『朱い月』


いつもより今夜は月が近いよ
いつもより今夜は月が赤いよ
夜の街を歩く僕を照らし続ける
赤い光が僕を照らし続ける
赤い月の狂気じみたその光が僕に
君を守れる力を与えてくれる
その力が聖なるものではなく
邪なものだとしても
僕は受け止めよう
君を守れるのなら

赤い月を抱いて眠ろう
赤い月の光を受け止めよう
君が眠るその傍らで僕は
君の寝顔を守り続けたい
もしもそれができるのならば僕は聖者でなくてもいい

いつもより今夜は街が暗いよ
いつもより今夜は街が静かだよ
暗い街を歩く僕を照らし続ける
赤い光が僕を照らし続ける
赤い月の謎めいたその光が僕に
君を守れる力を与えてくれる
その力が永遠のものではなく
かりそめのものだとしても
僕は受け入れよう
君を守れるのなら

赤い月を抱いて眠ろう
赤い月の光を受け入れよう
君が眠るその傍らで僕は
君のそっと灯し続けたい
もしもそれができるのならば僕は主役になれなくていい

ウィリアム・テルの放ったその矢は
林檎を刺し貫いたけど
僕の放つだろうこの矢は
あの赤い月を刺し貫いて
赤い月からはみ出す光で僕は窒息しそうになりながら
それでも君に視線を送る

いつもより今夜は月が赤いよ
いつもより今夜は月が明るいよ
僕を取り込むかのように僕を照らし続ける
赤い光が僕を照らし続ける
赤い月の狂気じみたその光が僕に
君を守れる力を与えてくれる
その力が聖なるものではなく
邪なものだとしても
僕は受け入れよう
君を守れるのなら

赤い月を抱いて眠ろう
赤い月の光を受け入れよう
君が眠るその傍らで僕は
君の寝顔をずっと見守りたい
もしもそれができるのならば僕は聖者になれなくてもいい
僕は神に恨まれてもいい
君を
ただ君を守れるのなら



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