ガンジス河でバタフライっ!
● 河のほとり ●
ガンジス河のそばには7日ほど滞在した。
時間が経ってしまい、忘れた部分、思い出しても書けない部分(笑)を時間の過ぎたという言い訳にして、
都合良く再構成してみます。

2日めの朝、ハードな予定をクリアしたせいかかなり疲れていたみたいで、かなり遅く目覚めた。
バルコニーに出ると、とても天気の良い状態がガンガーを美しく見せている。
「はー、どうすっかなー?」とおもったのでとりあえず洗濯。(笑)
持ってきたロープを部屋に張り、シャワーにあったバケツにて石鹸で洗濯。
一通り終えて干すと、何かがガンガン跳ねている。
「ん?」と外を見るとサルだ!サルだ!
中国の金糸候(こんな字だったか?)みたいなのが屋根やヒサシの部分を跳ねている。
野ザルかよー。むかつくことに人間を恐れず、傍若無人(人?)である。
しかも何匹かいるようだ。でも、群れてはいないみたい。
なにかの食い物をもって、建物のヒサシで「キッキー!」と跳ねながら叫んでます。
顔も獰猛そう。あー、ウザい。(笑)
その後にバルコニーに干した洗濯物を荒らされて、ウ○コまでされてしまった。
もちろん、洗濯物に付いてました。(怒)
● ちょいと神話 ●
インドでは猿神ハヌマンという、孫悟空のモデルでかなりの上位神がいます。
インド古代叙事詩「ラーマーヤナ」にて活躍するのですが、その中で重傷の王子の弟を回復させるため、
ヒマラヤのカイラサ山に生える特殊な薬草が必要となってしまった。
すでに王子たち一行は、スリランカと目と鼻の先に到達。(インド大陸のかなり南ですね)
しかし風神の息子ハヌマーンは、自分のからだを巨大化させ、風に乗って、たったひと晩で無事に薬草をつんできたと言われてます。
(飛んで一晩って早いのかどうなのか?笑 ともかくいまの旅客飛行機には完全に抜かれますね)
でも、実はどれがお目当ての薬草なのかがわからないので、山をひとつもぎとって運んだという。
(あんまり頭は良くないようです。)
このもぎとった山は、翌日ヒマラヤに戻したのですが、一部がこぼれ落ちて、
現在の南インド・タミールナドゥ州の山となったといわれています。
そんな背景なので、サルも牛(神聖な獣)とと同じく恩寵されてるんですね。
(立場上、向こうが神聖な存在だから、こちらが恩寵されてるのかも・・・。)
けど、明らかに人間をバカにしてるので、ムカつくことしきりです。
でも、宗教のしきたりの上で考えると、人間の存在はそんなもんな意識なんだろうなぁ。
第一、カースト制度によって明らかに人間のほうが大事に扱われてません。
● カースト制度 ●
インド特有の社会身分。元々は紀元前千年頃ガンジス川上流に定住したアーリア人が、
司祭者をバラモン、王族をクシャトリヤ、庶民をバイシャ、
征服された先住民をシュードラの四階級に区別したことに始まる。
(まあ、簡単に言えばアーリア人に侵略され、勝手に支配しやすいようにされたんですね)
しかし、現在においてはは職業世襲制度と言う意味合いが強くなっていますので、
詳しくはわかりませんが、その数およそ二千数百種以上に及ぶそうです。
それが宗教性と合致して国民性になっています。
(現在は南インドの方面では、さほど関係のないところもあるようです。
シンガポール滞在時にインド人確認済み。)
そして面白い制度があります。サドゥー(苦行僧)にはどのカーストでも、男性であれば誰でもなれて、
人々の尊敬を聖者として受けれます。特別の存在になれるんですね。
日本で言う出家に当たります。その昔、ヒンドゥー教から仏教は併合した部分があるので、
仏教で言うヒンディーの神(インドラ神は帝釈天、ブラフマンは梵天など)が居ます。
日本での七福神も「天」のつく神は(毘沙門天など)元々インドの神だと言われています。
日本にも地信仰と仏教伝来から神仏習合と言う習いがありました。
つまりは日本古来の神道と仏教の併合ですね。
そういうのって一体どうなんだろう・・・・。
結局のところ、日本仏教になっています。
まあ、チベット仏教も正道から別れた亜派であるのですが。
しかし、サドゥーになるのは男性だけとは、さすがに男尊女卑な国です。
あと、カーストに入らない、アンタッチャブルと言われる不可触賤民(ハリジャン)という存在が居ます。
それはカースト外におかれた最下層民であり、人間扱いされていません。触れるどころか、見ることさえ
穢れるとされている存在です。1950年のインド憲法で身分差別は廃止されてるのですが、
そこは宗教の方が全然強い国なので、かんけーありません。
パリアとも言い、あと、同じレベルでおかまもいます。
TBSバラエティー番組「ここが変だよ日本人」でも出演していたインド人が、
子どもがおかまになったら殺す!と言っていました。
そして、実際にそういうことが起きたとしたら、その人は本当に裁かれるるのだろうか・・・?
