見せないまま、5人の声だけで始まったのはなんて愛校心に満ちているのでしょうか、『早稲田大学校歌』です。冗談で「なりきりが早大校歌とかだったら?」とか、友達と言っていただけにビックリ。一番の最後「早稲田 早稲田…ワセダッ」というリフレインに続いて、一転してノリノリの『GO'S THEME』へ。本日のサポートメンバーは、DJ バリ"K"〜んさん(通称:バリさん)一人だけです。
酒井さんがボイスパーカッションをしながら登場。本日の衣装は、"衣食住ツアー"以降にお目見えした真っ赤なスーツ。青のスーツと色違いと噂されていますが、真偽のほどはいかがなものでしょう(…っていうか、そろそろもう一本ネクタイ揃えようよぉ〜)。続いて北山さんがボイスベースを奏でながらステージ上に。その後がなかなか続かない…と思っているとようやく登場。しかし、会場の空気が一瞬固まって「はっ、誰っ???」という状態に。その正体は、安岡優。しかし、いつもと違うのはアタマが金というか白に限りなく近くなっていること。…狙ってというよりも、脱色剤を付けたまま長電話しちゃったぁ〜っぽいという印象を受けてしまった、失礼な私(爆・ヤスファンの皆様、ゴメンナサイ)。続いて、聖子ちゃんカットに茶のメッシュを入れた村上さん、髪が短くなってサイヤ人化してる黒沢さん(言葉悪いけど…好きなんですよ、今の髪型)と登場、そして歌い上げる。ラストで北山さんが「Good Music, For you」と決めるのが通例ですが、今日は「あの、僕、慶應なんですけど。…ま、いいんですけど」…のっけから場内大爆笑です。さすが、「話題のベースボーカル(爆)」だけあります。
間髪を入れずに『S.H.Dのテーマ』で盛り上げます。いつもの如く、必死に顔を作って踊る雄二さんがツボ。後からMCで「囚人前にしているみたいでやりづらい」というコメントをしたリーダーだって、めちゃめちゃ笑顔です。「ドッレ、ミファッソ」で、ポーズを決めると歓声の渦。
なのに、聞こえてきたのは落ち着いた、しっとりめのバックトラック。なんと、ここで『渇き』。こんなところに入ってくるとは思わないので、ビックリ。でも、やっぱり心に沁み入るいいバラードなのです。ノリのいい曲の後に続いても、空気がきゅってはりつめる感じになって、胸の奥にまで入り込んでくる黒沢・村上両氏の歌声は絶品だと思います。あ、でも私は個人的にラストに入ってくる北山さんのベースボーカルが好き。
そして、初めてのMC。もう、5人が舞い上がっちゃってる感じが伝わってくる、セリフの数々。
「便利舎が配っているチラシに"凱旋LIVE"ってあるでしょう、俺らもそういう気持ちで来たんだけれど、実際にコレ見た時にグッと来ちゃったんだよねぇ」とてつやさんが言えば、黒沢さんは「なんか友達とか来ちゃってさっき喋ってたら、俺、昔に戻っちゃってるんだよね。全然トークとかダメなのよ」と嬉しそうに苦笑い。「だって、ここで授業とか受けてたんだよ?そこでLIVEって、ねぇ」とリーダーが言えば、安岡さんが「最後のテストとか、隣か一つ下の階の教室で受けてるんだよね。だって、卒業証書もらったのこの校舎の1階だもん」切返す。「北山だって"(真似しながら)慶應なんですけど"とか言ってるけど、力入っちゃってるよな?」というリーダーの言葉に北山さんを見ると、笑顔。もちろん、北山さんに限らずメンバー全員が零れんばかりの笑顔。その理由は、きっと決して狭くない教室に溢れんばかりに集結したファン、後輩、同級生…の姿。中には、第二学生会館のおばちゃんも来てるんだと言って探して、笑顔で思いっきり手を振る5人。ちょうど私の後ろ位にいらしたのですが、おばちゃん達も笑顔で手を振り返してました。
メンバーが終始笑顔っていうのが、なによりファンには嬉しいのかもしれません。
