spacy 
1977年発表、達郎のセカンド・アルバム。
前作はusaでのセッション色の強いディスクでしたが、ここではその成果を活かしつつ全ての面で達郎らしさをだした作品となっています。
後のメイン・レパートリーは少ないですが、地味ながらいい曲が本当に多い作品集です。
ちなみに、これはわたしにとって達郎のモスト・フェイヴァリット・ディスクです。
10曲中7曲が美奈子の歌詞、残りの達郎の歌詞も冴えています。
いまにもこわれそうな脆さ、閉塞感、夕暮の美しさ、そして夢、、、
今聴いてもほんとうに心に迫る名作です。
わたしが特に好きな曲は「翼に乗せて」、そして「言えなかった言葉を」「朝の様な夕暮れ」「きぬずれ」の「夕暮」メドレーです。
(この「言えなかった言葉を」と「朝の様な夕暮れ」、ローラ・ニーロそしてチャーリー・カレロを強烈に意識してますね。ローラ・ニーロに思いっきり迫った作品としては美奈子の名作「twilight
zone」も忘れられません。これは達郎=美奈子の共同プロデュースの、コマーシャルをほとんど無視したとしか思われない意欲作です)
また、バックの演奏も特筆すべきものがあります。
村上秀一、細野晴臣、松木恒秀、大村憲司、佐藤博、坂本龍一、斉藤ノブ、等による演奏、美奈子のコーラス、このころの東京の音楽シーンのオリジナリティーを強烈に感じさせる演奏です。
01.love
space
02.翼に乗せて
03.素敵な午後は
04.candy
05.dancer
06.アンブレラ
07.言えなかった言葉を
08.朝の様な夕暮れ
09.きぬずれ
10.solid slider
「山下達郎がセカンド・アルバムのレコーディングのため、2月上旬からスタジオ入りする。a面はアカペラのドゥー・ワップばかりになるとかで、今回もまたab面それぞれを異なった趣向でまとめるつもりのようだ。村上ポンタ、高水健司らをバックに、麻布のサウンド・シティ・スタジオで約3週間、頑張る予定。」(new
music magazine 1975.4)
「山下達郎のレコーディングが、彼の"音楽に対する執ようさ"のためにやや時間的に遅れ気味だ。なにせ一人で20人分のコーラスをセッセとダビングしているんだそうで、これではあちこちから5月25日の発売を危ぶむ声が聞かれるのもしごく当然という気がする。その仕上がりが待たれるところだ。」(new
music magazine 1975.5)
hirutanpage
2003.1.23.rev.2