笑顔が教えてくれたこと。
「雪降るかな?」
空を見上げてつぶやく。
「どーだろ」
「こんなに寒いのにな〜」
「でも晴れてるし」
「チェッ・・つまんないの」
頬をふくらませ、足元に落ちてる落ち葉を蹴飛ばす。
「お前、んなことしてっとまた転ぶぞ?」
「だいじょーぶ。もう転びませーーん(笑)」
さっきまですねてたと思ったらもう笑ってやんの。
「じーーん、はやくーーー!!」
少し前を歩くが俺を呼ぶ。
「はいはい、今行きますよ(笑)」
「はぁ〜〜」
が手に息を吹きかける。
「あれ?手袋は?」
「ん〜あれ、どこかに落としちゃったんだよね〜」
「・・・ほれ」
俺はに手を差し伸べた。
「?」
「ほら、はやく」
「何が」
「手かせって」
「ああ〜」
が俺の手をギュってする。
「うわ、つめて」
「仁の手、あったか〜〜い」
「だって俺、心あったけーもん」
「え?それって冷たい人が心暖かいんでしょ?」
「ちげーよ」
「そうだって!!私のが仁より心広いし」
「はぁ?(笑)」
の冷えた左手を俺の右ポケットのつっこむ。
寒いのはキライだけど・・冬もなかなかいいじゃん。
こうしてと手つなぐいい理由ができるし。
冬が寒くて・・よかったかもしんね〜な。
「ね、仁の夢って何?」
「夢?」
「そう、夢」
「・・・ない」
「つまんない人だね」
「っせーよ。そんなお前はなんかあんのかよ」
「うん、あるよ!」
「へ〜何?」
「仁にシアワセがたくさんおとずれること」
「は?」
「これが私の夢(笑)」
「意味わかんね〜(笑)」
他愛のない夢物語 夢が叶わなくっても
笑顔はこぼれてくる
雪のない道に・・・。
季節はかわり夏が近づく。
「お前、歩くのおせーよ」
「仁があるくのはやいんだよ!」
2人で歩くには少しだけコツがいる
歩幅の狭いにあわせ少しゆっくり歩くこと。
振り返ればキミのいる景色
そんな景色を時間をかけて見ておくよ。
空に広がる青空のカーテンの下。
2人でならす足音のオーケストラ。
「あ・・コンサートおめでと」
「ん?ああ〜」
「見にいけないけど・・頑張ってね」
「え、来れないの?」
「うん。。その日、用事あるんだ」
「んだよ〜用事って」
「用事は用事。仕方ないじゃん。私だって本当は行きたかったんだから」
「ま、今度お前の前で俺の美声披露してやるか」
「耳栓かっとかなきゃね」
「〜!!」
「キャ〜〜〜(笑)」
夢が叶う前でも いつだって 笑顔はキミがくれていた。
そんなことわかってたはずなのに・・。
あの日から・・仕事の量がふえて、とあえない日がつづいた。
少しずつ気付き始めた自分の夢。
・・・小さな不安。
「ね、仁。今会える?」
雪が降った日。
少し静かな声のからの電話。
覚悟を決めて部屋をでた。
「うわ。まっしろ〜〜」
あの日あるいた道はキレイな雪の絨毯がしきつめられていた。
「足跡つけるのもったいないね」
「じゃ・・2人の足跡つけっか」
「もったいないっていってんのに(笑)」
「いいじゃん、2人だけの足跡つけよーぜ」
「うん」
『せーの』
キレイな雪の道に 2人で刻む 足跡の平行線
手をつないで一歩一歩進んでく。
「ね、仁」
「ん?」
「・・お別れしよっか」
「・・・」
「もう、私が仁のことシアワセにしてあげれないや(笑)」
「・・・」
「仁のこと・・苦しめたくないや」
「俺がのことシアワセにしてあげるってのも・・ダメ?」
「うん・・ダメ(笑)」
泣くのをこらえて笑ってる。
「仁・・夢みつかった?」
「・・・」
「最近の仁、本当楽しそうだもんね。」
「まぁ・・な」
「KAT―TUNに出会えたから?」
「どーだろ」
「んふふ。素直じゃないな〜」
「・・・」
「今は、お仕事頑張って・・夢かなえなよ」
「だから・・別れなきゃいけないの?」
「そっ。仁、私のことすぐ気にしてくれるんだもん。」
「それはそうだけど」
「今、いいとこなんでしょ?キミたち(笑)だったら・・今以上に頑張らなくちゃ」
「・・・」
俺の右手からのぬくもりが消える。
「夢、叶わなくっても・・くじけんなよ、赤西ッ(笑)」
俺をほって前を歩く。
「頑張れ」
「」
「さよならは・・しなくてもいい?(苦笑)」
「・・ああ」
「ありがと・・。バイバイ、仁」
振り返ったは最後まで涙をながさなかった。
笑顔で俺に手をふってた。
季節はめぐりかわり、あの日と同じ季節がやってくる。
あの日言いかけた言葉は今もまだ右ポケットの中で眠ってる。
思い出もあの言葉も・・やっぱりまだ閉まっておくよ。
キミの笑顔が教えてくれた 僕の行く道
あの日 夢を語って笑いあった 雪のない道を
振り返る景色はあの日と同じだけれど・・。
その景色の中にもうキミはいない。
それでも、いつかまだ出会える事を信じて進んでく。
キミのいない道を。
に出会えて 本当によかった。
そう、心から思えるように・・。
+END+
++++++++++++++++++++++
アトガキ>>
これは・・某歌手のお方の歌を聞きつつ考えたお話です。
気がつく人・・いるかしら?(笑)
ジャニーズじゃないんですけどね(^―^)
そして・・「なんか仁くんっぽいな〜」と思いましてね。
――しっかし。
今だにKAT−TUNのしゃべり口調に苦戦中(笑)
2003.3.23 write by 光月