ナガルコットにて。
● 見えない・・・・。 ●
朝、珍しく早起き(笑)する。昨夜悩んだ結果、今日中に発つことを決めたのだ。
カトマンドゥは曇っていて、ヒマラヤは全然見えない。
ここに居ては見ることの無いままで終わりそうだし、一日も無駄にしたくなかった。
今日は絶対に行きたい、と思ってしまった。
● どうやって行くかな・・・? ●
支配人のいる旅行社に向かう。
9時前に行くと旅行社は開いていて、支配人が居た。
「ヒマラヤのビューポイントに出かけたいんだけど、今日中に行ける?」と相談。
今日すぐに行けるビューポイントの町はナガルコットというところらしい。
そして、そこには展望台もあるという。
昨日の夜、調べていたガイドブックでは、行き方はツーリストバスで行くか、
車を専用でチャーターするかだ。
本当は安いトロリーバスで(その当時、ネパールルピーは2円くらい。料金は4NRs=で、8円)
隣町のバクダプルによって、そこからツーリストバス(10NRs)で行くと恐ろしく安い。
それで行きたかったが、ツーリストバスは本数がなくって、
トロリーバスはバクダプルの町に下に到着して、
ツーリストバスは町の上の方から出発する。
町をバックパック背負ったままで斜めに北上するのは、今日の体力ではムリかも?と思ったし、
そんな状態では観光なんか出来やしない。
なにより、空が雨を降らせそうな感じだった。
2日前にお腹を壊していたので、体力と、また雨に濡れるのは避けたいし、
バクダプルの町入場する際に300NRs(または5ドル)を払うのもヤダなあ、と。
しかし、このとき金額を日本円で計算できてなかった。ネパールルピーが幾らかピンと来てなかった。
米ドルからネパールルピーに換えてたので感覚がマヒしてた。
それに、支配人に止めた方がいい、ガラが良くないと止められた。
そんなのはどうでも良いが、早く行って展望台にも登ってみたい。
せめてカトマンドゥ発のツーリストバスで行きたかったが、来るかどうか確かでない。
とにかく、今日行くなら時間がない。
早くホテルもチェックアウトしないと10時が迫っている。
ともかく、ツアーの見積もりをしてもらう。
タクシーチャーター(12ドル)、一晩の宿泊代を合わせて
(ホテルはView point か Galaxyのどちらかで、25ドル)計、37ドル。
時間はぎりぎり間に合うと言う。OK!行きます!と答えて、ツアー料金を支払い、
宿へ急いで帰って、即出発準備。
(冷静に考えると、えらく高いツアー代になってしまった。
あとでツアー無しで行くと計算すると、カトマンドゥからのバス代10NRs+ホテル代一晩14ドルだったのだ。
しかし、時間と体力、勢いを保つためにはしょうがなかったか?)
● 行くぞっ!!!! ●
大急ぎ、大慌てで支度して、昨日同行していた女性に。昨日の礼を言って
(まだ寝てた)ホテルをチェックアウト。
チャータータクシー(というか、ただの乗用車。つまり白タク
に乗ってナガルコットへ。
なーんか、この旅はえらくせわしいなあ。(笑)
途中、バクダプルというとこを通るのに文化保護基金という通行料を払わなくてはいけない?
と思ってたけど、払わなくてよかった。
とにかく、映画
「リトルブッダ」
の撮影地だそうだ。
しかし、興味無く通過。(笑)
山道、峠道を行く。
途中帰りのツーリストバスとすれ違う。
あー、勘弁してくれーっ!
中には日本人風女性旅行者が。
なんでか、えらくちゃらちゃら成金な格好で、こんな超ど田舎に来てなんなんだろう?
