イギリス園芸視察報告
9月7日






 朝7時15分に起床し・・・朝食の8時まで、身支度と荷物まとめで時間を費やしました。

 車にスーツケースを積み込んだのが、朝食の始まる5分前。

 その時の気温は・・・9℃でした。今日は寒いなぁ・・・と思っていたのですが・・・10℃を切っているとは思いませんでした。日本で言うと、12月の気温ですね。

 朝は9℃でも、日中は20℃以上になります。1日のうちで、実に10℃以上の気温差がある、そんな気候のイギリスです。

 ・・・・これを、園芸の観点から見て見ますと・・・イギリスの庭作りにおいて、非常に利にかなっているということになります。

 カラーリーフプランツ類の葉の色は、日本と全然違う発色を呈します。黄金葉はより黄金葉に、黒葉はより黒葉になります。これは、この1日の気温差があるからです。

 日本は、1日のうちの気温差は、さほどありません。夏場は・・・熱帯夜と称される日もあるように、変化がないのです。従って・・・夏に向かうにつれて、葉の色は緑色に変化してきます。

 この気温差の要素が、庭作りにおいて日本とイギリスの大きく違うところでしょうか。

 もし、日本でこれと同じ気温差を作ろうとするのであれば・・・夜から朝にかけて、植物を冷蔵庫に入れ、日中は外に出します。

 こうすると・・・このイギリスと同じ気候になるので・・・葉の色はより鮮やかになるでしょう・・・。

 



 さて、今日も大移動です。

 来た道を戻っていくことになります。

 



 道路の写真を紹介しても・・・面白くないでしょうから・・・

 イギリスの自生植物はご存知ですか?

 国が変われば植物も変わる。・・・当たり前ですが・・・

 国が変われば雑草は園芸植物に。・・・これは・・・当たり前・・・とは考えにくいかもしれません。

 日本でLinaria(ヒメキンギョソウ)といえば・・・立派な園芸植物で・・・園芸店で購入します。

 ところが・・・こちらイギリスでは、この植物は雑草です。誰もお金を出して買う人などいません。お金を出して買う・・・という前に、売っていません。

 モーターウェイの中央分離帯や、路肩の部分に、群をなして自生しています。砂利と陽地を好んで、そういう場所で見つけることが出来ます。また、乾燥も好みます。

 

 こういう場所に自生しています。さて、Linariaは一体どこにあるのでしょう・・・・。見つけることが出来ましたか?


 答えは・・・右側の枯草の中。黄色いものが見えますか?
 それが・・・Linariaです。


 アップで見ると・・・かわいい花ですね。これが、イギリスでは雑草なのです。だから・・・あまりかわいがられない植物なのです。

 これ以外にも・・・Linaria purpureaというものも自生しており・・・ヨーロッパはLinariaの宝庫です。

 時速150kmで走りながら・・・この花を見つける私は・・・やはり普通でないかもしれません。

 走りながらこの花を見つけて・・・路肩によってブレーキを踏んで・・・車を止めましたが・・・・時150kmで走っていますから、すぐには止まれません。ですから、車を置いて、この花まで走っていって撮影したものです。

 高速道路を走る男・・・・花のためなら、そんなことまでしてしまうのです。




 

 今日も移動だけで・・・とくに予定しているガーデン等はありません。途中にあれば・・・入ってみる、といった感じです。

 移動の途中に、1つだけ見つけました。なんとなく・・・寂れた感じでしょうか・・・・。


 20分ほど中を回って・・・出てきました。

 今日は朝から、曇ったり晴れたり雨が降ったりと・・・忙しい天気です。傘を差したり、ジャケットを着たり・・・脱いだり・・・と、人間も忙しい。

 



 今日のB&Bは・・・The Cider Houseというところです。

 少し難しい場所にあり・・・迷わなければいいな・・・と心配していたら・・・現実になりました。

 同じランドアバウトを、何回行ったり来たりしたでしょうか。同じランドアバウトを何周したでしょうか。同じ道を何度行ったり来たりしたでしょうか・・・・。ヘトヘトになりました。

 おそらくここだろう・・・という道に入り・・・ペトロールステーションでガソリンを入れてから・・・地図を見せて道を聞いてみました。

 ・・・・「あなたが行きたいと思っている道は、つぶれていてないよ」「次のランドアバウトを進んで・・・・」・・・・なるほど・・・・。それじゃ、いつまでたってもないわけです。

 少し困った顔をしていたら・・・家族連れの、若いお父さんが・・・「場所はどこなの?」と声をかけてくれました。

 地図と住所を見せたら・・・「道を案内してあげるから、僕の車の後ろをついてきな」と言ってくれました。なんと親切な方でしょう。ここから10kmは進むような距離です。

 



 B&Bに非常に近い、ポイントとなる十字路を右に入り・・・そこで車を止めました。

 そこで・・・このB&Bに電話をかけて、詳しい道を聞いてくださいました。

 「そこを真っ直ぐ行くと・・・看板が出ているから、左に曲がるそうよ・・・。」と教えてもらいました。

 「チェックインは5時からで・・・まだ2時間もあるわねぇ・・・。車の中で寝て過ごす?ハハハ。」

 



 親切な方たちでした。イギリスは、本当に親切な人が多いです。町中で地図を開いたとたん「どうしましたか?」と声をかけてきてくれます。

 イギリス人から見たら、私は外国人です。日本人は・・・外国人に声をかける、かけられる行為を・・・どちらかといえば避けますが・・・こちらは違います。積極的に寄って来てくれます。

 



 5時まで時間があるので・・・バイブリーの町まで行ってみました。

 うーむ・・・町はきれいですが・・・観光地化された部分が多くあり・・・面白くありません。観光バスもバンバンやってきて・・・日本人のオバチャンたちが、みやげ物屋で商品にたかっています。

 面白くないので・・・すぐ帰ってきました。

 今日は土曜日で・・・ほとんどのお店は、お昼の1時でしまってしまうようで、どこも開いていません。

 いやー・・・・参った参った。



 この2日間は、ハズレが多くて・・・・。

 5時きっかりにB&Bへ戻ってきました。

 オーナーは・・・愛想がなくて・・・お庭はこだわりがなくて・・・というより、愛情がないお庭で、オーナーの雰囲気と性格がよく現れているガーデンでした。部屋は・・・落ち着けないところで・・・私は一体、この町に何をしに来たのでしょうか・・・・。



 明日も大移動です。明日、あさってと、2連泊で同じ場所に宿泊します。いよいよ旅も終わりです。明日の朝から、ロンドン方面へ向かってどんどん進んでいきます。

 今日は・・・なんと352kmを走りました。1日でイギリスをこんなに走る人などどこにいるのでしょう・・・・。

 今、まさにイギリスを激走しているのです。