イギリス園芸視察報告
9月9日
今日は・・・朝7時20分に起床しました。
朝食は、8時から9時の間ならいつでもOKということなので・・・8時に下へ降りていきました。
メニューがあり、いろいろ選択できます。
リンゴジュース、目玉焼き、マッシュルーム、ソーセージ、トーストを選びました。メニューの中に、Fishという文字が目に入り・・・kipperというのがあったので・・・注文してみました。
オーナーは、「卵と一緒に頼むのかい?」と聞いてきます。
一体、何が出てくるのでしょう・・・・。
しばらくして、ナイフとフォークがセッティングされました。
「これとこれは、目玉焼きとソーセージで使って、これとこれは次に出てくる魚で使ってね」
謎が深まるのですが・・・・
目玉焼きを食べている途中・・・干物を焼く匂いがしてきました。まさか・・・干物??・・・んなわけないか・・・・。
・・・と、思いながら、ソーセージやマッシュルームを平らげました。続いて出てきたのは・・・・
なんと・・・干物でした。正確に言うと・・・干物ではなく・・・魚の燻製です。部屋中に漂っていたのは・・・いぶし臭い香りでした。イギリスに来て・・・干物を食べるとは思ってもいませんでした。 そう、kipperとは、燻製の魚ということだったのです。 少し塩辛く・・・ごはんが欲しいなぁ、と言ったところでしょうか。 旅の終盤で、急にジャパンン気分になってしまいました。 |
朝食を終えると・・・雨が降り出しました。
今朝、起きた時は・・・かなりの曇りだったのですが・・・ついに降りだしたようです。
今日は、The Beth Chatto Gardensへ行く予定なのですが・・・この雨はやんでくれるでしょうか。
その前に・・・郵便局へ行って、荷物を少し送らなければいけません。
園芸雑誌をいくつか買ったため、スーツケースが重くなってきています。ですから、日本へ送ることにしました。
郵便局へ入って、梱包して・・・航空便だと7〜9日で届くそうです。送料は・・・£35。約6000円です。
郵便局を出たところで・・・相当の雨が降ってきました。これは・・・行くべきか、やめるべきか・・・・。
でも・・・明日はロンドンへ移動する日です。ベスへ行くと・・・疲れ果てて、荷物の梱包が出来ないかも知れません。明日の夜は、帰国の準備ですから・・・。
というわけで・・・雨が止んでくれることを祈りつつ、出発することにしました。
ここから・・・約1時間ほどで到着するはずです。
10時に郵便局を出て、11時には到着しました。やはり・・・雨はやんでくれません。
ここまで来たのですから・・・もちろん、見て帰ります。
さて・・・このThe Beth Chatto Gardenについて少し解説をしておきます。
ここは、イギリスの東部・Essexに位置します。ロンドンより、東へ約100km進んだところです。
このガーデンのエントランスは、グラベルガーデンと呼ばれるものです。グラベルとは、砂利のことで・・・砂利が敷き詰めてあります。この砂利は、約5cmほどの厚さに敷き詰められ・・・その下が土壌となっています。
このベスチャトーガーデンがある場所は、イギリスでも、もっとも降雨量の少ない地域のガーデンで、年間降雨量は約400mm。ちなみに日本の東京は、年間降雨量が1500mmです。
このグラベルガーデン、これから画像をお見せしますが、すばらしいものです。素晴らしいのは・・・植栽もそうなのですが、実は潅水を全く行わずに管理しているということです。
年間降雨量400mmの地域で、潅水なしに、ガーデンが作られています。このグラベルガーデンは、25年間、駐車場だった場所に作られたもので、イギリスの中でももっとも荒れた土地でした。ここに、ベスは植物の力を最大限に生かす、ローメンテナンスのガーデンを作り上げました。
土壌改良を経て、完成したガーデンは、とても素晴らしく、植物が生き生きと育っています。池のある大きなガーデンは、有料ですが(£3.50)、このグラベルガーデンは無料です。入り口から入ると、必ずこのガーデンを通ることになるので・・・おそらくここでお腹いっぱいになることでしょう。そしてため息が出るはずです。
・・・・なので・・・よく考えると・・・ここはめったに雨が降らない地域、しかし今日は雨。ということは・・・・めったにないチャンスに会うことが出来た!・・・と考えれば・・・今日の雨は素晴らしく貴重なものに感じる・・・でしょう・・・か?