山道でハイヒールを履いてそうなイキオイである。(笑)
ど根性ガエルのヒロシみたいなサングラスまで、ご丁寧に頭にかけてまでくれている。
旅行の時におしゃれしたいのはわかる、が、世界の1,2位を争うような貧乏国に来て、
そのブランドずくめな格好はないだろう。
僕は時計も旅行前にディスカウントショップで数百円の物を買い、
ウォークマンも3000円しないのものを買って持ってきているのだ。
(これ以上の高級品は持ってなかった。笑)
カメラはもちろん使い捨てカメラ。
その国に行くには、その国の事情に合わせたTPOが必要だろう。
そう言うカッコはヨーロッパ圏にして行きなさい。
時計だけで、その国の一般労働者の十何年分の年収ほどするものなんかしていって良い訳が無い。
あ、愚痴多いっすね。なんかちょっと、笑いが無くなってきたなぁ。(笑)
車は2時間弱で町に到着。
なにか切り立った林の中についた。
● 天気悪いなぁ。 ●
カトマンドゥでは曇っていて、山のかけらも見えなかった。
そして、ナガルコットに着いても見えないなぁ。
ともかく、ホテルを目指す。そして、えらい坂。(笑)
そんなに遠くは無いのだけど、バックパックが背中に食いこむ。
ともかく記念撮影。(休憩したかったし。笑)
ホテルはView pointに行くことにする。見に来たんだし、そのままだなぁ。
20件ぐらいホテルの数はあるのだが、その中でも結構安めなところである。
後で位置確認したが、買ったヒマラヤのパノラマ写真や絵葉書ですぐに確認できる位置にあり、
ナガルコットでかなり良い位置にあるホテルである。
その写真でもはっきりとホテルの建物がわかる。
その分、えらく坂を上がらなくてはいけない。(笑)
ホテルに入り、部屋を見せてもらう。この時点では、まだホテルをGalaxyに変えれる。
しかし、部屋をかなり気に入った。
スイスのロッジみたいな感じの、ほんとに、ああ、こう言う感じ!山のロッジ!
って感じでした。エアコン無しの、ホットじゃないホットシャワー(笑)のツインルームだった。
この旅で一番よく、さらに気に入った部屋だった。
なお、スタッフも感じが良かった。
(まあ、ヨーロッパ風なのは当然。カトマンドゥ、ナガルコットにしても白人が入植して作った街なのだから)
さっきカトマンドゥでまとめた、生渇きの洗濯物をロープを張って、再度干す。
んで、町を散策、って全然なにもない。(笑)
数件、すーべにあー&食いもん&ジュースやミネラルを売っているほったて小屋が何件かあるだけ。
● 展望台へ。 ●
そこで、日本語で話しかけれられた。
こんにちわー、どこ行くんですか?、と。
20歳くらいの男性でネパール人だ。かなり日本語が出来て会話には支障がない。
今、学校で勉強してると言う。
しかし、ネパール語、日本語、英語がふつーに喋れる。
これは外国言語教育後進国の日本人としては、かなりうらやましい。
教育はあるのだが、修正効かないほど歪んだ教え方をされるもので。(笑)
山を見に来たと話すと、展望台に案内してくれると言う。
ま、あとでガイド代くれと言われるだろうが、
こんな山道で迷っては大変、遭難するより金払おう。(笑)
そいつをガイドとして、展望台へ向かうことにする。
新興住宅地を作るため、ダンプしか通らないような道を延々歩く。
歩く歩く歩く歩く歩く歩く。
と、と、とをい・・・・・・・・。
体は汗だくに、どんどん体力消耗して行く。
道は基本的に車道で安全なのだが。雨のせいか深い轍が刻まれ、結構歩きにくいところもある。
それに、雨でかなりぬかるんだ所もあった。
自分がインドでの酷暑&ファイト(笑)と乾季と雨季の変わり目の気候にやられ、
お腹を壊して体力を消耗してたのを忘れてた。(笑)
足もかなり痛い。なってたって僕はサンダルなのだ。
そんな靴でミニトレッキングなんかしちゃーいけません。
● つかれたでぃ。 ●
途中、山のお茶屋に休憩に寄る。
といってもただの山にある民家だけど。
子どもは走り回り、お母さんは子どもの料理を作っている。
子どもはボロボロの服か半裸、でも大人は結構普通の服を着ている。
まあ、子供服や子どもが服を着る感覚は少ないのだろう。
なにせギタギタに汚している。(笑)
アジア圏では都市部以外はこんな感じが多い。
特にこんな山の中では、すぐに成長してしまう子どもの服をまめに買うなんて出来やしない。
なにより、子どもは転げまわって遊ぶものだし。
しかし、こちらの大人は子どもをよく叱る。
すごい剣幕で叱りつける。しかし、手はあんまり出さないのではないかな?
