HALLYDAY,Johnny(ジョニー・アリディ)up.31August![]()
名前は結構有名かもしれない。フランスでは60年代から活躍しているアーティストで、フランス・ギャルらと同世代に当たる。ベルギーの出身で名前も芸名。アメリカっぽい名前からして想像がつくが、かなりのアメリカかぶれ。プレスリーあたりのアメリカン・ロックを愛し、カッコ良さを演出しているのだが、私から見ればかなり危うい。
歌は抜群にうまく、表現力もあるのだが、コテコテすぎてお洒落なフレンチという範疇からはかなり遠い。40代以降の女性に圧倒的に支持されていて、テレビでもジョニーの特集は視聴率を稼げるらしい。彼のことをクールだと持ち上げている人達には申し訳ないが、クールさという点でもかなり崖っぷちではないかと、思う。
ここで一応フォローしておけば、昔のジョニーはかっこよかったらしい。やはりアイドルだったエディ・ミッチェルと人気を二分していたのだ。今でも第一線で活躍していることは、好き嫌いを別にして十分評価できる。
アメリカを愛し、ハーレー・ダビッドソンを乗りまわす彼。長髪に耳にはピアスまでしていて、腕にはタトゥを入れているのだが、何かが違う。すべてにおいて野暮ったさがつきまとうのだ。サン・トロペで若い衆を引き連れてハーレーを乗りまわす姿に「おい、誰か止めてくれ」とテレビに向かって思わずつぶやいてしまった。名うてのプレイボーイとしても有名で、いつも若い美人を連れているのだが、見ていてつらくなる。現在の妻、何番目なのかは不明だが、彼女はエステル・アリディと言って、元モデルらしい。いや、エステルとはとっくに別れて、居間はレティシアという女性と結婚している。ちなみに、息子のデヴィッド・アリディも芸能界デビューしていて、シングル<Sang pour sang>のビデオ・クリップで共演している。
数年前、「ジョニー・イン・ラスベガス」というライブをラスベガスで開催したが、アメリカでは無名に近く、客席にいたのはフランスからの追っかけ女性ばかり。ジョニーの夢は結束の固いファンによって実現された形である。
また、アメリカの歌手、マイケル・ボルトンとデュエットし、シングルとしてリリースされ、フランスでは売れたのだが、コテコテ同士の共演はちょっと聴くのがつらかった(笑)。彼のディスクは買ったことがない。ラジオでその歌声を聴くだけで、十分、満腹である。フランスの歌謡界もなかなか奥が深い。
98年9月、サッカーのワールドカップのためにパリ郊外のサンドニに建設されたStade de Franceで予定されていたジョニーのコンサートが雨天中止となったが、雨のため、器材類が使えず主催者側が中止を決定したのはすでに開場後だったため、会場に来ていたファンはパニックになり、大声で叫んだりその場に泣き崩れる人が続出した。翌日の新聞各紙ではこのニュースはなんと一面を飾った。記事の内容はジョニーや主催者を非難する内容だったが、いずれにせよ、コンサートが中止になっただけで大きなニュースになってしまうジョニーは今でも大スターなのだ。
2000年6月10日、パリのエッフェル塔の前で大規模な野外コンサートを無料で開催。40万人以上の観客を動員した。