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『 Full Moon Fever 』 '89     TOM PETTY
 1.Free fallin'
 2.I won't back down
 3.Love is a long road
 4.A face in the crowd
 5.Runnin' down a dream
 6.Feel a whole lot better
 7.Yer so bad
 8.Depending on you
 9.The apartment song
10.Alright for now
11.A mind with a heart of its own
12.Zombie zoo
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >
< TOM PETTY / MIKE CAMPBELL >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE / MIKE CAMPBELL >
< GENE CLARK >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >
< TOM PETTY >
< TOM PETTY >
< TOM PETTY >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >
< TOM PETTY / JEFF LYNNE >

全米アルバム・チャート3位。年間チャートでは89年19位、90年22位という好成績を残しているトム・ペティ初のソロ・アルバム。
でもハートブレイカーズの相棒であり頭脳のマイク・キャンベルが全編に渡って参加しているので、
ソロ・アルバムといっても、サウンドはまさしくハートブレイカーズそのものの延長上にあると言っていい。

@は、けだるい感じのサウンドに、トムの特徴的な声が見事に乗っている彼の代表曲。 Aは、バック・ボーカルとギターで参加しているジョージ・ハリスンが泣ける。 リンゴ・スターがPVにだけ参加しているのは何故かと気になるところだ。 Bは、エレキがうなるハートブレイカーズ・サウンド。 アコースティックでもエレキでも、どちらでも聴かせる彼らは凄い! Dは非常に勢いのある名曲。 この曲はライヴで映える。 Eはカバー曲で、オリジナルはバーズ65年の作品。 バーズの後継者達と言われるのも納得の一曲。 Fなどは、彼らが60〜70年代のロックをいかに愛しているかが解ろうと言うもの。 Hは軽快なサウンドながら、少しのもの悲しさを漂わしている。 アコースティック・ギターの弾き語りであるJ哀愁漂ういい曲だ。 そしてKには、ロイ・オービソンが参加している。 

おすすめは、A、D、E、H、K
@は全米7位を記録し、90年の年間チャートでは64位にランクしている。 Aは全米12位、Dは同23位を記録した。

このアルバムは、ジェフ・リンにトム・ペティとマイク・キャンベルの共同プロデュース
この時期のトム・ペティを語るには、トラヴェリング・ウィルベリーズの存在は欠かせないもので、
そこでの人脈が、このアルバムの方向性を決定付けている。
トムとジェフの交流は、87年にロンドンのウェンブリー・アリーナにボブ・ディランと共に出演した際、ジェフが楽屋を訪れたのが始まりらしい。
音をこれでもかと言うほど重ねていく、ELOの音の魔術師ジェフ・リンの仕事は、
トム元来のストレートなロック・サウンドに最大限にマッチしたかと言うと疑問に残るが、個人的には結構好きなコンビではある。

トムとマイク、ジェフの三人でほとんどの楽器をプレイできてしまうのだが、ドラムだけはフィル・ジョーンズが叩いている。
この四人が基盤になって、それぞれの曲ごとにゲストが迎えられている。
ウィルベリーズの先輩達のジョージ・ハリスンとロイ・オービソンがそれぞれ一曲ずつ参加しているし、
ジム・ケルトナーも一曲ドラムを叩いている。
ハートブレイカーズからは、セッションの鬼と化したベンモント・テンチがHでピアノを弾いてるし、
ハートブレイカーズのベーシストで、コーラスの要、もっとも渋い男ホウィー・エプスタインもABでバック・ボーカルを担当している。

トムはこのアルバムの他に、ソロ・アルバムをもう一枚発表しているが、そちらは今までよりも少し暗めの曲が多いのが気になった。
でも、相変わらずハートブレイカーズの面々が参加しているし、
やっぱりこの人はバンドのメンツとワイワイと楽しくプレイするのが本来の姿なのだろう。

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズはブルース・スプリングスティーン&ザ・Eストリート・バンドと共に、
最も信頼しているアーティストなのだが、スプリングスティーンとの比較は別にして、
安心して聴けるアメリカのロックの良心を、ずっと持ち続けているアーティストの筆頭ではないだろうか?
ちなみに女性アーティストの中でそれを感じるのは、メリッサ・エスリッジなのだが・・