【衝撃】ゴキブリ・・・鮮烈な記憶。うげぇ。このゴキブリ野郎め、消えやがれ。(1999年12月23日)




1995年 8月



 合宿所にゴキブリが発生した。



 発生したというか一匹のゴキブリが部屋の中に現れた。



 女子高校生好きにして、鈴木あみらぶり〜にして、ゴキブリ大嫌いの僕は4.62345m(当社比)ほど、飛びすさった。




 誰かが叫ぶ



 「ホウキ持ってこーい」


 「新聞紙丸めろぉ!」




 「もう街は大騒ぎさ」ってなくらいに阿鼻叫喚、酒池肉林(誤)。制御不能のバタリアンかキョンシーかってくらいに皆がウロウロする。



 皆がドタバタしてる間に、僕と同学年のKはゴキブリのところまでサササっと近づいた。



 ゴキブリ並の速度で。



 「バタン」


 と畳を・・・正確にはゴキブリを素手で平手で打った。




 「シ〜ン・・・・・」


 まるでマンガに出てくる「しーん」って音がきこえるくらいに皆が沈黙した。




 おそらく「おいおい、マジかよ」って皆の心の独白が吹き出しの中に見えていただろう・・・・。




 自分がやったわけでもないのに、僕は心の中で「素手で・・・素手で・・・ゴキブリを潰した・・・・」とリンボーダンスを踊ってしまうのではないかと思うくらい半狂乱であった。



 「ティッシュペーパー持ってこい」とKが沈黙を破った。



 そして、ヒョイと彼が手を持ち上げたそこにはゴキブリの潰れた姿が・・・・





 ない 




 のである・・・・・。




 ゴキブリの姿はそこにないのである。




 逃げたはずはなかった、的確にヒットしていた。




 確実に彼は潰したはずである。




 だからこそティッシュペーパーを持って来いなのだ・・・・。



 ということは、僕に考えられることは



 「潰れたゴキブリなんか見たくないっていう僕の願いを神様がかなえてくださったに違いない」と思うこと・・・。





 まさか、そんなわけはないヽ(´ー`)ノ。



 だとすると、そう、それしか考えられない。身の毛もよだつ想像である。



 Kが言おうとする、



 「いや、言うな」と僕は心で叫んだ。



 「想像させるんじゃない!」と言いたかった。



 しかし、彼は口に出して言った








 「いや〜、手に潰れたゴキブリがはりついちゃったよ」









 ・・・・・僕は彼とは一生握手しない。







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