「ドンムァン空港にて」
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「ナンバー1」
ひさしぶりにタイ、バンコク、ドンムアン国際空港についた。
そこを基点に旅行するのを気に入っているし、なにより初めて一人旅で来た外国がここなのだ。
それに大きく綺麗な空港としても気に入っている。
シンガポール、チャンギ国際空港もいいが、少し違うのだ。
とにかく、チケット購入しなくてはなので、客引きにガンガン声をかけられ空港の旅行社を探す。
そこで買うのが一番上限に高いもので、町に行けば必ず安くなる。
まず、無駄のない買い物をするには相場を調べなくてはならない。
チェーン店薬局のような客引きの中(笑)とりあえず呼び止められて、
旅行に行くつもりではないが、値段を聞いてみるような雰囲気で話を聞いた。
そこの旅行社によると、カンボジアにはバンコクエアラインとシルクエアーというのが
就航していて、バンコクエアラインはほぼ一時間おきくらいに便があるという。
ほほー、お値段は?・・・。予想どおりの高めである。
ここから、ディスカウントしないと。
なので、買い渋っていると(ほんとは買う気などないのだが)
どうした?これはとてもいいのだぞ?と言ってくる。
なお、うーん高いなぁ。と言うと
バンコックエアラインは良いんだ。という。
聞いたことないなぁ。と言うと
その話していたオヤジ、なぁにぉうー、
「ぶぁんこっくえぁらぃん いず ぬぁんぶぁーわぁーん!!!」
と声高に叫び、指を押し上げるように高々と突き立てた。
いや、ええから。(笑)
というわけで、カウンターの下の荷物を調べるフリで、しゃがんだままその場を離れた。
「見える」
とりあえず、カオサンロードまでのバスを調べに行った。
案の定、一番下のフロアの外にバス停があり、値段と時刻を調べに行った。
100バーツ(500円くらい)でエアポートバスがカオサンロードまで出ていると聞く。
大体、1時間おきに出発していて、0時ぐらいまであるそうだ。
ともかく両替をしないとなので、エクスチェンジに行く。
タイバーツはもちろん、対カンボジア対策でネットの友人から聞いたUS$の1ドル札にたくさん変えてくれと言う。
ダメだ、そんなにないといわれ、手数料はかかるが2ヶ所で換金する。
そこでは、おねーさんとおばちゃんの2人でやけに喋りながら仕事している。
あ、おねーさん、パンツ見えてる。しかもかなりはっきり。
ミニスカートで足を広げ気味に組んで居るので、こちらの角度からは正面だ。
その場を離れたくない気持ちになりながら(笑)
あんまり何もないのに不審な行動を、金銭を扱うところで出来ない(笑)ので
惜しみながらも、そこを後にしました。
また後で来てみようかな?(笑)
うようよややこしい客引きが居るアライバルフロアを離れ、デバーチャーズフロアに来た。
ここでは旅立つ人ばかりなので、客引きもおらずゆっくりタバコの一服が出来る。
国際空港ではほとんどの場所が禁煙で、オープンエアでしか吸えない。
しかし、えらく暑いのになかなか落ち着いて吸えないのだ。
お気に入りのバーガーキングに寄ったあと、さてどうするか?
とまたもデバーチャーズフロアの外のタクシー降り場でタバコを吸いながら考えていた。
すると隣に、男性が座ってきた。おむむろに本を開いて読んでいる。
あ、日本語だ。日本人だ。
旅行中でも、あまり自分から喋りかける方ではないのだが、
この時はなにげなく「日本人の方ですか?」と話し掛けてみた。
「語らい」
ええ日本人です。と快活な答えが返ってきた。
どこから、どこへ?とお決まりの会話をしたところ、
タイのカオサンロードにしばらくいて、タイのサムイ島というリゾートアイランドに渡り、
ダイビングをして、毎晩バーで酒を飲んで、1ヵ月ほど経ったので東京に帰るところ。とのこと。
なにしろ南の島はよかった、お勧めですよ、と聞かされこちらもうらやましくなってしまった。
こちらもこれからカオサンに行き、カンボジアの行きのチケット購入して、アンコールワットに
行くつもりだと話したら、また、それより南の島がお勧めですよ、と言う。
んー、夏のバカンスに南の島かぁ。プーケットも良いが、観光地観光地してしまい、物価も高いと言う。
なら、デカプリオの映画「ザ・ビーチ」に出てくる島もいいんじゃないですか?と話は弾む。
なぜ、アンコールワットへ?と聞かれて、僕は答えを持ってなかった。
なぜでしょうねぇ?わからないけど、見ておいたほうが良いように気がするんですよ。
と、とりあえずの答えを言っておいた。
「参入」
カオサンロードへの行き方、電車で国境の町に行く方法、シンガポールとバンコクの感想を
話し合っているうちに、隣のベンチに女性が座ってきた。
「ハーイ、ニホンジンデスカ?ワタシ、ニホンニイテコレカラカエルトコロデス」
とややたどたどしい日本語で話し掛けてきた。
しばし、僕と英語で会話。
彼女はイラン人で21歳。うむ、けっこう美人でグラマーだ。(笑)
会話の内容ではわかりにくかったが、どうもイランでは成人の時期に海外へ出て修行?
