ネパールへ

● 世界の底。 ●
こんな字も読めない同じような風景が延々と・・・・。

インド、バラナシ。
なんて言うか、行かなきゃ表現しにくいところなんですが、
とにかく、クラクションがうるさく鳴り響き、
道端には牛フンの山、犬、虫、ゴミの山、街は排ガス規制なんか絶対通らない
車やトラック、オートリクシャーであふれている。
それが撒き散らした排気ガスで空気がすごく悪い。
すごく人が多いし、しかも色々なカーストがごっちゃ。
なぜなのか時たま聞こえる叫び声、独特のアジアの香り、腐ったもののニオイ、
お香のニオイ(寺が多いので)、都市計画などあることも知らないような雑多過ぎる町並み、
信号の無い、またはあっても点いてない交差点、舗装が痛みまくっても全然直してない道路、
アルファベット表記など全然ない看板や、なぜかやたらある読めない横断幕、
雨が降れば道路が牛フン入りの河になる天候。(水深は30cmぐらい行きますね)

なんじゃいな、ここは?
という感じのところです。

そして、むちゃくちゃ混沌としてるのに、なぜだか不思議な秩序があるんですね。

これが聖地ということなんかなー?
しかし、「この町で人生の最期を迎えれば天国にむかうことができる」と信じられている。
となると、死の場所でもあるわけなのか。
雑多な生と死の場所。
こりゃ、そんな天と地が繋がったような混沌の世界って変に決まってますわね。

● インドとは? ●

宿をチェックアウトして、支配人の息子に礼を言い、約束の1ドル札を渡す。
たったこの金だけの為に親切にしてくれていたのかわからないが、
ずっと最初からの約束だったので渡すことにした。
意味無いボッタくりには腹が立つし、払う気が無いが、約束は別だ。

久しぶりに重いバックパックを背負い、
またもや、「タカオオオサワシッテマスカー?」と声を掛けられながら出かけないといけない。
またもリクシャーマンと料金交渉でケンカしなくては行けない。
このくそ暑い中、虫ブンブンの中、どこを見ても景色のわからない土地を歩かなくてはならない。
旅行者ぽく歩いていると、「こんにーちわ」「ヘーイ、ジャパニ」「ハロー」と声を掛けられる。
ガートを歩いていると、よくクリケットをやってるが、(イギリスの植民地だったからなぁ)
そこでも声を掛けられまくるので、答えるのがしんどくなってしまう。
日本で風俗街の呼びこみを断る方が、ラクである。(笑)

あ、でもね別にインドが嫌いなわけじゃないです。

ただ、バラナシと言う土地が観光客にとってうっとぉしい土地だっただけです。
インド人もなれなれしく、ウソツキで、暑苦しい、めんどくさい奴らばかりですが、
インド人の国民性がイライラするだけであって、インド人全般がキライなわけではありません。

このあと、2度ほどインド人と仕事をしましたが、仲良く、友人として接せましたし、
やはり、ここ聖地のバラナシの人間が、観光地化してしまったため、
旅行者が好感を持てる場所ではなくなっていたということです。(少なくとも僕は)
そして、バラナシがインドのすべてではない。

また、インドの田舎や南インドの方の人には好感が持てる、親切な人が多いと思います。
観光地化した土地でインド人を判断するのは、よろしくない。と思いますね。
(シンガポールで一緒に働いてた、くまーるとぷれむは元気かなぁ?)

● 値切らなくちゃ、交渉、交渉。 ●

インドに来た初日に、リキシャーマンとの料金交渉で、
5Rsと言われて、着いて降りた後に20Rsと言われ、それからバラナシではケンカばかりであった。
約束が違うこと、言ったことと違うことはたくさんあった。
なんでこうも嘘を平気で言うのかね?と思うし、ハラ立てて揉め事だらけ、
さらにインド人はかなりしつこいので、買い物や移動はトラブル続きであった。
しかし、上記の5から20Rsの金額を、当時のレートで日本円にしてみると、
わずか55円ぐらいの差額である。(1Rs=3.7円)

そんな恐ろしいハシタ金で、毎日ファイトしてたとは。(笑)

しかし、観光客が多くの不当な額の金を落とすことによって、経済的にデフレが起こる。
その土地で物価高騰し、観光客目当ての労働者が増え、風俗的な商売も増える。
その内に組織的に騙すグループも出てくる。
揉め事を押さえるために力関係も発生してくる。
そうなれば、武器も横行するようになる。
確実にその場所が荒み、ガラが悪くなって行く。
そうなると、典型的な歓楽街への発展と荒廃である。
それでは良い国、好きな土地を観光しに行くことによって、自分で汚しに行くのと一緒である。