曲に戻って、元気のいいところで『傘をあげる』、『夕焼けシャッフル』と続きます。
ともにダンス(?)も見逃せない曲。『傘をあげる』ではかわいらしく(爆)、『夕シャフ』では狭いステージにもかかわらずメインボーカルのてつやさんを残して走り回る4人(これが電車を表わしていることについ最近気がつきました)。今日は「♪街を横切る 山手線が〜」の歌詞通り。…早稲田といえば、高田馬場ですからねぇ〜(笑)。
「酸素があれなんで、何曲も続けて唄えないんですよぉ〜、いやマジで(笑)」とリーダー。確かに、暑い。もう冬といってもいいのに、半袖でも汗だく。
教室の後ろまでぎっしりと詰め込まれているのを見て「あの、具合悪くなった人はすぐこうやって手を挙げて下さいね。…そしてそのままこうやって(左右に振る)、とかね。もしくは、さむーいギャグとかダジャレを言いまくって体感温度を下げるっていう手もあるんですけれど(笑)」と酒井さんが言うのも仕方ないくらいに、LIVE序盤にしてものすごい熱気。でも、そういう酒井さんの方が汗を滝のように流していて、心配(だって、安岡さんより汗かいてんだもん。これでどのくらい汗かいてるかわかるあなたは相当の通と見た・笑)。そして汗っかきヤングはというと、後ろの人を見るためか、後ろの人に見えるようにかジャンプしまくる。さすが若いだけあって、ジャンプ力ありまくり、跳ねまくり。でも、そうでもしてくれないと背が低めの二人の顔は本当にみえない。…黒沢さんは、確か跳ねなかったですね。位置によってみえたり見えなかったり…いいんです、黒ぽんはそれで(爆)。
恒例(?)早大生チェック…をするものの、やっぱり少なめ。それに対して「学祭、呼ばれるじゃない、今日とかは(学祭とは)違うけど。そこの学校の学生はまず居ねぇ〜! ホンっトに居ねぇ(笑)。 南山とか行った時も、一応ネタ仕込むわけよ。考古学が…とか。誰もわかんねーんだもん、学校のヤツ居ないから(笑)」とてつやさん。そして、早稲田のミニコミ誌のタイトルを挙げてみたり、生協のCDランキングにゆずは入ってたけれど俺らのはなかった、とか早大限定ネタを連発、そして暴走。「わかんな〜い」と口々にいうファンにちゃんと解説してあげちゃう、いいひと・酒井さん。
早稲田といえば、時の人・広末涼子ちゃんトークになってリーダーから一言。「色々言われてますけど、頑張って欲しいですよね〜。本当にイイコなんで。入ったらかわいがって、優しく接してあげてください」とのこと。そこで、思い出したように「あ、今度出る広末涼子ちゃんのアルバムに楽曲提供してるので…来年かな? まだレコーディングしてないんで。本人の受験が一段落したらレコーディングに入るということで…スゴイよなぁ、和田アキ子から広末涼子って。すごい幅、芸能界横断してるもん。買いました?俺らもついに印税生活(笑)。他人の曲かいて儲けようっていう…」とも。…いや、ついてくからさ。本人の曲で売れようよ、兄さん達(苦笑)。
そして、リハ前に安岡さんと一緒に教育学部に忍び込んで、先生方に挨拶してきたという村上さん。ちゃんと授業に出ていた先生にプロになったことを知られてなくって、ちょっとショックだったらしいです。で、2人して居なかった先生のところには置き手紙をしてきたとか。…なんか、カワイイっていうのは失礼か(笑)。
久々に馬場で飲めると思うと嬉しい、というてつやさんの言葉を受けて一斉に頷くメンバー。そこで、安岡さんが「さっき友達に電話したらさ、友達は働いてるからまだ仕事なんだけど、たまたま今日集まってみんなで飲むらしいのね。だから、このあと顔だそうかなぁって思ってて。でも、こんなアタマだから友達が口訊いてくれるかわかんないんだよね〜(笑)」というと、リーダーは安岡さんのアタマを「"LIKE A VIRGIN"の頃のマドンナみたい」と形容して、メンバー・会場から「その喩え、古いよ」「わかんねーよ」「サム〜い」等と口々に言われ、「さぁ、皆さん。涼しくなっていただけたでしょうか?…こういうのを挟んでいけばいいんですね」と酒井さんにまとめられてしまう始末(笑)。