に行くような風習があって、それで彼女は日本に来たと言う。
何か徴兵制度のような、成人になるための通過儀礼があるようだ。
僕と話していた日本人男性は英語はいまいちだったので、半通訳のようなこともしながら、
会話が続いていった。
日本人男性は僕より少し年上で、未婚(×1だそうです)レストランバーの店長をやっていたが、
この不況のおり、経営していた会社が店をたたんでしまい、失業保険をもらって
これから何しようか考えていたところだそうだ。
厳しいですねぇ、と言いながら、それを英語でイラン人女性に説明するのも厳しかった。(笑)
しかし、僕もフリーランスで仕事をやっている限り、受けていた契約が終われば無職状態である。
その分身入りはいいのだが、会社社員としてやってる人と比べて月給、ボーナス、手当てなどの感覚が違う。
大きく稼いでも、地道に働いても、次にくる仕事が遅れれば生活は困窮する。
この年で借金もないわけもない。生活不安は外資系の会社よりも付きまとう。
今あるお金がすべてで、これからすることがすべてで、
資産も資金もないし、いらないし、自分の頭ひとつあればどこへ行ってででも仕事が出来る。
今回の海外での仕事で、その実感は強まった。
だが、それを自由と呼んだり、風来坊と呼んだりする人も居る。(笑)
のような内容の話をしてるうちにどんどん夜が更けてきた。
「いつまで?」
最初、日本人男性と話していたのは夕方にもなっていなかった。
おそらく、クワラルンプルを出たのが1時半ごろ、一時間半ほどのフライトで、
その後にここにきたので16時ぐらいだったと思う。
しかし、今はとっぷり日も暮れている。
日本人男性は夜1時、日本へのフライト待ちである。
イラン人女性はイランへの、0時のフライトのキャンセル待ちである。
僕は交通手段がある限り(0時までエアポートバスがあり、列車もそのぐらいまである)
居ても差し支えない。旅行社は明日の朝早くでかまわないし、
なにより早く宿に行ってもすることが無い。
皆、時間はある。
南国の気候のせいか、時間は日本で感じる時間と違う。時間を感じる質感が違うのだ。
3人で、色々話しているうちにどんどん時間は過ぎていった。
「イラン」
イランと言うのは回教徒(イスラム教)の国で、厳格な宗教的規律がある国だ。
しかし、その女性によると服も食べ物も結構食べているそうである。
確かに服装は南国らしくタンクトップを着ている。
それに日本にはかわいいものがたくさんあって良いという。
彼女はドラえもんのちょっと大きめのぬいぐるみを買って、お土産に持って帰ると嬉しそうに見せてくれた。
日本の女の子がかわいいもの好きを、(女の子と言える年ならまだしも・・・・。)
なにか感覚の成長不良みたいな感じで苦々しくみていた僕にとって、これは結構ショックなことだった。
そうだろう、なにもない殺伐としたような国の人であれば、そこの女性はかわいいものを愛らしく
感じても当然のことだろうし、無理もない。
かわいいものが好きでも悪くない。
なんでもかわいいかわいい、と言う子に対して見方が変わった瞬間だった。
「大船?」
イラン人の彼女は神奈川県、大船の駅前でアクセサリーの路上販売をしていたという。
今現在、(2002.01.25)これを書いているとき僕は、出張でその大船に居る。
彼女は来年(2002年のこと)1月ぐらいにまた日本に戻ってくると言っていた。
だが、Maybe、だそうで、僕はまだ彼女に再会してない。
これは2001年9月に起きたアメリカ同時多発テロの影響だろうか?
なににしろ、ほんのちょっとだけ数奇なものを感じる。
「えーっと」
もう、23時近くになりさすがに宿を探さなくてはならないので、
2人と別れを告げ、エアポートバスに乗り込んだ。
しかし、計7時間ぐらい話していたことになる。
楽しかったが、長い。(笑)
バスに乗るとカップルがずっと英語で会話している。
でも、全然日本人。(笑)
見た目はアジア人とは日焼けなどすると見分けにくいが、
ガタン、と物音がしたときにすぐにビビって反応してしまう様は
んー、まるで羊のようなんだけど・・・。
こんな夜更けにカップルで大丈夫なんかねー?
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