旅行は楽しい。しかし、揉め事や気分を害さないために、
すべて金で解決して行っては犯罪的な土地柄になっていくのは自明の理である。
(向こうはなんでもゴネたら金になる、と思う。)
不労所得が増え、労働力のない国はどんどん弱体化してしまう。
まあ、インドには宗教で荒廃にブレーキがかると思いますが。

特にアジア圏では、パックツアーの人がフリーに観光した時に、
払ってしまう金額は、その土地の物価ではすごい金額であることが多いのだ。
(オプショナルツアーは、ほぼツーリスト価格なのだから)

だからっ!!
僕は50円でもファイトする。(笑)

● エアポートバス? ●
ガンガーに浮く牛。死んでる牛の時もある。

聖地入りはちょいと苦労したが、脱出はどうだろうか?
ヤバいかな?と思い、飛行機の出る3時間前に宿を出発している。

サイクルリキシャーを捕まえて、バラナシ駅に向かう。
20Rsと言われたが、ガートから駅までは少し距離があるし、
バックパックも重い。なので、納得してオーケーする。
しかし、このリキシャーマンが感じの悪い奴で(笑)ああ大変だ、漕ぐのは疲れる、
でも、大丈夫。と頑張っている自分をアピールをしてくる。
おいおい、白々しい演技すんなよなぁ。
しかもだ、ゆっくり行きやがる。

ともかく、来る時に乗ってきたエアポートバスの乗り場まで行く。
(エアポートバスはすごく安い。25Rsである。オートリクシャーだと200Rsはかかってしまう。
おそらくホテルお抱えか、ペイバックをしてもらってるからだろう)
20Rsを渡すと、素直に受け取った。
あり?ごねるかと思ったけど?
まあいいかと、近くのホテルに入ってバスの時刻を聞く。

え?あと1時間以上あるという。
それだと、ちょっとギリギリになる。早めに行ってトラブル無く聖地を出たい。
なにせ、来る時はしんどかったし、最後で感情的に荒れたくは無いのだ。

んー、オートリクシャーで行くかな。

● さて、空港へ。 ●
ガンガーから見たテンプル。写真を撮ってはいけないので
見つかると金を請求される

先ほどのリクシャーマンがウロウロしているので、ホテルのロビーで少し時間を潰す。
もう良いだろう、と思って出たらまだいやがって、捕まってしまった。
案の定話しかけられ、空港に行かないのかと言われる。
バスが出るまで時間があるので、オートリクシャーでいくつもりだというと、
なら、オートリクシャーのいるところまでつれて行ってやるから乗れ、と言う。
いや、近いしそこだからお金は払わないよ、というと、タダで良いから乗れという。
まあ、それなら。と思い乗る。

しかし、またもや良い人アピールタイムがはじまる。(笑)
「いいことをしないと、天でかみさまが見ている」
「いいことをするのは自分のためなんだ。そうしないと天国に行けない」
とかなんとか・・・・・。

でも、200Rsで空港へ行きたいと言うところをちゃんと、オートリクシャマンに交渉してくれた。
ちょっと感謝したので、100円ライターをあげた。(こっちじゃあんまり売ってないし、安くない)

珍しく、リクシャーマンとケンカしないで済んだ。
道中ゆっくりだが、神がなんの、いいことをしなくてはいけない、と話が長いのに辟易しながら。
こいつなんか怪しいなぁ、と思っていたのだけど。

バラナシ駅周辺は軍の所有地もあるので、少しわかりにくい。
(来た時に迷い込みそうになった。兵隊に止められてしまいました)
それにすごく渋滞していて、道路整備もされてない。
雨が降ると、そこら辺に大きな水溜りが出来て、歩けたものではない。
そこをいきなり牛が闊歩する。
どないなんじゃい、ここは。(笑)

● 新市街。 ●

バラナシ駅の空港方面側には高級ホテルが多い。
そして空港までの道は、一本道で結構遠い。新市街地と言われるところを通って行く。
と言っても見えるのは、掘建て小屋と日本の一戸建てにある、ガレージだけのような家が
延々切れ目無く続いているだけだが。

快調に飛ばし、40分ちょっとだったか?走ると到着。
空港につくと、すっと駐車場に入っていった。
あ、っとおもったが、ピタっと止まってエンジンを切られた。
ちぇ、もしかして。と思っていると駐車場係が来て、駐車場代をよこせという。
あいた、あたったわ。一時停車にエンジンを切る必要は無い。
もういいや、と駐車場代10Rsを払いチェックインへ。

