5 Gatsu 10 Smith
電話の音で目が覚めた。
研究室の友達からだ。
また寝坊しまった。
ゼミが昼の1時からあるというのにもう1時20分。
ただでさえ遅れているのだから急ぐべきなんだろうけど、何を思ったか二度寝して、
次に起きたのは2時半だった。
だめだこりゃ。
また不健康生活にもどっちゃった。
結局ゼミはさぼった。
あとで先輩におこられた。
6時からバンドの練習。
ついに念願の、Clammbon のカバー。
Gatsusmith のパートは、ピアノとコーラス。
細かいところで和音のわからないところがあり苦労しながらも、なんとか形にはなった。
かなりたのしい。
サークルの今月の月1ライブで演奏する予定。
でも来週の練習は恐怖の100kmハイクの翌日だから、練習に来れるかどうかかなり不安。
練習後、サークル友達のくぼっちと新宿の
Tower Records に行ってきた。
Jerry Lee Lewis と、The Neville Brothers のアルバムを買った。
家に帰っておやじとしゃべった。
下宿したらどうだとすすめられた。
小学6年生にもなってまだ自分だけの部屋がない妹のために、部屋を空けて欲しいと言う。
今住んでいる家はなかなか狭くて、妹はいまだに両親と一緒の部屋で寝ているのだ。
勉強するのも食卓で。
半分冗談だと思って聞いていたら、案外本気らしい。
ふん、大学に行く時下宿させてくれって頼んだら、うちには下宿させるお金なんか無いと言って
ことわったくせに、今になって家を出ろってかぁ。
その時下宿したかった理由と言えば、親の過干渉がうざいということだけだったから、それじゃ
家を出たいって言ってもだめだったのは当たり前だろう。
東京にはいい大学がいっぱいあるんだから、わざわざ下宿する必要があるところに行く必要はない、
と言われたのをよーく覚えている。
はーい、確かにそのとおりでございます。
その時の Gatsusmith は、それじゃ結婚とかするまで絶対に家をでません、そのかわり家を出さなかった
ことを後悔させてやる、と心の中で誓い、かなりの親不孝を続けてきた。
まず、部屋掃除は半年に1回するかしないか。
今じゃ、いつゴキブリが発見されてもおかしくない状態?
夕食はほとんど外食で、家で食べるかどうかの電話は、しろといわれても絶対しない。
バイトをやめろと言われても、言われてからは当分やめない。
友達のことを聞かれても絶対に教えない。
夜更かしするなと注意された夜は必ず夜更かし。
泊まりにいくとき連絡先を教えろといわれても、絶対に教えない。
でも、こんなことを続けていても、(かなり)ガキっぽいのは自分でもよーくわかっているし、
なによりもまず、全然自分のためにならない。
最近、卑屈な自分がかなり嫌いである。
ここは素直に親の言うとおり、下宿生活をはじめてみようかと思ってきた。
もともと自分が望んでいたことなんだし。
なんだか楽しくなってきたぞ。
親からこんなことを言ってくるとは思わなかったし。
やっと親から離れられる。
友達を家に呼べる。
わーい。
下宿するなんてまだ全然決まってないのに、期待はふくらむばかり。