それほどまでに宗教性は強いのです。
● とにかく出るか。 ●
インド旅行記がどっかいってましたね。(笑)

まあ、なんにもしないのもなんなので町を散策に行きます。
その当時は、「深夜特急」が放映された翌年(ぐらい?)だったので、
主演の大沢たかおの名前がバラナシ中に連呼(笑)されていました。
(しかし、この旅行の時には見てなくて、帰国してから見ました。大して面白くなかったなぁ。笑)
毎日毎日歩くと、いきなり「タカオオオサワー!シッテマスカ−?」(しかもしつこく、何度も、何人からもっ!)
と言われるので、帰国後しばらく彼をキライ(笑)になっていたほどです。
それにしてもバラナシの町は路地が多く、迷路のよう、と言うより迷路です。
河をいつもどちらの方向にあるか、意識していないと宿にさえ帰ることが出来なくなってしまいます。
迷っても、とにかく河に出ればなんとか方位が掴めるのです。
買い物してみますが、ボッた全開。(笑)特におみやげ物、サリー、インド綿ものなどは
まず、軽く10倍の値段を言われます。ヘタすると100倍も・・・・。
(値切って行けば、100分の1になりましたから。笑)
しかし、フルーツ屋などは商売気がないので、ボッてないようです。
ねぎろうとすると、ややこしそうな顔をして、とっとと袋に詰められて手渡されます。
ほとんどは交渉で、定価がない買い物ばかりなんですけど、(とゆーか現地民以外で交渉しない奴はバカを見ます)
そこら辺の日用品は少し違うようです。チャイ屋も同じくで、交渉しないでいい所と見分けがつきにくいですね。
まあ、現地の人も買うようなものはマカらないんでしょうね。
● 夜中うるせいっ! ●
寝ているといきなり、夜中の3時ぐらいに
スピーカーから大音響でわけのわからん音が響き渡ります。
な、なんじゃい?!とよく聞くとお経のようです。
あのなー、今は一体何時やねん。
うるさくて寝ることも出来ません。
しかも、その当時は送電所のパワーが足りてなかったらしく、
一日に何度も停電します。
起きてクーラーも電気もついてなければどうしようもありません。
しゃあなく、バルコニーにて夜のガンガーウオッチング。
なんか、夜でも起きてる人が多いなー。
ガート(沐浴場)に変なカッコで座ってる人もいる。
サドゥーなんだろうなぁ。
● バングラッシー ●

あー、大麻です。(笑)
バング、ガンシャとも言って、ラッシーはヨーグルト飲料の(飲むヨーグルト)ことです。
インドでも法律で禁止されてるのですが、
なぜか、法を守る交番の前で売られています。
(ゴードリヤー交差点です。信号はありましたが、点いて無かったです)
ガンシャはヒンディーで聖なるものなんですよね。
さすが宗教上位の国。
まあ、店の中に入るとたくさんの緑のバングを詰めたビンが並んでいます。
それにリトル、ミディアム、ヘビーと段階が別れているのですが、
何を考えたかストロング(笑)とオーダーしてしまいました。
さらに生水は飲めないと気をつけていたのに、
生水を飲むと同じである、氷をバンバン入れられます。
あ、あ、ああ、あ〜。
と思っているうちに目の前に。
あとはもう書けません、大笑いです。(笑)
メニューにはバナナ、ヨーグルトだけとか色々種類があります。
僕ですか?当然、バナナラッシーを一つ。(笑)
● 日本人旅行者 ●
何人か会いました。
