私の今'03/11/16
”SPIRITS OF THE AIR”, ”DON’T FORGET YOUR LOVE MIND”
最近のぐるぐる(music)'03/11更新

私の今'04/3/28改訂・「只今闘病中ですよ!」

間違っていたんだ
生まれたその時から何もかも
間違っていたんだ
全てがウソだったんだ
私の人生なんて、無かったんだ

みんな、みんな
父の人生、母の人生、家族の人生
私の人生なんてからっぽで
はじめから何も無かったんだ
私の人生はみんな少しずつ
みんなにちぎって与えてきたもの
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」のように

私の幸福なんて
私の愛なんて
何処にもありはしないのだ
私の世界は
外側からは幸福そうに見えるだけの
壊れた鉛の心臓

本当に求めているものなど
永遠に得られはしないし
本当のことなど何も言えない
自分の生きたい人生を
もっと自由に生きられたら
どんなにいいだろう

 私は今、重度の鬱病と診断されてしまい、闘病生活をおくっています。

 子供の頃、私の周囲の大人達は嘘まみれで汚れきっていました。世間体と見栄で固めた仮面家族のような私の家庭に、愛なんてものは存在していなかったのです。私は生まれて来なければよかったのです。
 私がトップIQ児と知らされて、ひたすら勉強を強いた母、大企業の役職と武道の範士という立場にあり、自己の追求と道を極めるために家族をないがしろにしていた自分勝手な父、家に居る時はいつも酒を飲んで酔っ払っており、機嫌が悪く、毒舌を吐いていた父。
 母は家庭内に問題が起こる度に、臭いものに蓋をするかのように問題を避け、うわべの世間体を取り繕うことに懸命になっていました。どこからどう見ても、両親の間に愛など確認できませんでした。

 子供時代の私はいつも泣いていました。
 父を恨み、「明日こそ死んでしまえ」と毎日呪っていました。父の仕事による4回にわたる転校、イジメ、不眠、登校拒否。当時から既に鬱であったのか、同級生の子供達が喜んでいるものには興味が無く、クラスメートに馴染めないはみ出しっ子だったのです。母はそんな私の問題には顔をそむけ、対処してはくれませんでした。むしろ、私を問題児、ワケのわからない子、普通と違う子と思い、「腫れ物に触るようにして育ててきた」のだと言うのです。

 子供の頃は、20歳までに死のうと考えていました。大人になんてなりたくなかったのです。学校の帰り、地下鉄のホームで一時間ほどうろうろと過ごし、いつ決行しようかと、そんなことばかり考えていたものです。
 心は妙に冷めていました。手足がちぎれ、脳漿や内臓が砕け散った私を見て、両親は泣いてくれるだろうか・・・。

 そのような絶望の淵から私を救ってくれたものは音楽でした。
 幸い私には少しばかり歌が歌えるという能があります。人とまともな会話もできず、生きていくのに不器用極まりない私が唯一自信に満ちた輝く存在になれるのは、ライヴステージのスポットライトの中だけであり、薄っぺらいCDの中だけです。
 ・・・しかし、魔法の馬車はカボチャに戻ってしまうものです・・・。

 昨年、私の最高のアイドルであったキーボード・プレイヤー、ピーター・バーデンス氏が亡くなり、父が亡くなり、続いて、優しかった叔母が亡くなりました。一年の間に私にとって重要な存在であった人々が次々に他界しました。(三人とも癌でした)

 メールを送ると、心のこもったお返事をくださったバーデンスさん。いつかバーデンスさんと一曲でもコラボレーションしていただくことを夢に、音楽活動に情熱を注いできたのに、希望を失ってしまい、悲しい・・・。
 そして、父の死。晩年には随分人間もまるくなり、時には一緒に飲むこともありました。死の半年くらい前から食が細くなり、急に痴呆が進み、父の姿はあまりにも哀れで、私の中の憎しみの火は静かに消えていました。今では、生前の父ともっと歩み寄りたかった、その想いに押し潰されそうです。
 そして、父の葬儀の日、独りいつまでも泣いていた私を慰めてくれた、たった一人の人。母の末の妹である叔母さん。癌の辛い闘病生活の中、無理をして来て下さったのでした。叔母はその後まもなく亡くなりました。

