| X-Files Season 4 Title: EL MUNDO GIRA Original Air Date: 01/12/97 |
あらすじ |
| CAST: DAVID DUCHOVNY as Special Agent Fox Mulder GILLIAN ANDERSON as Special Agent Dana Scully GUEST CAST: MITCH PILEGGI as Assistant Director Skinner RUBEN BLADES as Conrad Lozano RAYMOND CRUZ as Eladio Buente PAMELA DIAZ as Maria Dorantes JOSE YENQUE as Soledad Buente LILLIAN HURST as Flakita SUSAN BAIN as the County Coroner ROBERT THURSTON as Dr. Larry Steen SIMI as Gabrielle Buente TINA AMAYO as the older shanty woman MIKE KOPSA as Rick Culver WRITTEN BY:JOHN SHIBAN DIRECTED BY:TUCKER GATES カビ解説 X-Filesのこの話の中で具体的な名前が登場するカビは、小麦の黒サビ病菌として知られるPuccinia graminisです。スカリー捜査官が分析を依頼した研究所の博士が、カビまみれの死体から単離した酵素がカビの生育を助長することを証明するために、シャーレの中のPuccinia graminisにその酵素を一滴たらしたところ、シャーレの蓋を持ち上げんばかりに急速に成長するというシーンが登場します。 Puccinia graminisは担子菌で小麦類の葉に感染する病気です。日本にも生息していますが、特にアメリカでは重要な小麦の病原菌として知られています。サビキンは基本的に宿主特異性の強い絶対寄生菌であり、なんにでも感染するというわけではありません。人工培養は難しく、特殊な培地で特殊な方法で分離しなければ、培養できません。それが培地上で急速に生育するというのですから、恐ろしい酵素です。まあそんなものありませんが。 サビキンは非常に特殊な生活史をもっていて、最高で5つの胞子世代を持っています。精子世代、サビ胞子世代、夏胞子世代、冬胞子世代、担子胞子世代がそれらで、種類によってはいくつかの胞子世代を欠くものも知られています。特に興味深いのは、種によっては精子、サビ胞子世代をある宿主上で過ごし、残りの世代を別の宿主上で過ごす、異種寄生性を有するものも知られていることです。そのため、世界的にも比較的種類相調査は行われており、約6000種、日本国内では約800種が報告されています。 関連サイト サビキン類の胞子の写真 X-Filesのサイト |
場所はカリフォルニア、サンジョアクインバレーにある移民労働者の町、シャンティータウン。エラディオ・ブエントはマリア・ドラントに付きまとっていた。一方彼の兄弟ソレダドは嫉妬の目でそれを眺めていた。それを見ていた詮索好きな隣人、フラキアは嘆いていた。
突然、耳を劈く激しい轟きが空からやってきて、まばゆいばかりの閃光と一瞬の激流のごとき暖かい黄色い雨が降ってきた。その余波のなか、フラキアはマリアのばらばら死体と、彼女の飼っていた羊が顔を切り取られているを発見した。そのころからエラディオは行方不明となった。 モルダーとスカリーは調査に乗り出した。モルダーによれば、マリアの死の前の奇妙な出来事はフォーティンイベントと呼ばれ、非常に稀な異常な気象現象であり、エイリアンとの遭遇、キャトルミューティレーションと関係しているという。それについてスカリーは半信半疑だった。彼女の調査では、羊の死からは何も分からなかった。そして死体公示所にあるマリアの遺体を調査することに。 フラキアによれば、マリアはチュパカブラに殺されたのだという。チュパカブラはプエルトリコの伝承にある灰色の生き物で小さな体に大きな頭と突き出た黒い目を持つ。スカリーはチュパカブラの記述とグレイエイリアンとの著しい類似点に気がついた。ソレダドは怒ってフラキアの話を一蹴した。彼は兄弟のエラディオが嫉妬にかられてマリアを殺したと主張した。この三角関係から、スカリーはエラディオが彼女を殺したと確信した。マリアの遺体を見るまでは。スカリーは彼女の遺体をみて驚いた。緑色のカビがマリアの遺体の胸に山盛りに生育していたからである。 その一方モルダーは地元の警察官コンラド・ロザーノの助けを借りてエラディオを見つけた。エラディオは警察所に拘留されていたのである。彼はそこでチュパカブラと恐れられていた。エラディオはマリア殺しを否定し、黄色い雨の中、何者かがマリアをばらばらにしたと主張した。モルダーはエラディオはマリアを殺していないと考え、スカリーもそれに同意せざるを得なかった。スカリーの検死結果は、マリアは菌の大量感染により死亡したことを示したのである。 その後エラディオは拘置所から逃げ出した。捜査官らはバスの運転手がカビまみれになって死んでいるのを発見した。モルダーはカビとエラディオには何か関係があるのではないかと考えた。ロザーノとモルダーはエラディオを追って、彼が働いていた建設現場に向かった。ソレダドもまたエラディオの足跡を追っていた。しかし、建設現場監督もまたカビに体を侵食され死んでいた。スカリーはモルダーを呼び出し、その死体に触れたり、カビを吸い込んだりしないように警告した。菌類学の教授は菌類の増殖を加速する触媒として機能する酵素を単離した。もしそれが環境中に放出されれば、恐ろしいほどの生物災害が起こりうる。 エラディオは体調を崩しながらも、いとこのガブリエルに助けをもとめた。彼女はいやいや彼に金を貸した。フラキアはソレダドがエラディオを殺そうとしていることを捜査官たちに告げた。エラディオはまたうまく逃げたがソレダドは逮捕された。 その後、エラディオは自分の顔を最初にみたとき、その恐怖に恐れおののいた。彼はもはや人間の様相ではなかった。エラディオはチュパカブラになっていたのである。ガブリエルはスカリーとモルダーに、エラディオはメキシコに逃げたと告げた。しかし、モルダーはそれを嘘と理解した。モルダーは、全てが始まった町シャンティタウンで彼らを捕らえるよう走査線を張り、特殊チームを要請した。2人の兄弟が最後にマリアを巡って争うであろうシャンティタウンに。 その夜何が起こったのか?フラキアによれば、ロザーノはソレダドをキャンプにつれてゆき、エラディオとソレダドを決闘させたが、エラディオはもはや人ではなかく、チュパカブラだった。フラキアはチュパカブラから隠れ村に逃げ帰ったが、彼はロザーノを殺し、ソレダドを空へと連れて行ったという。 ガブリエルは別の話を語った。ロザーノはエラディオにソレダドと決闘するように命令した。ソレダドは兄弟がチュパカブラになってしまったことを悟り、撃てなかった。彼とロザーノは銃を奪い合い、ロザーノは撃たれた。ブエント兄弟は二人ともチュパカブラとなりメキシコに向かって逃げているという。 モルダーとスカリーのスキナーへの報告書は明瞭なものではなかった。彼らが知っていることは、彼らがキャンプについたときには兄弟は行方が知れず、ロザーノが2発の弾丸とカビで死んでいたことだけであった。ブエント兄弟はおそろしく醜い顔になり、夜のメキシコへとヒッチハイクをしているのかもしれない。 |