同じ宿に宿泊してた男性、その他に何人かに出会いました。
インドを出て、もう一度ネパール、カトマンドゥーに戻るため、
インディアンエアラインオフィスまでチケットを買いに行ったときです。
もう雨季に入りかけだったので、
やばいなーと思っていたのですが、
外に出ていたら急に雨に打たれて、体が冷えてしまいました。
しかし、毛布もないホテルの部屋、ブランケットをくれ、と言っても通じません。
えーい、寝るとき毛布と言う感覚はないのだな、コイツらは。
それもそう、ボーイや部屋掃除に当たる従業員(ほとんど十代のガキですけど)
寝るときはコンクリートに直に寝ています。
まあ、涼しいのだろうけど、毎日野宿状態なー。
そのお陰か、腹を下して寝込んでしまいました。
ちょうどなのか、その日は一日激しい雨でした。
これからも一日の中で雨が多いだろうし、
降ると寒いので、まあ、ここらで抜け出すか、とチケットを求めに出たわけです。
そこで、日本人旅行者の女性に会いました。
● あかーんって! ●
インディアンエアラインのオフィスはバラナシ駅の北側にありました。
そこへ歩きとサイクルリキシャーで行き、(当然、ケンカあり。笑)買ってきました。
(残金を計算して、ルピーじゃなく米ドルで買ってしまって結果、レートで損してしまいましたケド・・・。)
その帰りに雨が降ってきたので、レストランへ雨宿りと昼飯に入りました。
まあ、なんかインドのレストランは訳がわかりませんわ。(笑)
今入ったところは外国人及び、高カーストの人たちの場所なんですが、
宿のそばのレストランは只の家のバルコニーです。(笑)
しかも、今日や昨日に客は来てたか?と思うようなところでした。
そこに日本人女性とインド人が入って来ました。
話しをそば耳立てて聞いていると、インド人方は不幸な身の上らしい。(笑)
あー、まずいと思ってその女性に話しかけました。
そこへ同席させてもらい、どうしたんですか?と話しを聞く。
話してるうちに、インド人がそれではと席を立って出ようとする。
すると女性が、ありがとうと言ってお金を手渡します。
そのまま、インド人は外へ。
え?なんでお金を?しかも現地民にとっては結構な額を。
日本人にしたら千円か500円ぐらいなのだろうけど・・。
女性に、ダメですよ渡したら、あの人それ専門になって、
毎日観光客騙して金せびって、その子ども同じことして働きませんよ。
それだとインドの観光地の人はそんな人間ばかりになってしまうじゃないですか。
と言いましたが、やはり英語もほとんど出来なくて、
わかりにくい(本当にわかりにくい)土地を案内してもらったし・・・。
ということで、彼女にとってはいいらしい。
まあ、日本人がカモになったのは悔しいけれど、
女性の一人旅は危険より、お金ですめば・・・。ですね。
にしても額が多い事には納得してくれたようで、
今後、どこに行くのかの話になりました。
● 旅の目的。 ●
女性はけっこうかわいく(笑)派遣でOLをやっていたそうです。
インドも初めて、一人旅もはじめて、海外もはじめてという
怖いもの知らずな状況で、こちらの状態とも近いのが親近感が沸いて来ました。
彼女はマザーテレサの記念館を見にインドへやってきたそうです。
この後に列車でカルカッタに行くそうです。
しかし、行き先が列車の横側に黒板に書くチョークでヒンディー語で書かれた物に
迷わず乗れるのか・・・?