……やっぱりテンション、場所、いろんな意味で特別らしく(そりゃ、そうか…母校だもんね)MCもなかなかまとまらない様子。ついにまとめるのは諦めて「今日は喋る!!!」と、リーダー自ら宣言。そして、観客は拍手。
次のゾーンでは、カバー曲をメドレーで続けます。
酒井さんが生まれた、1972年のヒット曲でリードボーカル村上てつやの『If you don't Know me by now』から、酒井さんがリードを務める『I Like It』。そして、黒沢さんの高音が魅力的な『I Love Your Smile』。私は、比較的最近のファンなので数えるほどしか聴いてないけれど、昔からのファンなら絶対にお馴染みのカバー曲ばかりが続きました。…オリジナル以外の選曲も多かった学祭ツアーですが、今日は殊更多いのかもしれません。それにしても、ここでこの曲を歌っていたかもしれないと思うと、なんかジーンとしてしまいます。
ここで酒井さん、大胆にタオルで汗をぬぐう。この行動がウケてしまって「ちょっとした行動で笑わないで下さい」なんて言っているけれど、本当に最後まで体力が持つかわからないくらい。「お前んとこ暑そうだもんなぁ〜、すげぇライト」とはてつやさん。メンバーの誰かからも「歌いおわった後ね、横で口開けてんの(犬みたいに)」とか言われてました。確かに、その後何回か雄二さんに目を向ける度に口開けてましたねぇ〜。いや、ステージ上じゃなくても暑いんだから、汗をかくのはわかるんだけど…汗かきKING(爆)を抜いているので、みんなから注目されちゃうのね〜(笑)。
簡単にカバー曲の説明をして、NHK「青春のポップス」で歌ったのが12/5に放送されます、とてつやさんが言うと、客席から「違うよ、12/6」という訂正の声が。「…え、6日だっけ? ヤベ、俺さっき先生のところに置いてきた手紙に5日って書いちゃった…おい、教育。教育の奴、伝えておいて」と先生の名前まで明かしちゃう(笑)。…「学生気分が抜けなくて」というタイトル通りの方向に近づいた感が(笑)。
それが表われてる証拠に「お客さんなんだよなぁ〜、なんかそういう感じがしない。さっきさ、『S.H.D』で踊ってる時も、悪いけど、本当に申し訳ないんだけれど、囚人を前に踊ってるみたいだった。ブルース・ブラザーズ、思い出しちゃったもん」とてつやさん。…そりゃ、ヒドイよぅ〜(笑)。
でも、ステージと席が近いからメンバー的にはやり辛いらしく「今日近いよねぇ」と客席に問い掛けるも、段差が余りないため見えない後方から一斉に「遠いっ!!!」と返されてちょっと怒ってみるてつやさん。それに相反して冷静な北山さんが「いや、後ろから"遠い"って声が聞こえたけれど、真ん中らへんからは"いつもと変わんないよ"って言う声が聞こえた」と笑いながら言うと、「いや、もうそれぞれの気持ちで行こう、それぞれの楽しみ方で」と安岡さん。
ここで、「青春のポップス」話。なんでも、中西圭三さんと『If you don't Know me by now』を歌った…という話からてつやさんはどうしても黒沢さんにモノマネさせたいらしくって「黒沢、やれよ。…っていうか、俺が"中西圭三"って言った時点で"スガシカオ"やる位のところ見せろよ」というと、「そしたら"違うわっ"ってツッコむから。そのくらい空気読んで!!」と酒井さんまで加わって、言われたい放題の黒沢さん。「じゃあ、俺が最初っから言い直すから。"中西圭三"って言ったら、"スガシカオ"やれよ!」と村上さんに命令されて、嫌がりながらも「♪僕は夜明けを待っている〜」(by『ストーリー』)とマネしてみるカオルさん。あ、似てる〜、と思っていると、吹っ切れちゃったのか「♪僕らがぁ〜」(by『愛について』)とか始めちゃって、「これね、やると喉悪くすんのよ」と言いつつも、繰り返してみる。…キライじゃないのね、黒沢さんたら(笑)。
