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遊学の道Project2005/1月活動報告

1月8日〜10日

 乗り継ぎに失敗して立川の駅でものすごく焦る。何とか時間通りに乗れて電車の中で炭焼きという未知の遭遇に思いを馳せる。今回のレポートはYMP、炭焼きともに初参加のマルッチがお送りします。

 五日市の駅でドラえもんと合流。バスから見える檜原は日陰にまだ雪が残っている。「炭焼きだから山には入らないよね」と言いつつもその不安は的中。バスの中には千葉から来た千葉さんも間瀬さんもいたので話しかけておけばよかった。土曜の昼頃に大きめの荷物を持ってバスに乗ってる人は人はだいたいYMPの人。1時にフォレスティングコテージに到着し、みゅーみゅーさん、トーマスさん、横山さんと合流。その後、ソロで昼食。食べながら炭材と薪用の木をとるために山に入ることを知らされる。

 着替えをして自己紹介もそこそこに体操、装備を調え背負子を背負って山に入る。大晦日に降った雪は日陰に少し残っている程度。橋を渡り1回の休憩を入れて30分ほどで炭焼き窯の跡がある今日の現場に到着。現場に倒れている1ヶ月半前に間伐した材を今回は使う。材を1mずつに伐り、窯の跡の場所に集める。

 途中、森の奥から奥山さんが登場。浜仲間の会の方が作業をしているとのこと。集めた材の1本を持って下りていった。材を集める作業は1時間ちょっとで終了。作業で集めた材の3分の1を持って、残りは明日おろすために窯の跡に残して山を下りる。背負子が人数分ないので肩に一本担ぎ山を下りる。さすがに疲れる。「材をおろす」という作業は下刈り、間伐、枝打ちに比べて地味な作業だがこれがなければ炭焼きは始まらない。「材をおろす」ということも大事な山作業のひとつだと感じる。

 コテージに帰ると浜仲間の会の方から新年会のお誘い。浜仲間の会、YMP合同で新年会をすることになる。新年会までの時間を使ってこたつを囲み深い自己紹介。

 全員の自己紹介が終わったところでフォレストに移り新年会を行う。親戚同士の集まりみたいな雰囲気かなと思っていたら少し違う。檜原の最古参の林業グループの方々は何か風格があって興味深くお話を聞いた。自己紹介と新年の抱負の中で浜仲間の会の方が「今年は怪我をしない」や道具の話、手入れの話を言っているのを聞くと、山作業を本気で楽もうとする姿勢に驚く。約30年という世代ギャップとそのパワーに押されながら夜が更ける。浜仲間の会の方が弾いた三味線の歯切れよい音が心地よかった。新年会終了後、ソロに戻り普段の寝間着にもう一枚着込んで就寝。

 2日目。昨日窯の跡から持ってこれなかった材を運ぶグループと材を伐るグループに別れて作業を始める。今回の現場までの路は水土里の橋を渡ってすぐ登っていく路で、遊学の森の路より少し急で距離は短いけれど息が上がる。2往復して材をおろし終えると広場に全員集合して薪割りを始める。薪割り初体験の私は教わりながら斧をおろす。ちゃんと真ん中におろすのが難しい。「力を抜いて斧をおろすように振って、最後に力を入れるんだよ」と言われてやっと真ん中におろせるようになる。しかし、ほめられると肩に力が入るのか真ん中におろせない。難しい。トーマスさんは黙々と竹を切っている。そうしているうちに午前の作業終了。

 昼食を終えて草間さんから炭焼きの説明を聞き、窯に隙間が出ないように木を詰める。今回の炭材のメインは杉で、広葉樹もちょこっとと一斗缶の中に松ぼっくりや竹や折り鶴を入れる。炭材を入れたらふたを閉め、窯を密封するために囲いを作り砂と水を入れて固める。そして火を入れる。しかし、材が湿っていてなかなか炭材まで火がつかない。煙突から出る煙の勢いが続かない。草間さんが用意していた隣の釜は炭材が乾いていたのですぐに火がついて、それから15分格闘してやっと火がついた。その後15分間隔で薪を足していく。煙突の途中に煙の出る隙間があって、そこから木酢液のしずくがたれる。隙間の下にバケツを置き木酢液を溜める。交代で食事をとってみんなで火と煙を見守る。草間さんが炭焼き小屋から七輪を持ち出してサツマイモ、もちを焼いて頂く。おいしい。おしるこも頂く。途中で田辺さんが合流。日が落ちると寒くなって中にもう一枚着る。窯のすぐ近くに暖をとるためのたき火を作り、周りに集まっていろいろな話をする。草間さんに「若者はもっと先輩に議論をふっかけてきて欲しい」と言われて考え込んでしまう。世代のギャップはあるのが当然なんだから、もっと若者のほうが先輩達にぶつかっていかなければと思う。炭焼きは窯の中が見られないので煙突の煙の量と色に注意しながら薪を足していく。草間さんが煙の変化に逐一解説を入れて、私達は窯の中が今どのような状態になっているのかを想像する。9時がすぎて本当に寒くなって来たところにおでんが登場。みんなを暖める。このおでんがとても具だくさんで餃子と焼売が入っているのには驚いた。1時過ぎに煙が少なくなってきて、火を止める。みんな4時からずっと窯に張り付いてさすがに疲れていたのでフォレストに戻り2階ですぐに就寝。

 3日目。朝食を食べて窯から炭を出す。感動の瞬間、窯を隙間なくうめていた木はふた周りくらい小さくなっていて、叩くとカンカンと乾いた音がする。炭についてる白い部分は灰ではなく、むしろいい炭の証であるとのこと。「何故炭は叩くと金属のような音がするんだろう。乾いた音がするのに硬いわけではないのに」と考えているうちにみんな思い思いに炭を取っていく。一人暮らしなので大量に持って帰る必要がないのに「この形はいいな」、「これもいいな」と集めているうちにけっこうな量を取ってしまった。自分が背負って持ってきた木だから余計に愛着がわく。木酢液は実家の菜園のために持って帰る。

 昼食をして、コテージの清掃をして浜仲間の会と合同で行った新年会のおかげで大量に余った食材の分配をしていたらバスの時間に。後日、テレビで福岡の餃子入りのご当地おでんが紹介されていました。やっぱりあるんですね、餃子おでん。

 今回の作業は3日間とも天候に恵まれて、初参加ながら炭と強烈なにおいの付いた服以外にいろいろなものを持って帰ることができました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 2月はMDRYD、みんながんばりましょう。

(文:小林勝)

活動写真はこちらから。(撮影:田辺)


公開:2005/02/13

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