まあ、人に聞いて回れば結構大丈夫らしいです。
こちらの旅の目的は?と聞かれると、
まあ、こちらの方は、なんか呼ばれたみたいな形になったので・・・。
と答えておきました。
これが目的なのかね?(笑)
でも、インドに来たら人生観が変わるとか、衝撃を受けるとか・・・。
僕にはなにもなかったですね。(笑)
ただ、こんなんでもいいんやー。と言う安心は受けました。
おいおい、それじゃ日本復帰できんやん。(笑)
● 燃え盛る人。 ●
いちお、観光なので火葬場(マニカルニカーガート)に行って来ました。
エラく煙モウモウで目が痛くてたまりませんでした。
やはりどこにいっても、ここ聖地バラナシではお金を請求されます。
まあ、火葬場なので薪代というお布施だったので、結構すんなり100ルピーを
ここで見ろ、と超え掛けられたおやじに渡す。
少しへこんだ土のくぼみが4つ5つほどあり、そこに薪が積み上げられ、そこにオレンジ色の布で包まれた、
人間の死体が運ばれてきます。
先に燃えている死体には、焼け落ちて首がゴロっと取れました。
でも、別に神聖な感じは全然しません。
単なる儀式としか感じません。
まあ、結構燃えづらく、時間の掛かるものなんだな、と感じます。
現実の終わりの実感などこんなもんなんだろうと思います。
河を見てると、牛の死体が流れて行きます。
死体が燃えきると、立ち会っている僧侶が水の入った焼き物の壷をもって、
死体の燃え残りに背を向け、背中越しに壷を投げ、ジューと言う音とともに消火して終了。
簡単なもんです。
しかし、なんにしろ煙い。
そして軽くバーベキューくさい。(笑)
ともかくそこを後にします。
でもなにか、少し時間の流れが面白いところでした。
● 宿の面々。 ●

いつもウォークマンを聞いている、恐らく宿の支配人(オーナーではない)
の息子がやけに親切にしてくれた。
君はいつまでもここに居て欲しい、君とはずっと友達だ、
君が帰るのはさびしい、何かあったらなんでも言ってくれ、
等など色々言ってくれました。
歯の浮くような言葉ばかりです。(笑)
そいつの名前聞いたんだけど、忘れたな・・・・。
スイカを丸ごと買って来て、そいつに包丁を借りて、
その上に切ってもらって食べたことがあります。
そして、一度だけそこのホテルのオーナーであろう人が来ました。
いかにもエラそう(良い意味で)で、立派で威厳がありました。
日本の金持ちでこんなのいねぇなー。
宿のフロントのオヤジは結構親切でした。
しかし、ガンガーに入ってみたい、と言うと
汚いからやめとけ、とあっさり止められました。
んー、毎日たくさんの人が沐浴してるのになあ。
● ガンガーを船で遊覧 ●
珍しく早起きしたので、船を捕まえて河を遊覧することにした。
河に出るには昼間じゃ、暑くて仕方ないので出来ないのだ。
一番賑やかなダサスメーガートから、
かなりヨボヨボのじいちゃんの船を一人で借りて遊覧に出る。
当然、手漕ぎボートである。
じいちゃんなせいか、料金も安かった。でも交渉して負けてはくれなかったけど。
しかし、他のインド人巡礼者の乗った遊覧船は満々乗っている。
し、沈まないのか?
かなり上の位置まで喫水が来ている。
ええ根性やわ、インド人。
町へ出て両替へ行く。
まあ、もぐりというか、店をやってるかたわらで両替なのですけど、
両替商の届けがないと手数料をとったりするのは違法なハズですね。
● ガンジス河でバタフライっ! ●
ですが、泳ぎに行って来ました。
その頃、ジムでよく泳いでいたので結構自信を持っていたのです。
僕の居た宿のそばはミールガートで、そこから河に入りました。
うわさでは、と言うより水質を検査してみたところ、赤痢菌があるそうです。
ですから、絶対に口に含まないようにとのことです。
部屋で持ってきた水着に着替えて、(泳ぐ気だったんですわ)
支配人の息子にカメラと部屋のキーを持ってもらって、
ガートへ走って行きました。
そろそろと水に入ると、お、案外あたたかい。
まあ、連日38〜35℃の気温なんであたりまえと言えますが。
しかし、なんか藻でヌルヌル。
わっ!とエラく滑ります。
注意しながら、そろそろと船を繋留しておくロープを超えて、泳ぎ出します。
たまに淡水イルカがいるそうですが、この時はいませんでした。
対岸までザアっと泳ごうかと思いましたが、荷物持ちを待たせてるので
そうそう長い時間は居れません。
河の半分ぐらいまで行って、さあっと息を整えます。
そこからバタフライでビシャビシャに泳ぎまくります。
なんか、ガキがうわ、と言う顔してましたが、日本人が泳ぐのは珍しいのでしょうか?
それとも体がでかかったのか?
もうここまでくれば、口に水なんか入りまくってます。
ついでなので、ガンガーの水を口に含んでうがいすれば、
今までの罪が浄化されるというので、やってみました。
お、赤痢大丈夫なのか?
このせいか帰国後に、高熱で1週間寝こむことになりました。(笑)
まあ、赤痢ではなかったんでしょうねー。
そんで写真も撮ってもらいました。
さあ、インドもこれでもういいかな。

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