
このディスクは〜やや唐突な喩えですが〜かつてのボビー・ウォマックとガボール・ザボの共演盤*のような違和感があります。
また、全体の雰囲気は2001年のブルーノート東京でのマルコスのライヴの感じに近い、ややフュージョン的なブラジリアン・サウンドです。
手慣れたサキソフォンのフレイジングもフュージョン的なムードを付加しています。
しかしながら、例えば1曲目の「azimuth」など、マルコスの手癖のようなピアノのメロディーにヴィクターが果敢に単音弾きで合わせていくなど、他流試合のような新鮮味がありナカナカ良いのです。
そして、なぜか引っ掛かりのある惹きつけられる音楽です。
ヴィクターのゴツゴツしたバッキングは妙に気になるし、サポート・ヴォーカルのパトリシアは素晴らしい!
曲はもちろん最高!
「terra de ninguem」はいつどんなアレンジで聴いても最高ですし、「mustang
cor de surgiu」は、ディスクでの勇ましいブラスを中心としたサウンドにやや違和感があったのですが、ここでのテンションを効かせたミディアム・テンポのアレンジの中ではメロディーの良さが際立っています。
完ぺきな音楽だけが音楽ではない。
そんなことをも〜ややオオゲサですが〜考えてしまいました。
*「high contrast(1971)」
あい色はマルコス・ヴァーリ アレンジ
hirutanpage
2003.3.27.rev.1