それは見てないなぁ。
それをガイドと話してると、お母さんに通訳してくれた。
すると、お母さんは怒ってるわけじゃなくて、
子どもたちにしちゃ行けないことを注意してるのだと、ちょいとはにかみ笑いで答えてくれた。
いえいえ、あなた、だんなさんには本気でキレてたでしょ。(笑)
ちょいとお腹すいたし、宿に帰っても飯の保証はないので、
得体の知れないパッケージ(おそらくインスタントラーメン)を注文してみる。
何々、何々?と聞かれたが、わからないし、ガイドはちょっと席を外してる。
生返事でオーケーすると、しばらくしてやっぱりラーメンが出来てきた。(ほっ)
食べてみる。
くそまず。
た、食べれないほどまずい。
ご丁寧に、なんかよりまずくなるものをトッピングしてある。
おかあさんー、これはいらないよー。(泣)
明らかに現地民用の味付け、というか正真正銘ネパールの家庭料理の味。
しかし、出されたものを残すのはどうなんだ・・・・・・・・・・・・。(悩)
苦行のように、1口、2口と進めていく。
いかん、吐きそう。(笑)
ガイドに、残しても怒らないか?礼儀に反してないか?と聞くが、
あっさり、食べれないものはいいじゃないの?との回答。
しかし、格闘。
苦行のように、1口、2口。
さっきまで汗だくだった体に、さっきと違ったイヤな汗が。(笑)
これ以上は展望台へ行くのに差し支えるので、
ガイドに辛くて食べれない、どうか怒らないで欲しい、と作ってくれたお母さんに言ってもらう。
いいのよーいいのよー、みたいな笑顔で答えてくれた。
ホッと一息。(笑)
さて、再出発。
まー、遠いなー。しかし、宿を早く発って良かった。
まだ、夕暮れには時間がある。
● 展望台。 ●
ヘロヘロ、フラフラ、ヨレヨレになりながら、なんとか展望台へ到着。
あなた、サンダルで2時間弱山道を歩いてみなさい。
つーらーいーかーらーー。(笑)
まあ、なんとか到着したが、そこには展望台らしく鉄塔があった。
でも、単に送電鉄塔みたいで、観光展望用に作られたものでは、明らかにない。
お、これ登る???ヘロヘロなのだが・・・。
しかし、来た意味は展望台に来た。登るではないが。
しかし目の前に登るものがあればいくしかない。
ボロボロになりつつも、鉄のはしごを登る。
斜度が垂直に近いので、少し女性にはキツいんじゃないかな?
頂上に着く。はー、気分が良い。
が、曇ってて何も見えない。(笑)
聞くところによると、今は雨季中盤に差し掛かる頃で(6月下旬)
この時期にヒマラヤを望むには、夕暮れ、朝焼けにしかチャンスがないそうである。
その他の時間は山に雲がかかっており、遠くの景色はガスっている。
景色を望む観光には、ネパールのどこに行くかで変わるのだけど。
カトマンドゥやそこらの周辺は、11月〜2月が乾季で、ヒマラヤを望む観光時期には適していると思う。
しかし、カトマンドゥの埃っぽさに耐えないと、ですけど。(笑)
● 下山。 ●
さて、帰る事にし山を降りる。
帰り道は下りなので、時間は少し短くなる。
けど、実際に下りを行く方が体は疲れてしまう。
ガイドと日本はどうだ、ああだこうだと話しながら、
その頃は安室奈美江の話で持ちきりだった。
夕焼けきれいなー。と思いながらさわやかに降りて行く。
夕暮れがどんどん鮮やかになり、日が落ちて行く。
と、まてよ?