 自分も鬱と戦っているなか、自分にとって、末期癌の人々、それも大事な人達と対峙していくことは、とても困難なことでした。ただ、死を見つめていくしかない、とても無力な私。
 気が付くと、私は再び崩壊し、自殺まで考えるようになっていました。

 私は自殺擁護派です。(勿論、幇助はしませんけれど)カート・コバーン、バド・ドワイヤー、久坂葉子、山田花子(漫画家)・・・、自分の人生に自ら決着をつけた人々、私は彼等の絶望に深く共感すると共に、潔さに敬意を表したい気持ちです。
 そして、親から理解されなかった全ての子供達の、希望の無い報復行動にも、深い哀しみと同情を感じます。

 そんな私が今でもこうしてなんとか生きているのは、娘を傷つけたくない想いと、主人の理解と深い思いやりと、主治医のN先生の笑顔のお陰です。絶望している私にN先生は真剣な眼差しで、「来週僕と会うまで自殺しないと約束してください!」と叱咤してくださいました。それは、クライアントに対するマニュアル的な対処であったのかもしれません。先生は私の友人でも、ファンの一人でもありませんし、私が自殺したとしてもそれは私の、他者の迷惑を省みない勝手な行動であり、彼にはなんの責任もありません。それでも、今まで長い闘病の中で出会った他の先生方にはなかった、N先生の真剣さに心を動かされ、嬉しかったのです。
 私は散々大人達に嘘をつかれて育ってきたから、嘘が大嫌いです。バカ正直だから、嘘はつきたくなかったから、先生に「約束します」とは言えませんでした。

 たぶん、死にはしないでしょう。(正直には私にも自分がどうするのか判らないのだけれど)
 たぶん・・・。
 私は無神論者であり、天国も地獄も前世も来世も無く、自分の目で見たこと以外は何も信じていません。信じているのは、ただ宇宙の存在だけ。


最近ぐるぐるしている盤たち

RADIOHEAD / THE BENDS
何年もずっとぐるぐるしてるんです。どーなっているんでしょ!? 何故か彼らのサウンドの持っている雰囲気や伝えたい世界と歌詞に共感を憶えてしまって、ぐるぐるするんです。このジャケットは見たくないんだけどな。
BUCKWHEAT ZYDECO / ULTIMATE COLLECTION
私がハマっているからと言って、きっと素敵なプログレ・バンドだろうと思っては、いけません。これでもか!という程アコーディオンで脳天気なノリノリのブルースをイヤと言うほどアドリブしまくってくれる、黒人のおっちゃんです。元気が出ます。
NEW!
OZZY OSBOURNE / DOWN TO EARTH
オジ〜〜〜っ!MTVのオズボーンズは最近最も楽めた番組でした。オジーのお父ちゃんぶりが、なんかエエ!!なんだかんだ言ってもやはり70年世代にはこういうハードロックが気持ちイイよね。
SHAWN COLVIN / A FEW SMALL REPAIRS
96年に出されたアルバムらしいのだが、最近TVで見て知りました。もう、ぐ〜るぐる。Eddi Reader、Sheryl Crowと聞いてピンと来る方にお勧めします。
PREFAB SPROUT / ANDROMEDA HEIGHTS
「なんだか自由が丘辺りの雑貨屋でBGMにかかっていそうな音楽だなぁ」と思った。けど、春の夕暮れの中でTWO DOGSなんかやりながら聴いていたら、みるみるいろんなストレスが退いていった。優しくて気持ちのいい音です。
NEW!
SEALS & CROFTS / SUMMER BREEZE
すみません・・・何を今更なんですけど。ある日、車運転しながらラジオを聴いていたら"Summer Breeze"がかかっていたんです。「な、なんじゃこりゃ?」と思いつつ、サビの部分の歌詞を頼りに検索したら、コレだったの。こんなに良いアルバムだなんて、知らなかったよん。