●i wanna be where you are (new!)

謎の曲の一つ。リオンとt-boy ロスの共作。
元々は1971年にマイケル・ジャクソンのソロ・ワークとして発表され好セールスを上げた曲。
しかし、その4年後にリオンのソロ・アルバムの曲として録音されたときは歌詞こそ同じだが、リオンらしいテンションをベースにした、まったく異なるメロディー・ラインとなった。
そしてこの曲はマーヴィン・ゲイの意を受け、彼のアルバム「i want you」に提供されるが、そのアルバムではほんの部分的に使われるにとどまった。
また、完成していたリオン ヴァージョンはマーヴィンに提供すると同時にオクラ入りし、2001年に発売されたcd版「musical massage~expantion版」まで陽の目をみることはなかった。
そして2003年に発表された「i want you dx edition」にマーヴィンのデモ ヴァージョンがいくつか収録されているが、元歌のリオン ヴァージョンとも異なるメロディーラインと歌詞を模索しつつ苦闘しているかのような出来であり、未完成のまま「i want you」に部分的に収録された理由がわかる気がする。(2004.6.26)

●リオン・ウェアのオーケストレーション(new!)

リオンのアレンジャーではコールリッジ・t・パーキンソン、デイヴィッド・ブロムバーグ、ジーン・ペイジがとくに印象的ですが、なぜか皆アレンジが似ているとおもいませんか?
理由はリオンのベース・アレンジにあるような気がします。
リオンのコードはルートからひっくり返るくらいテンションがキツイものが多い。
テンションがキツめなので音の動きが限定され展開の幅が狭くなり、その結果音の動きが似てくる。
そんな気がします。(もちろんかれらのアレンジは皆素晴らしいですが)(2004.6.26)

●i want you sessions 

2001年のexpantionからの「musical massage」のcdイシューに続き、marvin gayeの「i want you dx edition」、更に「musical massage」があらたなボーナス・トラックを伴いmotownから発売された。
これらにより「i want you」に絡むソウル史が解明されつつある。(大袈裟かな?)
マーヴィンの「i want you」はもともとリオンが録音していたものをマーヴィンが丸ごと「横取り」したといわれてきたものだが、真相はどうもすこし違うようだ。

アルバム「i want you」は下記の2つのセッションからの「横取り」である。

t-boy ross projectより:
01.i want you
02.all the way around(you're the way you are)
03.soon i'll be loving you again(by loving you)

leon ware musical massage用に録音された曲より:
01.come live with me angel(comfort)
02.feel all my love inside(strange love)
03.i wanna be where you are
04.since i had you(long time no see)
05.after the dance(don't you wanna come)

「i want you」は以上8曲、11ヴァージョンから構成されている(カッコ内は原題)。
(なお、t-boy ross projectにはあと1曲(me and my life)あり、これはg.c. cameronに渡された。)
expantion版「musical massage」に「comfort」「i wanna be where you are」「long time no see」がボーナス収録されていたが、今回の「i want you」に「strange love」、そして今回のmotown版「musical massage」に「don't you wanna come」が収録され、これでリオンがマーヴィンに渡した5曲の元歌すべてが日の目をみたことになる。

マーヴィンはオケの上がっていた曲はそのままオーヴァーダブしたようだが、キイはどうだったのだろう?
t-boyとリオンとマーヴィンのキイが皆同じとは考えにくい。
ヴォーカリストならベストのキイで歌いたいのではないのだろうか?

今回のリオンのボーナスは素晴らしい。リズムボックスとエレピのみをバックに歌う「don't you wanna come」、静謐なフォー リズムが素晴らしすぎる「long time no see」、、、
また、リラックスした伸びやかな歌唱も最高だ。

リオンはこれらの5曲をマーヴィンに渡したことにより新たに「musical massage」「french waltz」「holiday」「journey into you」「share your love」「learning how to love you」の6曲を作ったようだ。

リオンの「i want you」はどうやら存在しないようだが、リオンのセカンドの全貌があきらかになった今、リアルleon ware 2nd.を再現したいと思うのはわたしだけではないだろう。

「musical massage」が当初は存在していなかったということは、アルバム・タイトルは元々は「comfort」だったのではないだろうか?(当てずっぽうです)*(2003.8.17)

*のちにkanafuさんがleonに訊ねてくれました。「「I WANT YOU」がもし、リオン名義で出版されていたとしたら…。hirutanさんのご推測の通り!!!アルバム名は「COMFORT」!!!!!…まさに!その通りだと、師匠、リオン・ウェアが申しておりました!!!」(waremusic-Kanafu、hirutanpage bbs 2004.4.21)(2006.4.30)

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