ここからカラオケ話に繋がり「俺は『黄金の月』を歌うけどね」とはてつやさん。スガさんの曲は難しい…と言いつつ、俺らのには負けるだろう(笑)となって、一人で『終わらない世界』と歌うとどうなるかをリーダー直々実演してみせる。「う〜何か求めて、う〜ぅ走り出すぅ〜、う〜うブルーグレーのぉ〜、え〜えいえ〜んにぃ〜…こんなの歌えねぇよ!(笑)」思わず笑いと拍手が起こる。…ファンなら一度はチャレンジしたことがあるからでしょう。
地元に帰ると「居るから」とかいう理由でカラオケに入れられ、マイクを一本渡されちゃって「ちょっと待ってくれよぉ…終わらない世界って画面に出てるし!」という状態になるという酒井さん。「あの、メインのとこは歌ってくれるんですよ、友達が。だから僕は、ずっとディリッディリって」…想像出来て笑えます。でも、メンバーがしきりに頷いてたからみんな経験してるのかも。
せっかく忘れかけてたのに、ここでリーダーに「SPEEDやれよっ」とモノマネを蒸し返されるカオルさん。さすがに、今度は躊躇しているけれど、村上・酒井・安岡の「やれよぉっ!!(村)」とか「どうしてそう流れを止めちゃうのかなぁ(酒)」とか「そこで黒沢さんが歌ってくれると俺もこうやって"ヒトエです"(ポーズを作ってみる…でも仁絵ちゃんっていうよりTMRっぽい)とか広げられるのになぁ、もう(安)」「チームプレーなんだから、これも(酒)」等という容赦ないツッコミに屈して「SPEED・寛子」を披露。でも、歌のど真ん中とかから始めたので、似ているのかイマイチわかりにくい。でもね、なんとなく伝わる感じ。…やっぱり、これも喉には悪そうですね。
相変わらず(爆)、収拾がつかないまま曲へ。しかも、リーダーからの曲へのフリが「じゃぁ、安岡の歌う、早稲田に捧げる歌(笑)」。ん?そんな曲ってあったっけ?と考えていると、安岡さんは心から困った顔で「……こういう紹介を受けちゃうと非常に歌い辛いんですけれど。まだ音源化されてない曲です、『W』聴いて下さい」なるほどぉ〜、早稲田の頭文字で"W"なのね〜って、無茶な(笑)。めちゃラブソングなのに。
早稲田大学に捧ぐ歌(笑)・『W』から始まって『A DREAM GOES ON FOREVER』『Betcha By Golly,Wow』と、純粋アカペラ曲が続きます。
『W』は、サビのところでどうしてもリードよりもバックのコーラスを聴いてしまうのが私の癖。ただ単に、ここのコーラスがとっても好きなんです。
続いて、トッド・ラングレンのカバーで酒井さんがリードを取る『A DREAM〜』。メロディーのやさしさと酒井さんの声が合っていて心がふわぁ〜っと暖かいものに包まれた気分。
そしてスタイリスティックスのカバー『Betcha By〜』へ。ここ何回か続けて聴いていたのですが、教室の中なのに響く歌声というのはまた格別。ホールによる違いなのではなくって、彼らの歌が進化したんだ、と改めて感じさせられました。
この時、並び順は左から酒井さん、黒沢さん、安岡さん、北山さん、村上さんのまま(多分。右二人はちょっと微妙)。メインボーカルが変わっても、位置に変化はありませんでした。
ちょっとしっとりした空気で次の曲へ。
「早稲田で頑張っている人達に捧げたいと思います、『参宮橋』」。
