ポレオンフィッシュ
【ジャカルタ発】
ダイバーにも人気のあるナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ=写真)が、
違法に捕獲されたりして絶滅の危機に瀕している。
ナポレオンフィッシュのやわらかい肉は中国で珍重されており、高値で取引されている。

インドネシアでは6月、密漁された36匹のナポレオンフィッシュがスラウェシ島のマナド空港で押収された。
香港ではナポレオンフィッシュは1キロ80−130ドルで売買されており、押収されたものも香港のレストラン向けだった。

国際自然保護連合の専門家は、最大で体長2メートルを超え、
重さ200キロにも達するナポレオンフィッシュは、生まれてから5年程度経たないと繁殖能力が備わらないが、
それまでに漁師に捕獲されてしまうことが多く、このままでは絶滅する恐れがあると指摘している。

環境保護グループのグリーンピースは2004年に、
ナポレオンフィッシュはインドネシアのサンゴ礁海域で急激にその数が減っていると警告した。
また別の自然保護団体は、ナポレオンフィッシュの生息数は、1平方キロ当たり3−4匹にまで減少したと推定している。

捕獲には厳しい制限が設けられているが、フィリピンやマレーシア、
それにインドネシアでは盛んに密漁が行われている。
捕獲が禁止されている北スラウェシだけで当局は、
5カ月間に3回、中国向けに密輸されようとしたナポレオンフィッシュを計693匹押収した