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遊学の道Project2004/2月活動報告
(MDRYD8)

2月14日〜15日

昨年末に、僕は東京都農林水産振興財団主催の森林ボランティア入門プログラムに参加しました。そこでサポート役をしていた石山恵子さんから「水土里の森林づくり」を紹介されて、今回YMPの活動に初めて参加してみることにしました。森林の中の澄んだ空気と檜の香りが好きだったので、石山さんから案内チラシを戴いた時には参加を決めていました。

14日の昼過ぎ。天気は快晴。4月中旬並みの温かさの中、武蔵五日市駅前からバスで移動すること数十分。降り立った所は『日本昔ばなし』の舞台にありそうな、山で囲まれた長閑な雰囲気の土地でした。(ここは東京都?)
コテージに着いて受付を済ませ、ヘルメットと鋸と鉈を受け取って作業着に着替えると、休む間も無く開会式が始まりました。そこで初めて森林業家の田中惣次さんとご対面。惣次さんは自称38歳(?)の元気な「先生」でした。開会式の後で班ごとに分かれ、班の中でペアを作りました。ペアの相棒のことを「バディ」といい、間伐はバディと2人1組になって行います。僕のバディはケンケンこと大和田さんでした。班で簡単に自己紹介をして、全員で準備体操をするとすぐに入山です。意気込みだけは充分でした。

間伐箇所は山の上の方にあるらしく、惣次さんを先頭に一列になって、細い山道を長い間(途中で何度か休憩を入れながら)歩きました。山の作業では、怪我を防ぐ意味でもソールの厚くて硬い足袋が望ましいのですが、僕は準備不足でスニーカーだったので山歩きが大変でした。疲れてきて徐々に口数も減ってきたころ目的の場所に到着し、間伐方法の説明を受けました。そこで気合を再注入し、早速バディと一緒になって選木された木を切り倒していく作業に取り掛かりました。木の根元周辺にある邪魔な枝や石を退かして足場を確保し、ロープ上げを練習して、伐倒方向を二人で話し合って検討します。方向が決まらない時にはアドバイスを受けました。次に伐倒です。一人が鋸と鉈を使って伐倒方向を確認しながら木に切り口(受け口&追い口)を作った後、もう一人が「たおしまーーす!!」と大声で周囲に知らせ、少し離れた所から綱引きのように足を踏ん張り体重をかけてロープを引っ張って木を倒します。間伐とは、バディと声を掛け合い、コミュニケーションを取りながら行う「協同作業」なのです。

1本目の木を倒した時、切り口に鼻を近づけてみました。ヒノキ独特のいい香りがしました。ヒノキさんは癒し系です。僕はヒノキさんの香りフェチなのです。この日は2人で5、6本倒して下山しました。気分爽快でした。

いい運動の後はお腹がペコペコです。晩御飯は野菜たっぷりの鍋料理でした。準備のため僕たちは炬燵を囲んで談笑しながらモヤシのヒゲ取りをしました。出来上がった鍋は本当に美味しくて、あっという間に3つの大きな鍋は空になってしまいました(残念)。

食事後の勉強会では、惣次さんや石山さんの話を聴いて日本の森林や林業の現状の一端を知りました。また「森林インストラクター制度」「森林セラピー」「森林環境税」等の言葉を初めて耳にしました。「20世紀は山から海へ人が移動した時代だった。21世紀は海から山へ人が移動する時代だ。」という惣次さんの言葉はとても印象に残っています。

交流会では、石山さんに基本的な質問を色々とぶつけてみて自分の疑問を殆ど全て解消させました。間伐の基礎的理解ができるようになると森林や林業に対する考え方も変ってきました。こりゃぁ他人事では済まされないな、と。このような活動があることをもっと世間に知らせないといけないなぁ、と感じました。

翌15日も天気に恵まれました。朝食時に、僕の隣でパンを食べていたテツさんから突然「会報書いてみませんか?」と報告書の作成をお願いされました。作文が苦手な僕は「えっ?!」と一瞬戸惑いましたが、前日の晩から「森林ボランティア活動を世間にもっと広めないと!」という思いがあり、テツさんの笑顔に負けたのもあって引き受けることにしました。(提出が遅れてごめんなさい。)
この日はおにぎりを拵えて午前中から間伐作業に入りました。昨日よりもバディとの息も合ってテンポよく木を倒せたと思います。そして、昼食。山の中でおにぎりと作りたての豚汁を満腹になるまで食べました。豚汁の味は絶品でした。(この味が忘れられなくて、帰宅後毎日のように豚汁を作って食べているほどです。)

昼食後も作業を続け、すっかり慣れて勢いに乗ってきたところで下山の時刻となり、間伐作業は腹八分目に終わりました。今回の作業のお土産として、ヒノキの切れ端を自宅に持って帰りました。たまに香りを嗅いで癒されています。
いろいろと指導してくださったスタッフの方々とバディにはとても感謝しています。今後もYMPの活動に参加し実際に作業することで森林業のことを勉強していきたいと思います。ありがとうございました。

(文:滋野剛治


間伐木を目的の方向に倒すためにロープをかけます。
高く上げるほど引っ張りやすくなります。

残されたヒノキたちは、日光を勝ち取るための競争を始めます。
生存競争に晒されながら、体を太らせ、背を伸ばします。
 

間伐はなぜ必要なのか。
電灯を太陽の光、傘を木に例えて模式的に説明。

参加者全員集合。みなさん楽しめましたか?

(撮影:坂本徹)


公開:2004/03/08

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