少なくとも関東ではツアー以来披露されてなかっただけに、客席から「うわぁ〜」という歓声が漏れる。ステージ上の5人も、準備バッチリ。
で、歌いだそうとしたその時。暗くなった、静寂の中を「プルルルルル」という携帯電話の音が。すんごい、いいというか悪いタイミングで鳴り出したのです。
……ちょぉっと待った。そう思ったのはメンバーも同じだったらしく、てつやさんの「待った」に続き、「ちょ、ちょっと明かり戻しましょうか」と酒井さん。安岡さんも「今のはねぇ〜」と言っている中、北山さんは一人何かに気が付き、笑いながらリーダーの耳元で何事かを囁いています。北山さんが離れると、てつやさんは会場の後ろに向かって「…ウチガサキ、ホント?」と一言(かなり素で問い掛ける)。「オリジナルのメンバーなんですよぉ。ウチガサキ、てめぇ〜(笑)、『CITY BEAT』歌うぞ!!」客席的には歌ってくれてもOKだったんですけど、ね。みんな「歌ってぇ〜」って言ってたし。…他のLIVEだったら、絶対にお目にかかれない光景でした。
そして気を取り直して、リーダーのファルセットボイスが輝く『参宮橋』へ。
既にCDバージョンとはかなり違う姿に変化していますが、今回また新たに手を加えられていました。是非一度、生で聴いて欲しいのですが、最後のサビの前にてつやさんが地の声で「♪歩いていた 話してた」歌うところとそれに続く詩の様なものがあるのです。朧げなのですが記憶を辿って紹介すると「あの橋を渡ったら全てが収まる気がしていた でもずっと知っていた もう戻れないと思った あなたを置き去りにしてももう戻りたくもなかった 屑篭の中からさようなら、五つの言葉を取り出してあなたに告げた(屑篭〜以降が今回変えられていた部分)」というようなもの…だと思います。
変幻自在に操るてつやさんの歌声はもちろんなんだけれど、バックのコーラスも力があって、でも切なく響いてくるという、時間的に元曲の倍はあるだろう(笑)と思われる歌に続いたのは、『終わらない世界』。しかも、バリさんRE-MIXバージョン。…さっき、MCのネタにされてたせいか顔が緩んでしまう私。そして、「♪Fly to sky〜」ではステージ上はもちろん、客席も揃って掲げる腕の動きに妙に感慨深い想いで視線を送ってしまいました。
その後に続いたのが『真っ赤な太陽』。この辺りからエンディングに向けてたたみかけるようにノリの良い曲が続けられるのですが、なんと皮切りが「なりきりゴスペラーズ」。
てつやさんの「早稲田でももちろんやるぞぉ〜!!なりきりゴスペラーズだぁ〜。この男について来てくれぇ〜、みんな大好き・安岡優ぁ〜」で始められたものの、「上から?下から行く?」安岡さんにと振ったのに、イマイチ把握しきってなかった様子で「はにゃ?」という表情を当の本人から向けられてしまう。で、下から行くことになって「♪う〜あ〜お〜」の大合唱が始まったのだけれど、毎度毎度酒井さんを始めメンバーのジェスチャーが面白すぎます。
音取り指導担当の村上さん・安岡さん以外は客席に歌わせる担当なんだけど、酒井さんの影響なのか北山さんや黒沢さんまで口を大きく開けて指を4本突っ込む仕種を見せたり、握り拳を口元まで近づけたり…そんなことされちゃ、笑って歌えないよぅ〜(笑)。
で、案の定友達と笑って歌えなくなっていたら、酒井さん直々に「笑ってないで歌いなさい」のジェスチャーをされてしまいました。それにウケて笑ってると、今度は「そこ、歌え!」と指差して怒られました(しかし、やっぱりジェスチャー)…ので、思わず両手を合わせてゴメンナサイの仕種をしたら、横の友達に「また怒られるよ」と。でも、貴重な経験でした(笑)。
