くれ返し

 豊かな土づくりのため、土壌改良剤のケイカルや「Fシルバー」を与え、耕します。昨年の稲わらをくさらせ、分解させるためです。すると、豊かな有機土ができるのです。
 よく「今の農業は、化学肥料ばかりやっているので、土がやせている。昔は、わらをくだいて、くさらせ、それを堆肥にしていた」なんて言う人がいますが、それはでたらめです。稲刈り時にわらを切り、ばらまいているのです。それが春までにくさり、土となっているのです。
 ただ、昔の話でおもしろいのは、以前は春になるとレンゲの花がいっぱい田んぼに咲いていました。それは、理由があるのです。レンゲの根には、チッソを多くふくんでいるのです。だから、お百姓さんたちは、すすんでレンゲを育てていたのです。チッソは、茎や葉を育てるのに必要な栄養素ですが、コシヒカリにとってはその量がむずかしいです。多いと秋に倒れるし、味もよくならない。少ないと生育が悪くなります。肥料の分量がむずかしいのがコシヒカリです。

          

 こうして鋤(す)きこむことによって、土の中に酸素を送ります。土の中の微生物を生かします。