短波帯の雑音公害を考える 2001/12/22〜
短波帯の電波は人為的な中継なしに世界中と通信を行うことができる唯一の手段です。それは太陽と大気の恵みである電離層と地表との間を短波の電波が何度も反射しながら地球の裏側まで届くからです。短波帯の持つこの特性は何物にも代えることができない貴重なものです。それは、たとえば地球上であなた一人しか知らない重大な事実を検閲無しに遠く離れた不特定多数の人に直接伝えることができる唯一の手段になり得るという意味で、言論の自由の最後の砦でもあるのです。
今、その短波帯の無線通信や国際放送における有用性が、さまざまな人口雑音によって脅かされています。このページは、短波帯の利用者だけでなく、短波帯に有害な雑音を発生する可能性のある電子機器や通信システムの開発に携わっておられる技術者や経営者の方々にも、この問題を正しく認識していただくために、様々な資料や情報を提供したいと思います。
まず、最初に知っておいていただきたいことは、短波帯に限らず自由空間の電磁波スペクトル(以後、簡単のため電波という)は、国際電気通信条約によって、人類共有の貴重な天然資源として、有害な雑音や妨害から守られているということです。本サイトの運用者は、もちろん、この国際電気通信条約の基本理念を尊重する立場です。従って、科学的根拠、あるいは、上記の国際条約の理念に照らして、議論の余地がありそうな点については指摘しますが、特定の考えを押し付けることはしません。ただ、このサイトを見ていただいた方が、この問題を深く考え、正しい判断をしていただけるように、できるだけ多くの資料やデータへのアクセスを提供したいと思います。また、ある問題について異なる見解がある場合には、それらを科学的な事実に反しない限りできるだけ公平に紹介したいと思います。 |