後で考えると、すぐ出るから駐車場代は、リキシャーマンと駐車場係で分けたのかもしれない。
見事な連携プレーに、全然駐車してた車が無いし、
何度か来てる現地のリクシャーだったらありえるだろう。

あーやれやれと思いつつ、前日に済ませた慣れないリコンファームもやったのだが、
国際線のカウンターに人が居ないので、チェックインできない。(せっかく早く来た意味が。笑)
しかたないのでレストランでチャイを飲む。

しかし、2度目だが小さな空港だ。そして今日は軍人が多い。
(しかし、インド軍はちゃちである。が、その後に、パキスタンと宗教上仲が悪い歴史のためか、
隣国威嚇のためか、核実験を行い、核の保有国になってしまった)

● なんやねん?オマエ? ●

レストランでくつろいでいると、さっきの駐車場係が来て
リクシャーマンがあなたを待ってる。という。
????と思いながら出て行くと、バラナシ駅まで送ってくれた、変に親切な怪しいリクシャーマンが居た。
そいつは50Rs払えと言う。
は?なんで?さっき20Rsは払ったし、ちょいっと乗せてもらった分はタダで良いと言ったし、
さらに交渉してくれた分は、ライターをあげて喜んでいたではないか。
なんじゃい、コイツは。

声を荒げて押し問答になる。
ギャラリーも増えて行く。(インド人は何かありそうだと、すぐに首を突っ込んで集まってくる。)
「払ったぞっ!」
「いや、払え!」
「払ったぞ!お前はOKと言っただろう。だから俺はここに居るんだ!」
「神様が見ている、嘘をつくのか?」
押し問答は続く、ギャラリーはさらに増えていく。(笑)

数分問答は続いたのだが、今日は軍人、警官が多いのでムードが怪しく(低カーストがうるさいと睨まれ)
なってきたので、奴は首をかしげて帰って行った。

先ほどちゃんと払ったし、まさかここまで来るとはご苦労な。
なんか回りの注目も集めてしまった。
何がしたかったんだか、よくわからないが、ここまで来るなら
安くつれてきてくれれば気持ちよく払ったものを。

と、いきなり隣の韓国人女性が、大丈夫ですか?と話しかけられた。
お、おお??韓国人女性じゃなく、日本人??
(韓国人もしくは中国人女性は無愛想なので、しゃべりかけても無視される事が多い。)
お金払え、って言ってましたが、払ったんですよね?と言う。
話していると、旅行は初めてだが英語は結構出来るみたいだ。
さっき話してて判りにくかった部分を、向こうはこう言ってましたよ、と解説してくれた。

● 搭乗。 ●

彼女は女性の一人旅で、結婚はしているが1ヶ月ほど旅を続けていると言う。
しかし、アグラでおかしなミネラルウォーターを飲んで(ちゃんと店で買った分だった)
飲んだ後見てみると、底に藻みたいなものが見えたらしい。
その後、彼女はアメーバー性赤痢となり3日入院。
大変だったが、色々とインドの人に心配してもらい、良くしてもらったと言う。
(まあ、さっきあんなことがあった後だから、悪い印象のまま出国は・・とも思ってくれたのだろう)

やはり、南インドの人たちは親切な人が多く、家に泊まらせてもらい、
別れる時は涙まで見せてくれたという。
まさに実体験版「世界ウルルン滞在記」である。
こちらは毎日ケンカで、ついこの出国するさっきもだってぇのに。(笑)

国際線のカウンターがオープン(と言っても木のセコい台だけ)
したので自信を持って、チェックイン。
これは簡単にいった。インドに来て事がスムーズに進むのは珍しい。(笑)

そして、色々とげとげしかった(笑)インドを後に飛行機に搭乗。
一時間足らずで、ネパールの首都、カトマンドゥに到着。
(ええけど、機内のクーラーが異常に効いてる。寒いし、白い空気が排気口からバンバン出てる。
これはエアコンなんであって、加湿器じゃーないんだけども。笑)

今日一番びっくりしたのは、飛行機が時間どおり出発して、時間どおりについたことだ。(笑)

● あー、またやなー。 ●

カトマンドゥのトリブヴァン空港に到着。 空港について、入国審査へ。
前回、空港で取ったヴィザはあるので、人の少ないwith Visaカウンターからスムーズに入国。
でも、イミグレーションカードを書くのは遅い。(笑)