100%順調!とは言えないまでも形になってきたところで「歌自慢の女の子!黒沢についてきてくれぇ〜」とてつやさん。が、予想以上に歌自慢の女の子が多いらしく(笑)"いぇぃいぇいぇぃいぇ〜"分量がかなりUP。「こんなに歌うまいヤツばっかりかぁ〜?地味にう〜あ〜いうのもいいぞ。便利舎っ、歌ってるか?」などという始末。
そして、今日は「特別っ!! 歌自慢の男の子! 酒井についてこい〜っ」という言葉から、黒沢パートの低い版を追加。…これが、聴いているだけでも既に難しい。それに酒井さんの低音をこんなに聞けるっていうのも珍しいので、思わず耳がダンボ(うわっ、古っ!!)。てつやさんの独断と偏見で便利舎スタッフは全員このパートにされた挙げ句、「便利舎だけ、聴いてみよう」と歌わされ「便利舎!!ギリギリオッケー(笑)」と言われる。…本当にご苦労様でした>便利舎の皆様。気がついたら、北山さんはステージに向かって左手の机の上に立って歌唱指導です。メンバーが満面の笑みを浮かべて会場を見渡し、そして「なりきり」はエンディングへ。
歌わされてはじけたまんまで『BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい〜』へ。母校でも、ステージが狭くとも彼らは踊るのです。そして、会場全員が拳を突き上げて「イェ〜イェ〜」と叫ぶのをみて、ゴス兄達はさらにテンションがあがってる模様。間奏の部分でのダンスは、雄二さんがちょっと早めに向きを変えてしまったりもしましたが、そこはご愛敬。ラップ部分ではステージギリギリまでせり出してきて、更に会場を煽ります。
「ニュースステーションでお馴染み!」と叫んだ後は『靴は履いたまま』。歌に入る前にてつやさんが少年隊バリの流れるような動きを見せたので歓声が上がります。年少組3人が踊り狂い(爆)、カオル節とてつや節が唸ります。そして安岡さんのキメどころの「♪涙が不意に溢れても 気付かないふりして 抱きしめて〜」から一転、ちょっとしたフェイク(「も、も、もっと」っていうヤツです)をかまして『MO'BEAT』へ。
この曲はボーカルチェンジの多い曲のせいか、歌う合間を縫ってステージ上を動き回ってる5人。かなりステキです。歌いながらアイコンタクトしたり、笑顔で体を寄せあってたり…本当に仲良さげ。バリさんのブレイクビーツにも拍手&歓声が沸き起こります。ラストは、カオルさんが絞り出すロングトーンに合わせてバリさんのビートも次第に消え、「AHH〜」と折り重なるメンバーの声だけに。何回聴いても、このラストにはじ〜んとさせられます。
「みんな、ありがとう!」とてつやさんが叫んで『Vol.』へ。この曲もやはりボーカルチェンジが多いだけに全員から目が離せません…黒沢さんがロングトーンでメンバー&ファンから扇がれているのとか、安岡さんが「♪騒ぎ〜だすぅ〜」で首を左に"くいっ"て傾けるのとか、北山さんがベースボーカルで唸ったりターン決めまくりだったりとか。でも、何といっても外せないのが「♪ひ〜とりでぇ〜」のハモリ。ここの部分のてつや&雄二フェチ(笑)の私としては、何があっても忘れちゃイケナイ(注・ここで二人がハモるのですが、その後にたいていガッツポーズをぶつけ合うのです)。
あと、この日の発見。『Vol.』の時にファンの動きを見ていると、誰がお気に入りかがたいていわかる…というもの。何故なら、メンバーの動きがそれぞれ微妙に違うので、判明しちゃうんですね。例えば、北山さんだったらシャープで原形に近いし、酒井さんだったら独特の味があるものに。リーダーなら「♪ヴォリュームをあげぇてぇ〜」で手をくいって回すし、黒沢さんだったら「♪は〜やく、はやく〜」の所は他のメンバーの倍、指を動かす…というように。もちろん、完璧にコピー出来てるわけではないのですが、やっぱりファンだと何となく似てきちゃうみたいです。
