viola enluarada  


1968年の作品。
前4作とは顕らかに質感が異なる作品。
基本的にはシンコペーションを基調としたボサノーヴァ・フォームを維持しているが内容は大きく異なる。

その要因のひとつはミルトン・ナシメントの影響だろう。
直接係った2曲(「viola enluarada」「requiem」)のみならず、「maria da fevela」「bloco do eu sozinho」などの作品に朗々たるミルトンの音楽性の影を感じる気がするが如何でしょうか?

また、前作までほとんどすべてのアレンジを担当していたデオダートの不参加も大きい。
華麗で成熟したデオダートに比べると当アルバムのアレンジはいかにも詰めが甘い気がします。

そんな中で、「terra de ninguem*」「tiao braco forte」の2曲はとても印象的。
「terra de ninguem」のドラマ性、「tiao braco forte」のクールな質感はほんとうに素晴らしい。

ところで、先にデオダートはこのセッションに不参加と述べましたが、実際は「o amor e chama」のアレンジを担当しています。
なぜなら、この曲のみこのアルバムのセッションではなく、1967年のepのセッションであったため。
「o composito e o cantor」収録の名曲「mais amor」を連想させるオーケストレーションを聴かせます。

*「terra de ninguem」は1964年には既に演奏されていたのだがアルバムには未収録だった。このアルバムで初めて居場所がみつかったような気がします。


01.viola enluarada
02.proton eletron neutron
03.maria da fevela
04.bloco do eu sozinho
05.homem do meu mundo
06.viagem
07.terra de ninguem
08.tiao braco forte
09.o amor e chama
10.requiem
11.pelas ruas do recife
12.eu

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2004.9.20.rev.1