ここは山の中だ。
当然、街灯なんかあるわけもない。
急げ!(笑)
周囲が真っ暗になれば、本当に真暗になる。
都会の照明の照り返しなどない、まして月の出てない状態の今は、道に迷うしかない。
さらに崖もある山道なのだ。(汗)
まあ、ガイドと同行して正解だ。
しかし、彼も懐中電灯の一つも、まさか携帯電話なんかあるわけもない。
そのせいか、彼も早足になっている。(笑)
思いのほか、下山は早く来れた気がした。
周りは少し、しゃれにならないほど暗くなって来てはいるけど、
(人影が1、2メートル近づかないと、顔は30〜40センチ近づかないとわからない。)
山道を抜け、ぽつぽつと道沿いに民家の明かりが見えてきた。
もうそろそろ、時間的にも距離的にもホテルに近づいた。
なので、軽く飯を食わないか?と言い、裸電球の点いている民家兼食堂兼酒屋に入る。
トーストとハム?だったかを食べて、周りのネパリーを眺める。
多分、ご近所さんがあつまってわいわいやっている。
ガイドも知り合いと親しく話している。
明らかにここは山だな。ラジオもTVもない。
少し酔って、(酒かどうかは定かでない)騒いでる人達が居る。見るからに全然観光客ではない。(笑)
どーも、この旅に観光客まみれの所は行ってない気がしてきた。
さて、帰るか。と店のような家のようなところを出て、ホテルへと。
● あっ! ●
道々、ホテルへと歩いていると、ちらちら何か見えるものがある。
あ、あ?あーっ!
蛍だ。
ものすごーく久しぶりに見た。
自然があり、水のきれいなところにしかいない蛍をみた。
まあ、そりゃ条件満たしてるわな。(笑)
しかし、都会に疲れて観光用自然ツアーみたいな条件で来たわけじゃない。
だから、まったく期待外だったので、感激もひとしおだった。
気分よく、ホテルの近くまでガイドに送ってもらって、別れる。
じゃあありがとー、と言うと、
ガイドは、が、ガイド代・・・。と言うので少し渡した。
が、暗闇で幾ら渡したか、お金を確認できずに渡した。
しかし、子金だけ入れてるポケットなので、きっと不満な額だったんじゃないだろうか?
(きっと渡したのは1NRs。笑)
近くの店でミネラルとジュースを仕入れ、(汗かいたので水分確保)
ホテルへ帰ると、疲れていたがレストランが開いていたので、情報収集も兼ねてお茶を飲みに行く。
(だって、まだまだ7時ぐらいだったんだもの)
メニューはさすがに外国人向けホテル、たくさんのお品書きだった。
朝、昼、晩にメニューが別れており、同じものでも先の逆順番に高くなってる。
(朝、トーストやハンバーガーを頼むと安いが、夜は高い)
ん?コーヒーがやけに高いな。
聞いてみると、英語がわからん。(爆笑)
あーっ!!!あーっ!!!なにーーーーー???
冷静に考えると、インドの空港出る時揉めて以来、英語を使ってない。
出てこない、出てこないよぅ。(涙目)
そして、聞こえない、聞こえないよぅ。(泣泣)
どうやら、インドのでの緊張から開放され、暑さからの疲れ、先の日本人女性に交渉を任せて、
全然、喋ろうとしてなかった事、旅行社の支配人が日本語が出来たこと、
さっきのガイドも日本語が出来たことで、英語の感覚がすっかり落ちちゃったみたいだ。
僕は英語が堪能じゃ全然ないので、英語で話すところでは、
英語で応答(日本語訳しない)してたので、後で日本語で何言ってた?とか言われると判らなくなる。
んー、どうしよう。オーダーも満足に言えない。(笑)
さらにインドのブロークンな英語と違って、丁寧な英語だったのでさらに判らなく。(笑)
ちゃんとしたセンテンスで、ちゃんとsirまで付けてくれる。(だから、sirって誰のことなんだって。笑)
あー、インドでも高級なところなんて全然行ってなかったからなぁ・・・・。
しかし、指差し手先で物事を語ると、つまりはコーヒーポットでくれるため、
値段が高くなっているという。(後で物が出てきて確認できただけなのだけども。笑)
飲んでみると、なかなかうまい!
インドではチャイばかりだったので、ちょいとコーヒーを飲みたかったのだ。
(この当時、僕は結構コーヒー党だった)
それにしても、量が結構ある。高いだけあるなぁ。
なので、ここでは全部飲み切れないから、部屋へ運んでもらう。
丁寧な従業員(中には、アレ?ってものいましたが)
に気分よく運んでもらった。
(こーゆーサービスは一切期待せずに、野宿もやむなし!と思ってきたので。
結果的には通貨の価値が全然違ったので、そんなことはおこらなかったですが)
さーて、明日はどうするかな?
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