日本の園芸産地

2001.3.26&2001.4.1


 日本が誇る園芸(樹木)の産地と言えば・・・「埼玉県・安行」・「兵庫県・宝塚(山本)」・「福岡県・田主丸」です。一度足を運んでみたいと思っていたところ・・・チャンスが出来たので、埼玉県と兵庫県に視察に行ってきました。


まず最初は埼玉県安行から。
 こちらは川口緑化センター「樹里安」というところ。ガラス張りの建物で内部にまで光が届く設計になっています。
 こちらはJAあゆみ野の園芸センターです。
 どのお店も共通ですが、樹木(花木も含む)が中心で、格安で求められます。

 今の時期はサクラ類が豊富でした。高さ2mほどのサクラが1000円程度です。

 兵庫県宝塚の山本地区は、特に樹木の接木技術で知られるようになりました。

≪木接太夫(第34代山本荘司、坂上頼泰)について・・・≫

 時は室町から戦国へと移る下克上の時代、そんな苦労に耐えながらも、松尾丸社(現在の松尾神社)や竹林寺(現在の楊林禅寺)を守り、その傍らで花木を育培し、その中から木接の術(いわゆる接木)を発明して、園芸界に不滅の功績を残しました。

 この事を時の天下人、豊臣秀吉が知り、その技術に感動し「木接太夫」の称号を与えたと伝えられています。その後、町人となり、酒造や両替、鉱山などを業とし、松尾神社の正神主や人別帳を扱う大庄屋となって、社会に尽くし、慶長三年(1598年)に亡くなりました。

 さて、こちらは兵庫県宝塚の山本にある「山中育樹園」です。創業250年の老舗。広さは1万u。
奥まで敷地が続いており・・・樹木の数が豊富です。

 敷地が散らばっており・・・一箇所に樹木は置いてありませんでした。字のごとく「育樹」を行っていました。
   
こちらは山本園芸流通センターの「(株)陽春園植物場」というところです。
やはり・・・樹木が豊富でした。
珍しいものも置いてありました。そして安価です。
 

 どちらの産地もそれぞれ特徴的でした。
特に山本は、宝塚山本ガーデン・クリエイティブ株式会社の「あいあいパーク」が中心となり、近隣のガーデンショップと組み、1つのガーデンシティを作ろうと考えているようです。
そして・・・庭造りのプロフェッショナルを揃えています、という謳い文句で約30のガーデンセンターを一括して紹介しています。
 
 一方、安行は・・・一括しているところはないようですが、ガーデンセンターの点在する町でした。JAの案内板には近隣の園芸店などが紹介されています。昔ながらの・・・いわゆる「樹木屋さん」「造園屋さん」が多く感じました。また、店構えも昔ながらのものでした。山本は綺麗に建て直したお店が多いように思えました。

 安行も山本も共通していますが・・・やはり樹木と草花が分業しています。日本の園芸は樹木と草花が融合することがないのです。そこがイギリスと大きく違う点です。だから日本の園芸は「ガーデニング」とは言わない。・・・適当な言葉が見当たりません。日本に「ガーデニングブーム」が到来して約10年。しかし・・・日本の庭造りは進歩しません。やはり、植物を触る人間の知識不足でしょうか?いえ、知識と想像力が生かしきれていないのではないでしょうか。もちろん植物知識はイギリスのガーデナーに比べると、比較にならないぐらいです。またお店も、学名表記をせずに適当な流通名で・・・それも間違っている場合もあり・・・全くどうしようもない事態です。

 もっともっと活性化させなければなりません。予算が必要です。日本の政府は・・・さて・・・園芸にカネを出すでしょうか?



戻る