探査機ミューゼスC

3億キロメートルも離れた小惑星に着陸し、
砂粒を採取して地球に持ち帰る探査機「ミューゼスC」が9日、
文部科学省宇宙科学研究所によって
鹿児島県内之浦町の鹿児島宇宙空間観測所から打ち上げられる。
わずか数グラムとはいえ、
地球以外の天体から試料を持ち帰ることができれば、
米国アポロ計画の「月の石」に続く快挙になる。


重量約500キロのミューゼスCの目的地は、小惑星「1998SF36」。
長さ500メートル、幅300メートルの巨大な「岩」だ。
火星と木星の間にある無数の小惑星の一つで、
地球と火星に近い楕円(だえん)軌道を回っている。

小惑星は惑星が誕生したころの状態をよくとどめているといわれ、
砂粒を調べることで当時の様子が推定できる。

探査機が地球から太陽までの距離の2倍にあたる
3億キロメートルを旅して小惑星に到着するのは

打ち上げから2年後の05年6月ごろの予定。

ここで5カ月ほどかけて試料を採取する。
まず、試料回収用の筒を小惑星の表面に向けて近づけ、
筒から重さ5〜10グラムの金属球を秒速300メートルほどで打ち出す。
衝撃で飛び散った表面のかけらを筒の中に集める。
地球との交信に30分ほどかかるので、
作業はすべて探査機自身が判断して進められる。

地球へ帰還するのは07年6月ごろ。

桂人の独り言


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