そのサイン会で2周目の列に並んでいるときに、列の中にいたアイドルの事情通らしい人が別の人に写真のことでこう言っていた。
「2ショットの写真は魅力かもしれないけれど、1万2千円も出す気にはならないね。どうして無駄な、いらないCDまで買わされなきゃならないの?馬鹿げてるよ。」
彼はいつも美佳子ちゃんのイベントでは、最前列で大きな声援を送っている人だ。いろんなアイドルのイベントにもたくさん行っており、中でも美佳子ちゃんを「好き」なことでは誰にも負けないといつも言ってる人なので、わざわざ言い返したりはしなかったけれども。それは間違っていない?僕はその馬鹿げた1万2千円を出した側だから、反論するわけではないけれど。
たとえ、それがCDを売りたい一心の、姑息なメーカーのやりかただったにしても、僕らは買うべきだと思う。「高橋美佳子をエサに」無駄なCDを買わせることができる、とメーカーが思ってくれれば万歳じゃないのか?と思う。なぜなら、そのメーカーは次も「高橋美佳子をエサに」してくれるだろうから。美佳子ちゃんがどんなに才能のあるタレントでも、その実力を披露する場所がなければ世間の人には美佳子ちゃんの素晴しさがわかってもらえないじゃないか。イベントで声援を送る以外にも僕らにだってできることがある。そうやって、美佳子ちゃんが活躍できる場所を広げてあげられるんじゃないかな?ちなみにメーカーさんの名誉のために書いておくけれど、そのシリーズは決して「無駄な、いらない」CDなどではなく。キャラクターCDには、それぞれ美佳子ちゃんの出演が予定されているらしい。それでも「そんな少しくらいの出演なんかではダマされないよ。」と事情通氏はおっしゃるかもしれませんが。
そう考えると僕は確かに馬鹿かもしれないね。美佳子ちゃんに関することなら、どんなに小さなことでも宝物に見える。新聞や雑誌のちいさな切り抜き、ラジオの短いCM・・・。それは自分の生き方だから、他人におしつけるつもりは全くないけれど。
そうか。事情通氏はこうも言っていた。
「高橋美佳子はまるっきりの新人だから、イベントでもそんなに人は集まらないし、Fanをとても大事にしてくれる。だから良いんだよ。」
話の後半はともかく、前半から察するにこの人は、では高橋美佳子が大きなアイドルになったらイヤになるのかな?と思う。イベントでもっともっと沢山の人が集まるようになり、僕らも簡単には話かけたりできない(そんなチャンスのない)存在になったら。もう高橋美佳子には魅力はないというのだろうか。
それもいいと思う。それが彼のやりかたなのだから、僕に文句のいえる問題じゃない。
だけど僕はそうは思わないのだ。高橋美佳子がどんなに大きな存在になっても、どんなに手の届かないところへ行っても。
僕は今とかわらず「高橋美佳子」を応援するだろう。僕は僕の「アイドル」が欲しかったのではなく、「美佳子」が好きなのだから。それが「アイドル」Fanと「美佳子」Fanの違いかな?と思う。僕はもっともっと、高橋美佳子が大きく、手の届かない存在になるように応援するつもり。サイン会には何百人もが列をつくり、イベントのチケットは電話予約開始10分で売り切れ、出演するゲームは前の晩から並ばないと買えない、そんなビッグアイドルになって欲しい。
僕は信じているから。高橋美佳子はそうなっても、僕らひとりひとりのことを覚えてくれているから。「忘れない季節」の詞にある僕の一番好きなフレーズ、『遠く離れて会えなくても、きっと私、わすれないわ』そのままに。
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