《その1 : リーダー信太の〜炭焼き編〜報告》
今年の冬だったか、「遊学の森」の天然育成林が田中さん、江頭さんによって間伐され、大量の間伐材が山に残された。これを見て私は炭焼きがしたいと思い込んでしまった。(結局のところ、この間伐材はうっかりミスで使いそびれたのだが)
これは、うっかり信太が無謀な炭焼きを強行した「炭焼き日記」である。
5月13日、朝から雨が降ったりやんだり、はっきりしない天気である。雨の中の炭焼きは勘弁だ、そう祈りながら檜原へ向かった。
午後1時、活動開始。今回の講師、岡田先生より作業について簡単な説明を受けた後、皆さんに5つのグループに分かれてもらう。
1. 炭材づくり班(ヨシユキ、タツキチ、ミホ、しんた)
2. 窯準備班 (中山さん、ちか)
3. 穴掘り班 (上田さん、田辺さん、彩)
4. 煙突班 (正一、るみ、ますみ)
5. 花炭班 (みゅー、ゆき)
各々持ち場に着くものの、何をするのかよく分からないようだ。しょうがない、今回は炭焼きをやったことのある人は何人かいるが、炭焼きのできる人は岡田さん以外にいないのだから、岡田さんは引っ張りだこであっちへこっちへ駆けずり回る。田中さんにもお手伝いいただいて、ひととおり説明がみんなに行き渡ったところで動きだす。
私は炭材づくり班にいたので、ほかの班のことは詳しく知らないが、作業内容は概ね以下のようだった。
炭材づくり班は、竹の炭材と杉の炭材づくりとに分かれて行った。竹は、窯の奥行きにあわせて切り、鉈でどんどん割ってゆき、節(?)を叩き落とす。杉は、山積みになった材のなかから、窯の奥行きにあったものを選び出し、斧で割る。杉を割るのはなかなかのコツを要し、竹とくらべてペースがあがらない。
穴掘り班は、伏せやきのため、1m×2m×深さ30cmの穴を掘る。ここでの注意点は、焚き口から煙突に向かって底を上り勾配にすることである。そして、穴掘り班は伏せやき準備班となった。
煙突班は、伏せやき用に煙突1つとドラムカン窯の木酢液採取用の煙突2つを制作および設置することが使命である。炭焼きの出来を左右するかもしれない重要な任務だ。
花炭班は、松ぼっくりなどをアルミ箔で包み、それを缶に詰める。簡単なようだが、繊細な素材を扱うのに細心の注意を必要としたはずだ。
窯準備班は、火をおこし、炭を焼く前に窯を温めておくのだ。そして、花炭班と合流し?その火を使って花炭を焼いた。
全体としては、炭材づくり班がほかの班から遅れていた。炭材ができなくては始まらないので、急いで斧を振るうが、焦れば焦るほど杉は割れてくれない。なんとかドラムカン窯1つ分の杉、同じく窯1つ分の竹、そして伏せやきには杉と竹半々の炭材づくりが終了した。この炭材をドラムカン窯に詰め込み、窯口を取り付けて着火した。伏せやきは、敷き木の上に炭材を積み、枝葉を周りに詰め、トタン板をかぶせて、土を盛る。そして着火。ここからは、窯口で扇ぎ続けることと煙の変化に注意を払う。すでに、午後6時を回っていた。
ようやく着火でき、一息ついたところで、午前中に採った竹の子を使った竹の子御飯と、温かい豚汁が振る舞われた。今回はYMP史上初の屋外ディナーである。食べながら、そして呑みながら炭焼きは続いてゆく。
窯内の温度を上げるため、窯口でうちわを扇ぎ続ける。その温度変化は、煙の温度、色、匂いなど判断をしなくてはならないのだ。濛々と立ちこめる煙のなか、トラブルが発生した。竹炭をつくっていたドラムカン窯の煙突から煙が上がらなくなってしまった。どうやら煙突周辺部の土が崩れて、詰まってしまったようだ。この窯を再生させるべく、数人がしぶとく挑み続けた甲斐があったのか、窯は再び煙を吐き始めた。そしてもう一つの問題が解決されないでいた。伏せやきの温度が上がらない、何度煙の温度を計っても、目標とする温度には遠く及ばない。温度を上げるべくひたすら扇ぐ。
スギ材を入れたドラムカン窯は順調に進み、最初にかま止めができた。一方、竹炭は一度煙突が壊れたのもあり、あきらめムードでかま止め。伏せやきは温度が上がらぬままでかま止めを余儀なくされた。かま止めが終わった時は午前3時頃だったのではないだろうか。
私の記憶は、かま止めの前に離れに戻ったところで途切れている。
14日の午後、いざ出炭というときに激しい雨が寝不足の我々を休ませてくれる。雨が上がり出炭となる。伏せやきは、まだ温かく、炭化していない部分が多かった。スギはちょっと消し炭ぽかったがなかなかの出来である。竹炭は炭化していないのは分かっていたが、予想外の展開で、竹が燻され光沢のあるいい色になっていた。何かの工作に使えるのではと田中さん。
今回の雑感。炭焼きは2泊3日でやれ。炭焼きはしんどいものだ。炭焼きは失敗するものだ。炭焼きはもう一度やりたいものだ。
皆さんお疲れ様でした。岡田さんありがとうございました。
(文/青柳信太)
《その2 : 彩の〜道作り編〜報告》
みんなが炭焼きの状況が気になる中、二日目の午前中は5月の活動のもうひとつの柱、「道の補修」に向かった。
ただし、前日に田中さんの要請を受けて、他の団体の間伐にYMPから2人が田中さんのアシスタントに向かった。
「田中さんのお手伝いが出来るようにまでなっちゃったんだぁ〜」と誇らしかった。
今回補修を行うのは、
・カヤの岩路
・モミの尾根路
・アサダの眺め路
の3つの路。
今回の補修のミッションは、「スーパー遊歩道化」すること。
つまり、路を平らにし、道の上(山側)に土留めを作っていく。
これからの季節、雨もたくさん降るし、重要な作業だ。
私が行ったのは、モミの尾根路。
広葉樹は、葉っぱの緑がいよいよ濃くなっていたが、まだ爽やかな印象だった。
道はと言うと、下草がないために土が流れ放題流れて、すでに斜面と化している。
これは何とかしなくてはっっ!
しかし、土留めになるような材も少なく、杭を沢山必要として、作業は難航。
しかも、前日の夜更かしが響いて、みんな体が動かないような様子。
その上、ついに「その」シーズンが到来してしまった。
・・・それは、「蚊」。作業していると、何か背後に殺気を感じる。
そして、振り返るとそこには5〜6匹の蚊が。
奴らに悩まされながら、道はとりあえず平らにはなったが、
山側に土留めを作るところまでは行かず、引き上げることになってしまった。
多少残念ではあったが、今回ばかりは日程的に辛かった。
次回から頑張ろう!!
(文/峯脇彩)