スペーストラベラーズ(2000年11月17日)
  

 スペーストラベラーズという映画をビデオで見た。

 邦画(本広克行監督)で、金城武、深津絵里、安藤政信、 池内博之、渡辺 謙らが出演している。

 安田成美と深津絵里って実は似ているのだなぁ、特に笑顔の作り方が似てる・・・とか言う感想は置いておいて、割と面白い映画だった。

 内容は、公式ホームページのストーリー案内を引用しよう。

とある住宅街。

閉店まぎわのコスモ銀行に突如、覆面姿の3人組の男(金城・安藤・池内)が侵入した。

行員たちに一瞬の判断もさせないほどの迅速な行動で、防犯カメラを粉砕し、金を要求する男たち。

チームワークも完璧だ。

受付に座っていたのは同僚とのハッピーな結婚退職を間近に控えた女子行員・みどり(深津)。
彼女はこの緊急事態を、仲間たちが自分を祝福するために企画した、コスモ銀行恒例のビックリパーティだとカン違いする。

ところが一見、緻密に計算し尽くされたかに思えた男たちの行動は、次から次へと裏目に出てしまい、コスモ銀行はアッという間に警察に囲まれてしまう。

思わぬ展開に焦りはじめた彼らは、客たちを人質にして銀行に立てこもることを決意する。

人質はみどりをはじめ、国際的なテロリスト(渡辺)や離婚寸前の夫婦(筧・鈴木)など一筋縄ではいかない面々。窮地に陥った3人は、状況を打開するため、ついに誰も思いつかないようなある“計画”を実行する。


 らしい。「状況を打開するため」と言えるのか、何やら「必然」がかなり不明ではある。

 そんな馬鹿な、というムリが結構あるのだが、「それは承知の上で見てください(笑)」という「お約束」が暗に(いや明に?)示されてる映画なので、気にはならない。

 つまらなくて「笑える」というのではなく、作品の内容として、面白い、笑えると感じられる映画である。さすがはジョビジョバと言うべきか?。


 ただ、作中に作中オリジナルアニメが出てきて、アニメの登場人物を強盗達が名乗っていったりして、もっとメタフィクションな感じに本編とアニメが絡まるのかと思ったのだが、そういうわけではなかったのが惜しい(作中オリジナルアニメを出す理由がない、というか、生かされてないというか。いや、あえて、生かすのかもしれない、という期待を裏切ろうとしたのかもしれないが)。


 銃を撃って「あー、スッキリした」というセリフが出てきたり(「セーラー服と機関銃の時代」から使われてるモチーフだ、とも言えるが)するところは、日常破壊的な楽しみを提供している感じ。
 また、作中オリジナルアニメのキャラに登場人物がなりきって楽しむところなどは、「ロールプレイな、祝祭的な楽しみ」を提示してもいる。

 これらは、「こういうのってイイよね」と『現代を肯定』していける、『現代の泳ぎ方を示す』映画なのか、と思える。



 なのに、「現実はアニメと違うよね」みたいなセリフがあったり、「『夢&自分探し』が重要」みたいな「アイデンティティは重要症候群」「意味の病」的な感じがあったり、かなりチープ(≒陳腐)になってしまっていて、もったいない。


 意図的に外しているのか、それとも、やっぱりこの世代の保守性の限界なのかはわからないが・・・・(僕は後者だと思うが)。


 と言うことは、別として、なんとなく楽しむというのには、面白いと思える映画であった。レンタル代ならば、損はしていないであろう。




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