『翼』


空高くはばたく鷹を見ていた
この大空に向かって僕も翼を広げたい
大事なものを守りに行けるから
だけども知らない
無知な僕は何にも知らないんだ
爪を隠せないあの鷹が
どんな気持ちではばたいているのかを
僕は多分隠せない
自分の爪を隠せない
だから翼を持ったとしても
うまく使えずもどかしく
隠せない爪を噛んでいるだけ

ギリシャ神話にも僕みたいに
この大空にはばたこうとした少年
彼は飛び立ち
そうして命を落とした
だけども知らない
無知な僕は何にも知らないんだ
空に飛び立ち消えたあの少年が
どんな気持ちで上り続けたのかを
僕は多分飛び立てない
自分の翼を信じられない
だから翼を持ったとしても
飛び立つ勇気が出て来ずに
蝋細工の翼を抱いているだけ
涙を流しているだけ

翼を手に入れ大空をはばたきながら
どこに行こうとしてたのか
記憶を無くし途方に暮れて涙を流す僕がいる
そんな夢を見たのはあの鷹を見た夜だった

僕は多分隠せない
僕は多分はばたけない
自分の爪を隠せない
自分の翼を信じれない
だから翼を持ったとしても
大事なものに手は届かない
届かない手を空に伸ばし
涙を流しているだけ

あの鷹は
爪を隠せないあの鷹は
僕のように涙を流せない
あの少年のように涙を流せない
涙を流せないまま大空を舞っているだけ



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