犯罪を笑う
〜コーエン兄弟作品〜

普段、新聞やニュースなどで犯罪の情報を得る時、多くの人が
犯罪に対して「ヒドイ事しやがる」「狂っている」という反応を示す。
ところがコーエン兄弟は違っていて、犯罪に関わる人の深層心理を手堅い演出と
ブラックユーモアで描いている。そこにはダメ人間に対する
やさしさのようなものが見える。

彼らの作品に登場する罪人は「羊たちの沈黙」のレクター博士タイプの知能犯
は決して出てこない。ダメ人間がとことんダメ人間になっていく様を描いて
「結局人間は弱く、哀しい生き物で、世の中そんな変なヤツばっかりなのさ」
と笑っているのだ。

彼らの作品に見られるどこか人を喰ったようなところは前回紹介した
テリー・ギリアム監督とよく似ていて、好きな人しか好きになれないという
カルト性を持っている。

彼らは基本的にジョエル(兄)が監督でイーサン(弟)が制作を担当。
脚本は兄弟が2人で書いている。
もともと2人とも「死霊のはらわた」で有名なサム・ライミ監督(そのうち紹介する)
の下で編集を担当していたせいか、彼らの作品にはどこか彼の影響をかもしだしている。

彼らの作品によく出演している役者もつわもの揃いで楽しい。
他にもカンヌで"パルムドール"を始め主要3部門を独占した
「バートン・フィンク」や師匠のサム・ライミが脚本を書いた「未来は今」などがある。


〜コーエン兄弟作品〜
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*(株)近代映画社「20世紀の外国映画チラシ大全集Part3〜part5」より転載

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