アライバルフロアに着くと、またもや客引きがうじゃうじゃうじゃうじゃ。
おいおい、ここは芸能人の記者会見場かぃ。
それを横目に、ともかくネパールルピー(NRs)にエクスチェンジしないと。

そうすると、一見韓国人女性、じゃなくさっき、バラナシ空港で話した日本人女性がいた。
どこか泊まるところ決まってますか?と聞き、
決まってないそうなのでややこしい客引きに対して、2人で宿探しとすることにする。

女性に同行して、街中にでてから探そうと思ったが、
客引きとの交渉を女性に任せてしまった。そして、ともかくタクシーとして料金を払い、
宿泊はホテルに行って部屋を見てみて決めることにする。
しかし、この交渉を任せたことが、あとにイヤな影響を及ぼすことになる。

● がさごそ、がさごぞ。(当時のチケットやパンフレットをあさる音。) ●
ネパールの寺院の壁面に書かれてる、ブッダアイと言われるペイント
タクシーはホテルMt.Fujiに到着。
部屋はエアコンはないが、ホットシャワー付き、広く清潔ぽいので、料金交渉。
料金は妥当だし、街中へ出て行く元気も無いので、ここへ決定。
レシートはないが、確か10ドルぐらいだった。

ホテル内の雰囲気はまあまあな感じです。
下のロビーには従業員なのか、近所のにいちゃんなのかが変にたむろって、TV見てますけど、
別にウザったい感じはしません。建物は3〜4階建てだったと思いますが、
部屋から降りて行くと「どうしたんだ?」「出かけるのか?」と話しかけてくれる。
インドと違って、金目当てで話掛けられるわけじゃないので、こちらも素直に答える。
あー、ネパール好感度高し、よ。
日本で、金目当てに優しくされるのはお水のおねえちゃんで懲りてますので。(笑)

同行した女性も同じホテルに決め(というか交渉してもらえた)
例によって部屋で洗濯開始。外に干したいが、少し曇っているので部屋干し。
1段落したので、町を散策。しかし、排気ガスとすごい埃っぽさと、
雨が降ったばかりのじめじめした湿気で、遠出はする気になれませんでした。
ホテルの近所にはレストラン、タバコやミネラルなどの雑貨屋、両替屋もあるので不自由しない。
ほかには服屋、アクセサリー屋、得体の知れないものが売ってる店もある。

先の女性と一緒に、歩いてすぐのホテルの恐らく支配人がいる旅行社へと向かうことにする。
ネパールでは何を観光しようか決めてないのだ。
部屋にはヒマラヤの写真が飾ってあった。

そこで、インターネットを使って日本へメールしてみた。
おお、日本とメール使えるんだーと少し感動。
日本びいきの支配人だったし、日本語をかなり喋れるの。PCにも日本語フォントが入っていてラクだった。
しかし、ここカトマンドゥは白人が多い。
靴を見ると登山靴のようなゴツいのを履いているので、トレッキングツアーに行く人が多いのだろう。

もう日が暮れていたので、女性と食事に行って就寝することに。
しかし、まだ明日行く所が決まってない。同行の女性も同じく決まってないらしい。
こちらは部屋でガイドブックを見て、行くところを考える。
んー、やっぱりヒマラヤが見たいなぁ。
生き神クマリを見てもしょうがないし・・・・。

● 幼女神クマリ。 ●
この子がクマリ
しかし、この先の旅の予定は立てていない。
んー、どうするかなぁ。ここカトマンドゥはそんなに面白いところではないし、
なにか、インドを出て緊張感が解けてしまって、グダっとしている。
周りのものに興味が沸かない。
ここは色々なところへ出て行く中継地なので、ここ自体に面白いものは無いのだ。
しかし、ポカラに行くのは遠いし、近くのバクダプルも興味が無い。
カドマンドゥでクマリを見るのか・・・・?

ここで、クマリの話しを。

クマリとは、信仰により美しい幼女を生き神として拉致し、
幽閉生活を送らせるスケープゴードのような制度である。(笑)

いや、クマリは、年は4〜5歳くらいからの初潮を迎えてない幼女で、その体に
ネパール王国の守護神・タレジュ女神、大女神ドゥルガー、
密教女神ヴァジラ・ディーヴィーが宿るといわれ、
カトマンドゥのダルバール広場にある、クマリの館に世話人の家族と住む。
現存するクマリは11人ほどいるらしく、ネパールのカトマンドゥ、隣のバクダプル、
パタン、ブングマティその他の町や村に点在して、人々の幸せを祈り生活をする。
中でもカトマンドゥのクマリが位が一番高く「王のクマリ」といい、
王からクマリの元を訪れ参拝する。(ネパールは王国制です)