そういえば、この盛り上がっているのに乗じて(つまりどの曲からかはわからないのですが)北山さんは本職の筈のメガネを外していました。…熱気で曇っちゃったとか? まさか、ね。
最後にてつやさんが「オッォ〜…」ってリフレインするところでは、何故だかファンも一緒になって体が上下してしまうのですが、最近パターンが変わってきたように思います。読まれてるって思うと悔しいのかもしれない(笑)。「は〜やく、はやく〜ぅ」でキメると、割れんばかりの歓声。
「ツアーが終わって以来歌ってなかったんですけれど、やっぱりね。他(の学校)と差をつけちゃうのは悪いかなって思うけど、しょうがない。…やっぱ特別でしょう。デビュー曲『Promise』です」と、てつやさん。会場から、思わず嘆息と喜びの声が漏れる。…しかも、初代メンバーもいる前で歌うって、すごいよねぇ〜?(誰に問い掛けているのかわかんないけど) でも、それだけ、今日っていう日が特別なんだって思いました。(…関係ないけど、1と2って数字にゴスは拘ってるように思っていました、前から。アルバムとかシングルは出来る限りこの数字のつく日に発売してるし、今日だって21日でしょう?)
そして、やっぱり彼らはやったのです。渋公のアンコールの時と同じように、マイクを外して生声で聞かせるのを。決してよい環境ではないのに、教室の後ろにまで届けようと必死で歌ってた。届ききっていたかはわからないけれど、その姿だけでも伝えられたんじゃないのかなぁ。だって歌う方も必死なら、聴く方も必死だったから。ここで、本編終了。
鳴り止まない拍手と「アンコール」の声に応えて、再び5人とバリさんがステージに姿を見せた時に、拍手は最大になりました。
「去年も呼ばれてたんだけれど、あいにく早稲田祭がこういうこと(=今年同様、中止)になっていたので、ようやくここでやることが出来ました」という挨拶に続いたのは、てつやさんのちょっと思い出話。「ちょうどこの曲作ったのが、大学5年生の時で(ここで場内に笑いが)。懐かしいなぁ〜、第二学生会館とかの階段で練習したよな(メンバー頷く)。J-WAVEの"SAPPORO BEER TOKYO HOT 100"っちゅー番組から依頼があって作ったんですけど、自分達でも気に入ったんで歌っちゃいました。僕らの自己紹介ソングです『侍ゴスペラーズ』」アンコールでこの曲っていうのは意外だけれど、この話を聞くと頷けてしまうから不思議。
もちろん、歌いだしたら異常な程の盛り上がり。こんなに熱い『侍』も久々な気がしました。北山さんのソロ前のファンとのかけあい(驚異のボーカルパフォー「マンス」・謎のお笑い「センス」・頑張るで「ヤンス」)はもちろん、最後にてつやさんが浪曲のように入って来てかけあう謎の節でも盛り上がる。「うぉぅうぉぅいぇぃいぇぃいぇぃ〜 早稲田に集まってくれたみんな(Oh Yeah) 歌のぉ〜坂道ぃ〜駆け上がりゃぁ〜(Oh Yeah) 恋の細道ぃ〜迷い込むぅ〜(Oh Yeah) 平成青年歌唱隊(Oh Yeah) 5人の侍・ゴスペラーズ(Oh Yeah) 何とも言えぬぅ〜この臭み(笑・Oh Yeah) 孫のだぁ〜い(代)までぇ〜、語るべしぃ〜(Oh Yeah〜)」…なんですけど、やっぱ文字じゃ伝わらないですね(苦笑)。
で、てつやさんが最後にもう一度、バリさん、北山さん、酒井さん、安岡さん、黒沢さん、そして自分の名前を言って全員で頭を下げてから手を振りながらステージを去って行きました。(あ、北山さんは、ここでタオルを投げたんだっけ?私の2列右前の方の元に落ちてゆきました)
それでも、止むことのない拍手と歓声に応え、三度ステージに戻ってきた5人。
