
その要因のひとつはミルトン・ナシメントの影響だろう。
直接係った2曲(「viola
enluarada」「requiem」)のみならず、「maria da fevela」「bloco do eu sozinho」などの作品に朗々たるミルトンの音楽性の影を感じる気がするが如何でしょうか?
また、前作までほとんどすべてのアレンジを担当していたデオダートの不参加も大きい。
華麗で成熟したデオダートに比べると当アルバムのアレンジはいかにも詰めが甘い気がします。
そんな中で、「terra de ninguem*」「tiao
braco forte」の2曲はとても印象的。
「terra de ninguem」のドラマ性、「tiao
braco forte」のクールな質感はほんとうに素晴らしい。
ところで、先にデオダートはこのセッションに不参加と述べましたが、実際は「o
amor e chama」のアレンジを担当しています。
なぜなら、この曲のみこのアルバムのセッションではなく、1967年のepのセッションであったため。
「o composito e o cantor」収録の名曲「mais amor」を連想させるオーケストレーションを聴かせます。
*「terra de ninguem」は1964年には既に演奏されていたのだがアルバムには未収録だった。このアルバムで初めて居場所がみつかったような気がします。
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2004.9.20.rev.1