| 南紀白浜において |
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私の故郷の白浜には三段壁という自殺の名所があります。 そのせいかどうかは定かではありませんが、近くには心霊スポットと よばれるところがいくつかあるんです。そのなかでも白浜空港へつづく トンネルとその近くのブラックビルと呼ばれる建設途中でほったらかしの ビルには、数々の不可解な話しがあります。 トンネルを通過中に女の人のうめき声・・側壁から上半身を出した用兵 車のガラスに付着する無数の赤い手形・・・・ ブラックビルの鉄骨から影からのぞく人影など、体験談が残っています。 それでは、そこでおきた私の不可解な体験談を・・・ つい先日卒業式を終えた私と友人2人は、友人M家の車を乗り回していました ある日、肝だめしに出かけようということになり、なぜかやたら盛り上がっていた。 その晩、Mの家に集合し友人M&Tそれに霊感がつよいというMの妹の4人で 今夜の目的であるブラックビルに向けて意気揚々と出発したのです。 途中の車内ではぎゃぁぎゃぁと騒いでいた4人も目的地に近づくにつれ 緊張してきたのか言葉数もすくなくなり、すぅな顔つきになっていった 運転席のMは、だいぶ緊張しているかのようでタバコをふかす姿が妙に ぎこちなく、助手席のTもまた外の景色をずっとみたまま・・・・ そんな中、後部座席のMの妹と私は、すでに異様な気配を感じていたのです 車はやがて目的地である「ブラックビル」の前で停車した それまでの沈黙の時間を振り払うかのようり、友人Tは声をはりあげ 「おっしゃぁ!!いこかぁ?!」 その声に、びっくりした3人に笑いが戻った。 ブラックビルの周りは有刺鉄線っで囲まれ、正門らしきところから中は 建物まで橋が掛けられている。橋の下は、なぜか堀みたいになっている なにを造ろうとしたのかは、わからないが10mぐらい掘り下がっていた 4人は、建物を見渡していた。まさしく何かがいるようなそんな雰囲気を かもし出している不気味な建築物である。 私は、建物の正面玄関らしき所が無性に気になり始め、その方向をみると なにかと目が合った気がした・・・・その瞬間!! 私の体はその場に硬直し、また意識は橋を渡りはじめていたのです。 意識の中で橋を渡っている私は、目の前に仁王立ちする二人の兵士の 姿を確かに見ていました。その二人に導かれるように渡りきる瞬間 誰かが私の腕をつかみました。 はっと我に返った私を友人Mの妹が、「大丈夫?」というような目で 問いかけました。時間にしてみればほんの2・3秒の出来事でした。 私は、彼女に「さんきゅっ」っと目で合図をおくり正気を取り戻しました それからしばらくして、友人Tが有刺鉄線をくぐりぬけようとしたその時 「あっ??!!入ったらあかん!!」彼女が叫ぶ!! 「くる!!」 私と友人2人は、えっ?って顔でブラックビルに目を向けた時 私の目に映る2つの影・・・影というより形となった霧??!! 「逃げるで!!はよぉ逃げんで!!」彼女が血相を変えて叫ぶ 友人MとTには、なにがなんだかわからない様子だが、とにかく私は 二人の服をひっぱり逃げるように言った。 すぐに車に乗り込んだ4人だが、エンジンがかからない・・・ よくある話しだが、本当にかからない。 「バンッ!!」何かが屋根の上に落ちてきたような音?? その音が聞こえていたのは、彼女と私の2人だけだった・・・・ 顔を見合わせた2人が、同時に何かの気配を感じる。その気配がする方へ 目を向けると、白い手が助手席にすわっている友人Tの首にすぅっと 伸びている・・・ 「もっとスピードあげて!!」彼女が兄貴に叫ぶ! そして、トンネルに差し掛かったとき、とんでもないことがおきたのです 「死にたいか?」 友人Tが振り向いた・・のではなかった、、Tは前を向いたまま。 Tと同化した霊がヘッドレストに映っている?! 声にならない・・・視線も避けれない・・・ただなにかの気配はだんだん 増えてきている・・そう横の窓ガラスに写った人の顔・・・ 意識が薄れそうな感じが2人を襲う。運転手のMは、なぜか平気そう やばい・・・意識が・・・・ そんな時、一瞬前が明るく光った。トンネルを抜けたのだ。 助かった??!! 路肩に車が止まる・・・最初に言葉を発したのは友人Mである。 「ゆっことけんやんなぁ?」妹と私の名を呼ぶ 「M大丈夫か?平気そうやったけど、こっちは大変やってんで」 「知ってるよ・・・バックミラーになぁ、、、おまえら2人、刀を突き つけられてたで」なんとMも今起こった出来事を知っていたのです。 「わえ(俺)、、なんかした?」友人Tがボソッっとつぶやく。 「なんもないで。ほな帰ろっか?」友人Mの妹が明るい声で皆に。 そうして、その晩は解散となったわけだが・・・・ 次の日の朝、電話でよびだされMの家へと行った。 そして、ガレージに連れて行かれ、昨日の車の前に立った私は 信じられない光景を目の当たりにしたのです。。。。 それは、ウインドウ一面についている無数の手形??!! それも血のようなどす黒い赤!! そのビルが建っている付近は昔、熊野水軍という海賊の隠れ家があった らしく、襲撃にあい壊滅においこまれるようなことがあったらしい まぁ、それは言い伝えなんで定かではないが・・・ |
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