「今日のお客さんは容赦ないですねぇ〜」という酒井さんの言葉とともに2回目のアンコールの始まり。…でも、嬉しそうな顔をしているのです。「やっぱりこういう時は『カーテンコール』ですかねぇ」とてつやさんが言って、本当に最後の曲『カーテンコール』へ。本当にこの夢のような一時が終わるんだなぁと実感してしまって、涙がこぼれそうでした。
歌い終えると、何度も何度もありがとうを繰り返して、5人揃って長い時間客席に頭を下げて、笑顔で手を振りながらステージから去っていきました。あ、北山さんは音叉を投げましたね。今度は、私の2列前の人の手に。ニアピンって感じでちょっと悔しい。(でも、いいんです。だって、遠くに届くように投げてたらアブナイもん…と、自分を慰めてみる)。
いつも以上に嬉しそうだったり、やや緊張した面持ちだったり、喋り過ぎてたり、はしゃいでいたり…当たり前のことなんだけど、彼らは人間なんだって思いました。そして、ステージの上でカッコ良く輝くのに、妙に人間臭い彼らが素敵だって実感しました。
笑って、歌って、踊って、グッときて…目頭が熱くなるような、暑い、厚い 、熱いLIVEでした。それは、この小屋のせいでもあるのでしょう。彼らが過ごしたこの場所で、マイクをひっ掴んで歌う…このことは単に凱旋したたけでなく、俺らはここを卒業してちゃんと頑張ってるぞ、お前らも頑張れよ、という在学生へのエールのようにも感じました。「毎年こうやって歌えるといい」ってステージの上から言っていましたが、その言葉は本当にストレートに伝わってきて、たとえ武道館アーティストとなっても、彼らは要請さえあればここに戻ってくるのではないかとさえ思いました。そして、私は出来る限り彼らの姿を見届けたいなぁと改めて感じた夜でした。外は寒かったけれど、心の中はぽかぽかして、ありがとうの気持ちでいっぱいでした。
最後になりましたが、便利舎スタッフの皆様。本当にありがとうございました&お疲れ様でした。とっても素敵なLIVEでした。心からのありがとうを皆様に贈りたいです。
* あ、寒くなる話っていうことで酒井さんが披露していた話を追加。
「高校の同級生が東京に出ていてるっていうんでね、じゃ会おうかっちゅうことになって待ち合わせてお茶するわけですよ。で、最近どう?とかいう話をしてしばらくしたらね、そいつが何故か俺を東京ドームに連れて行くわけ。なんだって言っても、いいからって言うんでついてったんですよ。そしたら、どーも似たような服来た人が多くって、なんとかセミナーみたいのをやってるんですね。「あちゃー」って思ったんだけど、仲良かったんですよ。そいつ男なんですけど。早く言えよっっていう、ね。そしたら俺はちゃんと断るからっていうそういう話です。…ほら、サムくなってきたでしょう(笑)」
…どこに入ったんだっけなぁ〜?安岡さんのお友達と飲む話から続いてたのかもしれない。でも、もう記憶が薄れてきちゃったからいいや。(爆)
* ついでにもうひとつ(この調子だとあとからぽろぽろ思い出して増えてくな・爆)。
酒井さんの母校・刈谷高校が高校サッカーの愛知県代表に決定しました。で、酒井さん自身が知ったのはファンレターにでっかく「祝・出場」って書かれていて、何じゃこりゃ?って思ってたらそういうことらしいと。で、惜しくも出場を逃した国学院久我山出身でサッカー部に在籍していた村上てつや氏は相当悔しいらしくって「応援してあげて下さいね、刈谷高校」といいつつも、「刈谷のユニホームはアルゼンチンの名門・リバープレートのパクリ」だと攻撃(笑)。「いや、それはパクリなのではなくてですねぇ〜」と酒井さんが説明したにもかかわらず、「パクリ」だと譲らないてつやさん。
そして、もう一人の久我山出身者・黒沢カオルはというと、久我山が出場を逃したことに対して「ねぇ〜、惜しかったね」とコメントを残したっきり話に参加してなかった気がします。