11時、入り口に到着です。
雨、やんでくれ!と念じているのですが・・・思いは届かず・・・・。ここから見えているのが、グラベルガーデンです。 |
| では、グラベルガーデンから・・・・。雨が降っているので・・・水溜りが出来ています。 |
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ここからは・・・画像をたっぷりお楽しみください・・・。
黄土色の穂が上がっているグラスは・・・Stipa giganteaというもので・・・イギリスのガーデンではよく見かけます。 穂が雄大で・・・雰囲気を盛り上げてくれます。 手前の緑色の葉は・・・Bergenia(ヒマラヤユキノシタ)。常緑で、冬場は色がワインレッドに変わります。 |
| 昨年の報告にも、このアングルの写真を掲載しました。これが今年の姿です。 黄色、紫、ブルーグレイの絨毯。右端上の白い花は、ガウラ。 |
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1番最初の画像と同じ場所ですが・・・回りこんで撮影しました。見る位置が違うと、こんなに雰囲気も変わります。 ここはまさに夢の・・・いや、魔法の世界です。人間の技と、植物・自然の力の融合ガーデンです。 こうして見ると、Yuccaも小さく見えます。中央で、力強い白い花穂を上げているのがYuccaです。 ピンク色の花が咲いているのは、Allium senescens var. glaucum |
| 黄色い植物は・・・Euphorbia sequieriana 左の雄大なグラスは、Stipa gigantea。右奥の雄大なグラスは・・・Cortadelia richardii。いわゆるパンパスグラスとは、同じ属ですが種(しゅ)が違います。 少し湿潤が好きなのですが・・・・。 |
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これも上と同じ場所ですが・・・少し離れて撮影しています。霞のかかったような、そんなガーデンです。 手前のローズ色の花は・・・Origanum leavigatum ‘Hopley's’ |
右のオレンジ茶色のツンとしている植物は・・・アカデミックでも紹介しているLibertia。Sedum、Alliumがキレイに咲きそろっています。 |
さて、ここまで撮影して・・・ものすごい雨が降ってきています。一眼レフでの撮影もあり・・・とてもじゃないけれど、撮影どころか、ゆっくり見ることも出来ないぐらいの雨が降ってきています。しかも風が強く、横殴りの雨。
もうあきらめるしかないのかもしれません。
少し様子を見るため、お茶にしました。
簡易なティールームが併設されています。雨除けにもちょうど良いので・・・しばし休憩。
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| コーヒーと、チェコレートチップケーキを注文しました。これで£2ほどです。400円もしないことになります。 日本は・・・併設の喫茶では、1000円近くするコーヒーもあるというのに・・・。 |
オーダーの時、「今日は1日中雨なのかしら?」と聞いてみました。
「ん・・・・分からないわねぇ・・・。なんだか変な天気よ、今日は・・・。」
「日本からここを見にやってきたのに、雨だなんて・・・・。」と言うと・・・
「それはかわいそうに・・・この雨でこのガーデンを回るのね?・・・まぁ・・・(絶句)」
運が良いのか・・・悪いのか・・・締めくくりのガーデンが雨でした。
しばし休憩していましたが・・・全くやむ気配はありません。むしろ強くなってきています。もう、このコンディションの中で見て回るしかないようです。
さて、デジカメの準備でもして・・・と思って、スイッチを入れてみたのですが・・・
ん?????なんだかおかしい・・・・。
撮影モードではなく・・・画像をPCに取り込むときのUSBのモードになっています。この画面は・・・USBをつないだ時にしか出てこない画面で・・・設定が変わったから出てくるものではないのです。
ちょっと焦りました。
バッテリーを入れ替えてみたり・・・いろいろ手を尽くしましたが・・・直りません。どうやら、この雨に濡れて・・・おかしくなったようです。
壊れた・・・・。
実は、イギリス来る前に、デジカメのレンズがおかしくなり・・・早急に直してもらいました。2万4000円の修理費で・・・それから2週間後にまた壊れた・・・。ショック。
・・・というわけで・・・ここからは、画像がありません。このあと、ガーデンの中に入っていろいろ撮影しようと思ったのですが・・・その画像は残念ながらありません。
一眼レフは大丈夫で・・・こちらでバンバン撮影しました。
一応・・・予備のデジカメで・・・少しだけ紹介します。ただ、雨がひどくて、撮影どころではなかったので・・・1枚ほど・・・。
ここは・・・置き鉢のコーナーです。多肉植物コレクションです。 はい、画像はこれだけです。 |
ガーデンを回っている途中から・・・雨が小ぶりになり・・・そして・・・やみました。
もっと早くやんでくれぃ!そしたらデジカメも壊れなかったのに・・・。
そして・・・ガーデンセンターを見て回りました。
ベスチャトーガーデンで使われている植物が、数多く取り揃えているだけあって、お客さんは・・・カートいっぱいに植物を積んで、レジへ持っていきます。
ここは、性質ごとに、コーナーを分けて販売されています。例えば、グラスでも、DampとDryに分け・・・要するに、湿ったところを好むものと、乾燥したところを好むものとに分けられて販売されています。 乾燥に耐える植物とか・・・・湿潤を好むもの・・・日当たりを好むもの・・・など、実に細かく分類されており、とても親切です。 また、実際に使っているところを見る事が出来るわけですから・・・そりゃ、ここの植物はよく売れるでしょう。 いろいろ質問をしたりすると、丁寧に答えてくれます。昨年来て、謎だったことと、今年の謎を解決させて帰ってきました。 本当に丁寧に、親切に教えてくれます。 |
午後4時までいました。
晴れました・・・・。太陽が出てきています。昨年は曇り、今年は雨。曇りならどんなに良かったことか・・・。
さ、そんなことを言っても仕方がないので・・・帰ることにします。
今日で、予定していたところをすべて回ることが出来ました。
明日は、ロンドンへ戻ります。8月30日と同じB&Bへ宿泊予定です。
いよいよ旅も終わりました。
ガーデンの紹介は今日でおしまい。明日の朝・・・少しアップして・・・おそらくイギリスからの情報発信は、明日の朝で終わりです。
残りは・・・日本に帰ってからのアップになるでしょう。デジカメも壊れてしまったことだし・・・・。
移動距離も相当な距離になっています。
たくさんのガーデン、ナーセリーをまわりました。
思い出をいっぱい載せた車は、明日ロンドンへ向かいます。無事、B&Bに戻れますよう・・・・。