何でなのかといえば、むかーしにネパール王がタレジュ女神とすごろくみたいな
遊びをしている時に、ムラムラきてヤっちゃおうとしたわけですね。
そしたら、タレジュ女神が猛烈に怒って、「あんた!ロリコン?!ペド?!変態!」
(いや、この時は幼女じゃなかったんですね。笑)
そして逃げたんですよ。それでも怒りの収まらないタレジュは王に夢で告げます。
もう姿を現さないが、今度は幼女に宿る。それをあがめよ。と言い、
その王の王朝は滅んでしまえと言ったそうです。(予言なのかな?)
その王朝は滅ぼされ、その伝説を次の王朝が守って、
今でも幼女に宿ったタレジュ女神であるクマリをあがめていると言う。

(しかし、神話では別の話もあるんですよね。クマリ女神はシヴァ神と結婚したかったが、
機会に恵まれず、一生処女として生きる苦行を選んだとも。また、パールヴァティー
(シヴァの妃)の化身の一人ともいわれるんだけども、本当だろうか?)

大女神ドゥルガー。神話なんだけど現代風な気が・・・。 カトマンドゥのクマリは国の未来を予言する、と言われている。
年に一度のインドラジャトラ、コラ・ジャトラ、ダサインの祭祀には輿にのり、人々の前に現れる。
(クマリにとっては、滅多にない外出。その他はクマリの館を出ることは出来ない)

しかし、それも少女の間だけのお勉めで、初潮のおとずれ、
また怪我による出血が見られた場合は、次のクマリへと交代をすることになる。

それは定められたカーストと地区の、敬虔な仏教徒家庭の女児から候補が選ばれ、
カトマンドゥのクマリはネワール仏教徒の中の僧侶・金細工師のカースト、
サキャ族の少女の中から選ばれ、厳しい選考を行われることになる。
選ばれれば上記のクマリの館や各地方のクマリの館にて家族と離れて生活することになる。
それはチベットのダライラマの輪廻転生にも似ている制度だ。

選考される容姿に神聖な(聖的)風貌が決められており、その条件には32の項目があるといわれる。
それは体のすべての部分が健康で目・耳・口・顔・動作・行い・歩き方などを示して、
いくつか紹介すると、(全部はわからなかったです)
足は均整が取れ裏のすじが円を描いていること。神のような脚線。
手はやわらかく繊細なこと。ライオンのような胸。ほら貝のような頬。
青または黒の目。牛のようなまつ毛。スズメのような低い声。
黄金に輝く美しい影。等など。

自分には性的な感覚しか無いので、訳わかりませんね。(笑)

その上、暗い部屋につれて行き、そこで一晩過ごさせます。
水牛の生首置き、うめき声、音を立て脅かします。
怯えて騒いだり、泣かなかった子はクマリとして合格ですが、
宗教的に幼女虐待を正当化してるに過ぎないのでしょうか?(笑)
まず、先進国法治国家では違法です。

問題は引退したあとのクマリなんですね。
クマリと結婚した男は早死にすると言う言い伝えがあります。
霊験あらたかであるための脅しでしょうが、
まあ、元クマリが悪い男によって身をやつして行ったとかが噂になれば
権威がた落ちでしょうけど。

しかし、ある程度のカーストの中で選ばれ、自由恋愛もロクにない世界では
そんなの、ありえないでしょうけど。

幼さが目立つクマリ しかし、元クマリの方のインタヴューでは、
朝のお祈りが終わった後は、遊んだりのんびりとしていて、すごくヒマだそうで、
クマリの館でお布施を出すと窓から顔を不機嫌そうに見せてくれるのですが、
本人はヒマなので楽しかったそうです。そりゃ、ずーっと館の中ならねぇ。
大声で笑っちゃ行けない、人前で笑顔になっては行けない、とか教育があるのかもしれません。
そして、暗い部屋で脅されるという、宗教的幼女虐待(笑)がトラウマになってないのか?といえば、
その頃のことは殆ど覚えておらず、物心が付いたときには、既にクマリだったそうです。
人権保護団体は安心するように。(笑)

まあ、上記の宗教的試練もほんとにそのままやるかどうかだし、
字面で見ただけの事以外にも、子どもだから寝かせたり、便宜があるのでしょうしね。

ともあれ、制度のしきたりを聞いただけで、感傷的になって
こちらの価値観を押し付けるのはどうなんだ?と思います。
その国のことを理解できていないと何も言えないのだし。

なんにしろ、クマリは現存神であり、ネパールの守り神であるのだから。


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